おごじょの気まぐれ日記

人生いろいろあるけど、
すべてを楽しもうっていうのがモットー。

組曲虐殺@銀河シアター2回目

2012年12月30日 | 井上芳雄君
優しい人になりたいなぁと落ち込んだ出来事が最近あり、
そんな中、今年最後に観たのは井上ひさしの遺作となった「組曲虐殺」
もうーー井上ひさしの愛がいっぱいで、優しさが溢れていて涙が止まらなかった。

戦中の暗い時代に生きたプロレタリア作家の小林多喜二の29年と4ヶ月の話。
多喜二は弱者や過酷な環境の労働者たちをなんとか救いたいと思う、その気持ちはやさしさに溢れ、自己犠牲を惜しまない。
その強さはどこから来るものなのだろうか。
「独房からのラブソング」には胸をつかれる。


3年前の初演の時、私には初めての井上作品にこの人天才!って思った作品。
「小説はからだ全体で書くのです」という多喜二のセリフは井上ひさし自身の言葉なのだろう。
そのからだ全体でかかれた言葉はどれも心に響く。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく」
彼のこういった創作姿勢のままに、笑って泣いての計算された筋書きに力量ある役者さんたち。
それを支える小曾根真さんのピアノ。

最高~にいいお芝居でした。
今年最後の舞台には大満足♪


井上芳雄君は前回にもまして、小林多喜二を生きていて、気持ちがじんじん伝わってきて苦しいほど。
石原さとみちゃんはかわいらしいけなげな滝子を好演。
前回より歌を歌うことへのトラウマが消えたそう。
チマ姉さんの高畑淳子さんは優しくも頼りがいのある大きな演技。
ふじ子役の神野美鈴さんはこの作品で紀伊國屋演劇個人賞を受賞。さすがの演技力。
特高の山崎一さんに山本龍二さん、この2人の台詞回しには感心する。

この日は終演後に出演者全員でのトークショーあり。
このトークショーがまたよくて、作品への想いやセリフに込める想いなど改めて知ることが出来て、より作品への理解が深まった。
井上君は多喜二から素の自分に戻れないままで、いつもの調子が出ず。
本人もこの舞台でのトークは厳しいとのコメントだったが、それがまたいい感じ。
初演では手紙のように毎日数枚の脚本が届き、最終は初日の4日前でという状況にとても苦労したそうで、
だけど、今回は本(脚本)はあるけど、先生がいない寂しさについて語られていた。
先生の想いを観客に伝える使命が役者にはあるとの話にジーンとしてしまう。

まだ、何回も観たいと思う舞台だが、東京公演は30日まで。







修善寺・下田の旅

2012年12月06日 | お出かけ
高校の同級生18人と1泊旅行。
2年半前の京都奈良編についで2回目の「おとなの修学旅行」

いやいや、楽しかった♪
よく笑った~
図々しくも、お箸が転がってもおかしい年頃に戻りましたわ。
よくしゃべった、よく食べた、飲んだ1泊2日の旅。


「朝からよくころころ笑っているね~」って男子に突っ込まれるほど女子トークは花盛り。
高校生の時に気づかなかった人となりを新鮮に思いながら、この人、いい!って思える(人間的にヨ)
みんないい年重ねているのが嬉しい。
悩みもいっぱい、挫折もいっぱい、でも、元気にがんばって生きている~
そんな様子が見てとれた本当にすてきな旅でした♪

修善寺では薩摩に縁ある源頼朝(島津家初代当主は頼朝の子どもという話!?)の弟範頼と息子頼家のお墓参り。
少し雨に降られたけど、紅葉が美しく。


しっとりした温泉街でした。


下田へ向う途中には伊豆の踊り子の舞台、河津七滝を散策。

「伊豆の踊り子」って有名すぎて、ちゃんと原作を読んでいないことに気がつき、早速読書中@@


宿泊の弓ヶ浜の「季一遊」はちょっと贅沢なお宿。
温泉もよく、あわびのステーキのついた夕飯は豪勢で、1年の疲れをまったりと癒しました。

翌日の下田散策は朝市から始まり、日本初のアメリカ領事館となった玉泉寺、その領事館の初代領事ハリスに仕えたお吉が眠る宝福寺に下田条約調印の了仙寺など下田の歴史をボランティアのガイドさんに説明を受けながら散策。
鹿児島に縁ある16烈士の話は特に印象深く。

下田も修善寺も歴史の話のたくさんあるところなんだと改めて知る。
なかなか充実した修学旅行となりました。

次ぎはどこかな。