映画『金メダル男』公開中。
劇中、「北条頼子」という ″昭和のアイドル″が、登場してくる。女優・清野菜名が、演じる14歳の設定だ(清野は、21歳)。彼女は、主人公・秋田泉一の将来に多大な影響を与えていく憧れのアイドルとして…。
映画のわりと前半に、往年の歌番組『ザ・トップテン』を茶の間で観ている泉一のシーン。第4回の放送らしい…。
堺 正章と榊原郁恵の2人が、今週の第10位です! 元気いっぱいで 紹介されたのが、彼女だった。
ブラウン管の中から ″感じ取っていく″ 泉一。こたつを出て、1歩、2歩と 14インチ(?)の丸っこいテレビに近づいていく彼…。顔は、真剣そのものだ。
そう、その歌そのものが、(そのルックスよりも)ビンビンに刺さっていた。
なにげに、この時に歌っていた曲が 良かった。完成度が 高いと思った。
『私のサンクチュアリ』…。
実は、この曲、この映画を監督している内村光良の作詞・作曲・編曲補佐・振り付け指導・衣装担当だったりする。つまり、完全「内村プロデュース」。
内村光良・52歳。80年代初期アイドルへの想いは? 映画では、昭和アイドルの代表としての存在…。
ふと思った。僕は、内村監督よりは、年下なんだけど、なんとなく分かる気もしたな。
つまり、この年代あたりの人間が、そういう最大公約…の存在を ″つくる″としたら、ああいう感じの歌,曲調,歌詞,ちょい足し編曲具合,フリ,衣装(素材具合も含む),ヘアスタイル,″カメラを見たら全開スマイル!″といった、あの感じになるな…かもな?とね。
とにかく、内村監督の想いが、清野菜名 演じる架空のアイドル「北条頼子」が、『私のサンクチュアリ』が、ブラウン管に映えてた。
「聖子ちゃんカット」に、グリーンのペラペラ衣装に、(今からすると)ダサダサ振り付けで、
「Thanks my days」
「and hello tomorrow」
「ひざを抱えて」
「まるであぶりだしのよう」等々…見事なまでのダサダサワード、オンパレードの歌。
でも、うん、エエ感じのダサさやった。『私のサンクチュアリ』と「北条頼子」…。
これが、80年代だぁー! 改めて、味あるね~。
だけど、これ、不思議なもんだよね。この「北条頼子」を演じた清野菜名が、後にインタビューで語っていた…苦労したこととは、その「昭和アイドル」の振り付け具合だったのだそうだ。
ちなみに、彼女は、モー娘。で 育っており、ダンスは得意、おまけにアクションも出来るという逸材なんだ。運動神経抜群のレディーなんだよね。
でも、右手を体の前に出して(古いチョキ)、右肩をクイッ!クイッ!クイッ!とか、そのまま小ジャンプしながら後ずさる…とか、そういのが出来ない、難しい…と。いや、出来ない…というよりも、内村監督の要求するイメージとは、若干ズレていて…。
ただ、難易度からしたら、モー娘。の10%!…ではないんだね、平成生まれにとってはさ。それが、なんとも意外だった。
で、メーキング映像とかも見たんだけど、キレイに出来過ぎてんだよね。上手く踊れ過ぎちゃってもうてるわ、清野菜名。
52歳が、見てきた「アイドル」の最大公約と 21歳が、見たことない「昭和アイドル」に何とか…何とか近づけようとしている姿があった。
こんな感じですか? こんな感じですか?? こう?…う~ん。
結局、ダンスの先生を差し置いて、ウッチャン登場! 動ける52歳の介入&(コントチックな)直接指導によって、清野菜名は、やっと…やっと!掴んだみたい、掴めたみたい。
僕は、これ、もう、つくづく思ったんだよ…
「振り付け」と「ダンス」は、こんなにも違うんだな、と。
そして、この映画の宣伝で、ある番組に出てた時(内村監督と清野菜名の2人で出演)、ある方が言った、
″あの、これ、昔、80年代の最初とかは、まだ、どっか、(その振り付けを)やらされている感…とかが、ちょっと残ってて、でも、そこが、また、良かったんでしょうね…″
この言葉に、妙に納得してる僕がいました。
耳残りのする曲『私のサンクチュアリ』によって、あの頃の楽曲威力を再認識した日…。
「完璧」「完全」から少し離れたところに、″記憶、刻印″って…あるのかな? それとも、いつ見たか?…なのかな?
劇中、「北条頼子」という ″昭和のアイドル″が、登場してくる。女優・清野菜名が、演じる14歳の設定だ(清野は、21歳)。彼女は、主人公・秋田泉一の将来に多大な影響を与えていく憧れのアイドルとして…。
映画のわりと前半に、往年の歌番組『ザ・トップテン』を茶の間で観ている泉一のシーン。第4回の放送らしい…。
堺 正章と榊原郁恵の2人が、今週の第10位です! 元気いっぱいで 紹介されたのが、彼女だった。
ブラウン管の中から ″感じ取っていく″ 泉一。こたつを出て、1歩、2歩と 14インチ(?)の丸っこいテレビに近づいていく彼…。顔は、真剣そのものだ。
そう、その歌そのものが、(そのルックスよりも)ビンビンに刺さっていた。
なにげに、この時に歌っていた曲が 良かった。完成度が 高いと思った。
『私のサンクチュアリ』…。
実は、この曲、この映画を監督している内村光良の作詞・作曲・編曲補佐・振り付け指導・衣装担当だったりする。つまり、完全「内村プロデュース」。
内村光良・52歳。80年代初期アイドルへの想いは? 映画では、昭和アイドルの代表としての存在…。
ふと思った。僕は、内村監督よりは、年下なんだけど、なんとなく分かる気もしたな。
つまり、この年代あたりの人間が、そういう最大公約…の存在を ″つくる″としたら、ああいう感じの歌,曲調,歌詞,ちょい足し編曲具合,フリ,衣装(素材具合も含む),ヘアスタイル,″カメラを見たら全開スマイル!″といった、あの感じになるな…かもな?とね。
とにかく、内村監督の想いが、清野菜名 演じる架空のアイドル「北条頼子」が、『私のサンクチュアリ』が、ブラウン管に映えてた。
「聖子ちゃんカット」に、グリーンのペラペラ衣装に、(今からすると)ダサダサ振り付けで、
「Thanks my days」
「and hello tomorrow」
「ひざを抱えて」
「まるであぶりだしのよう」等々…見事なまでのダサダサワード、オンパレードの歌。
でも、うん、エエ感じのダサさやった。『私のサンクチュアリ』と「北条頼子」…。
これが、80年代だぁー! 改めて、味あるね~。
だけど、これ、不思議なもんだよね。この「北条頼子」を演じた清野菜名が、後にインタビューで語っていた…苦労したこととは、その「昭和アイドル」の振り付け具合だったのだそうだ。
ちなみに、彼女は、モー娘。で 育っており、ダンスは得意、おまけにアクションも出来るという逸材なんだ。運動神経抜群のレディーなんだよね。
でも、右手を体の前に出して(古いチョキ)、右肩をクイッ!クイッ!クイッ!とか、そのまま小ジャンプしながら後ずさる…とか、そういのが出来ない、難しい…と。いや、出来ない…というよりも、内村監督の要求するイメージとは、若干ズレていて…。
ただ、難易度からしたら、モー娘。の10%!…ではないんだね、平成生まれにとってはさ。それが、なんとも意外だった。
で、メーキング映像とかも見たんだけど、キレイに出来過ぎてんだよね。上手く踊れ過ぎちゃってもうてるわ、清野菜名。
52歳が、見てきた「アイドル」の最大公約と 21歳が、見たことない「昭和アイドル」に何とか…何とか近づけようとしている姿があった。
こんな感じですか? こんな感じですか?? こう?…う~ん。
結局、ダンスの先生を差し置いて、ウッチャン登場! 動ける52歳の介入&(コントチックな)直接指導によって、清野菜名は、やっと…やっと!掴んだみたい、掴めたみたい。
僕は、これ、もう、つくづく思ったんだよ…
「振り付け」と「ダンス」は、こんなにも違うんだな、と。
そして、この映画の宣伝で、ある番組に出てた時(内村監督と清野菜名の2人で出演)、ある方が言った、
″あの、これ、昔、80年代の最初とかは、まだ、どっか、(その振り付けを)やらされている感…とかが、ちょっと残ってて、でも、そこが、また、良かったんでしょうね…″
この言葉に、妙に納得してる僕がいました。
耳残りのする曲『私のサンクチュアリ』によって、あの頃の楽曲威力を再認識した日…。
「完璧」「完全」から少し離れたところに、″記憶、刻印″って…あるのかな? それとも、いつ見たか?…なのかな?