
渋谷のBunkamura シアタークリエにて。
宮沢りえ・堤真一出演 デヴィッド・ルボー演出
このキャストにひかれて、いつもはミュージカル中心なのですが、
今回はお芝居を観ました~
「人形の家」といえば、100年以上も前に書かれたイプセンの戯曲。
遠い遠い昔、中学生の頃読んだことがありますが、
なぜか古臭く思わなかったことと、翻訳ものなのに分かりやすかったことが妙に印象に残っています。
女性の自立をテーマにしたものって、普遍的なんでしょうね。
お芝居って、時にとても観念的で、難しいものもあるのですが、
このお芝居、現代的で、かっこよかった~

舞台は客席の真ん中に、プロレスのリングのように四方から見れるようにしつらえてあって、演技者たちは客席の間を行ったり来たりして、斬新な仕掛け。
背景も何もなく、シンプルな舞台に、宮沢りえちゃんと堤真一さんのセリフだけが響きました。
しかし、りえちゃんのセリフの量は半端ではありません。
かわいらしいお人形のような女性から、自立を決意する凛とした女性を見事に表現。
表情はくるくる変わり、華奢で美しい姿、そして、セリフを聞かせる彼女の魅力。
話にぐんぐん引き込まれてしまいました。
彼女のための舞台のようでした。
もちろん堤真一さんもテレビや映画と同じくかっこよく色っぽかった~
堤さんは、妻の思惑は理解できず、世間体や社会のルールのほうを重んじる男性。
妻をとてもかわいがってるけど「全ての事は僕が責任をとる」とか、「自分が(妻を)教育してやる」とか、全く上から目線。
後半に、妻の秘密が分かった時の夫の態度の変貌は悲しい。
そして、まさか妻に捨てられようとは思いもしなかったでしょうね。
最近の熟年離婚という言葉を思い起こさせました。
3幕構成の3時間。シス・カンパニ-公演。
なかなか面白かったです。
追記:
宮沢りえちゃん、なんとこの舞台の演出家のデヴィッド・ルボー氏とお付き合い?という記事を発見!
うーん、綺麗なはずだ~