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おごじょの気まぐれ日記

人生いろいろあるけど、
すべてを楽しもうっていうのがモットー。

イキガミ

2008年09月30日 | エンタメ
今日のレディスディは試験休みの息子と「イキガミ」へ。
久しぶりに映画を息子と見ました。
この頃は友達と行く方が多くて、なかなか付き合ってくれません。
おかげで「ハリポタ」や「ナルニア」、「花ダン」などおばさん一人で見に行くのはどうかなぁ~という映画はミスしまくり・・

さて、この映画「イキガミ」の設定はなかなか奇抜です。

「国家繁栄維持法」という法律の下で千人に一人の確率で選ばれた18歳から24歳の若者の命が奪われる日本が舞台。
「お国のために命をささげます」という考え方が植え込まれている国民。
太平洋戦争下の召集令状《赤紙》や治安維持法を連想させますね。

小学1年生の入学時の予防接種の中にその怖い、怖い“当たり”が混ぜてあり、ある日政府発行の死亡予告証、通称“(イキガミ)”を受け取るのです。
ほんとに怖い~
それを受けとったら最後、24時間で死を迎えるわけです。

その逝紙”(イキガミ)”を死亡者に配達する厚生保健省の国家公務員・藤本賢吾に松田翔太。
真面目な公務員役がぴったり。
やさしい気持ちを繊細に表現していて、「篤姫」の家茂とダブります。

この松田翔太を狂言回しに3つのストーリーが展開されています。
受け取った若者たちが、家族が、残された24時間をどんな思いで生きるのか、そんな姿を描いています。

どの話も琴線に触れます。
あちこちからすすり泣きが・・・

今、話題作の「おくりびと」を見終わった人も、目を真っ赤にしていましたが、
この「イキガミ」も負けないでしょう~

『死』ということをテーマに『生きる』ということを強くアピールしています。

感傷に浸る、しっとりした映画の多い秋です。