
11月27日(木) 12:30開演 マチネ
ヴォルフガング 井上芳雄
レオポルト 市村正親
ナンネール 花総まり
コンスタンツェ 平野綾
ヴァルトシュテッテン男爵夫人 香寿たつき
コロレド大司教 山口祐一郎
アマデ 内田未来
今回のモーツァルトは井上君にとって5回目のヴォルフガング。
初演は残念なことに観てないのだけれど、当時はまだ芸大生。
芸大生なのに声の出し方がなってないとか、当時はいろいろ言われたらしいし、
演出家の小池先生でさえ、出来上がりに満足せず、初日のカテコでのハグを拒否したらしい。
初めての座長だし、当時はとてもつらかったんだろうなと想像がつく。
10周年コンサートに市村さんがサプライズで登場してくれた時に当時の話で涙した井上君を思い出す。
初演から10数年。
そんなことにめげずに努力し、ストレートプレイにも挑戦するなどミュージカルにとどまらない幅広い力をつけている。
そして、今やモーツァルトは井上芳雄って世間が認めてくれているように思う。
モーツァルトの作品自体も人気が高い。
私には難しいことは何ひとつわからないけど、井上君が歌ってくれるだけで嬉しいし、このヴォルフガング役が彼の演じた役の中では一番好きだな。
だから、卒業ということは本当に残念で仕方ないけれど、次へ進むステップなのかもと思うと潔く見送りたい。
そんな想いで今回はモーツァルト観劇している。
井上モーツァルトは生まれながらの才能を持つが故の苦悩、しがらみへの抵抗、自由を求める心などを激しく、人間モーツァルトとしてドラマチックに表現してくれている。
アマデとの関係がより深く掘り下げられているのも感じる。
さて、この日はモーツァルト初見の友人とモーツァルトならまた見たいという友人との観劇。
「モーツァルト」は話しの展開も速いし、アマデの存在が観念的だし、背景を知らなければ分かりにくいので、初見の友人のことを心配したけれど、涙が止まらないってほど感動してくれた。
あーよかった~
事前に井上くんのウィーン紀行を観たのもよかったみたい。
今日のコンスタンツは平野綾ちゃん。
予想以上に良かった。
がっかりしたコンスタンツの時もあったので一安心。
出番は少ないけど、大好きな歌「愛していれば分かり合える」と「ダンスはやめられない」はポイントだから。
そして、ヴァルトシュテッテン男爵夫人の香寿たつきさん、良かった~
きれいだし、上手いし、星金は安心して聴いていられるし。
もっともっと観たい~と悩ましい年末に突入。