「ゲゲゲの女房」で、しばらく姿を見ないなぁ~と思っていたら、こんなところにいたーと思ったのはイタチの杉浦太陽くん。
彼をみたのはシアタークリエで上演中の
「宝塚BOYS」
大好きな友人が普段しないことがしたいというので、ミュージカルへ誘ってみた。
なんと、あの宝塚に戦後すぐに男子部が実在していたのですね~
その男子部の9年間を描いた作品で、
華やかな舞台に立つことを夢見て走り続けた7人の青年たちのお話。
キャストに浦井健治・藤岡正明・東山義久・石井一彰など、ミュージカルで活躍する俳優の名があったり、
場所もシアタークリエだし、
月刊ミュージカルにも載っているし、
おけぴでもミュージカルのジャンルにくくられているしで、
てっきり、ミュージカルだとばかり思って出かけたら、
ほとんど歌がなく、あれ?あれ?と言う感じで最後まで。
久しぶりに浦井君や、藤岡君の歌声を聞けるわと楽しみに行ったのに、
なんと、この舞台はストレートプレイでありました。
ちょっと肩透かしではありましたが、さすがシアタークリエ!
なかなか面白く、笑いと涙が交互にやってくる感動的な舞台でした。
最後は日のめをみないで解散してしまうことになるのですが、
この夢見る青年たちは、戦争の傷をそれぞれ違う形で引きずっていて、
生きたいと思いながら死んでいった人たちへのためにも、
精一杯、自分たちはがんばらないといけないとの使命感で9年間をすごします。
そ一生懸命な思いと、夢がなかなかかなわない現実に、涙がでてしまいます。
前出のキャストの他に,黄川田将也、瀧川英次の若手に、
脇を固める山路和弘と唯一の女性の初風諄の演技は安定感ばっちりで、頼もしく。
歌を聞きたーいと思う気持ちを満足させてくれたのは、最後の演出。
なんと、舞台に宝塚のあの階段が現れ、7人のレビューシーン。
燕尾服を着て、宝塚メイクをし、背中に羽までつけて、かっこよく踊って、歌ってくれました。
みんながみんな、歌がうまいわけでもなく、あれれっとずっこけるところもありましたが、それはご愛嬌としましょう。
このシーンで、一気に気持ちが晴れわたり、さわやかな幕切れとなりました。
とても面白かったという友人と、帰りはペニンシュラホテルの「PETER」でのどを潤し、夏の遊びに終止符を打ちました(笑)