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おごじょの気まぐれ日記

人生いろいろあるけど、
すべてを楽しもうっていうのがモットー。

五島美術館&庭園

2015年12月03日 | 美術館
近場で紅葉狩りをと思い、息子のママ友3人で五島美術館へ。
2年前の12月の初めに訪れたときに、もう少し早く来ればよかったと思ったことがあったので、
11月最後の日曜ぐらいはちょうどいいでしょうと出かけたのだけれど、今年は早すぎました。

暖かい11月。
まだ、紅葉も2割ぐらい。





こんな一等地にという二子玉の丘に広がる庭園は贅沢な空間です。




この庭が作られたときには富士山が遠くに見えたはず。
「富士見亭」という素敵な茶室があるのですから。(通常は未公開)

それが今は二子玉の高級マンション群を望みます。





ちょうど美術館では「一休展」を開催中。
子どものころアニメで親しんだ一休さんの生涯を、実在の人物で後世にこんなに親しまれている方も珍しいと思いながら鑑賞。
シンプルで豪快なお人だという印象を受けました。

その後、二子玉まで散歩。
楽天本社も移転し、ホテルや映画館もでき、ますます進化中。
念願のビルズもできたというので、行列覚悟で行ってみた。
ほとんど待たずに入店。
確かにふあふあ~のパンケーキ!

ここから怒涛のおしゃべり大会。
帰る頃はすっかり日も落ちていました。






ついに正倉院展~

2012年11月16日 | 美術館
恋焦がれての正倉院展。
毎年、新聞での広告を見ては、行きたいと思いを募らせていた展覧会。
念願かなって、今年64回正倉院展に行ってきた~

最後の週末なので混むのも覚悟の上。
京都から1時間の奈良へ向かう。
リサーチ不足で、近鉄乗り場に戸惑うも、親切な大学生(観光ボランティアっぽい学生が京都にはいっぱい)が思いっきり一緒に京都駅を走ってくれた。
目的の電車に乗るために。

カシワラ神宮前辺りから乗車のお隣のおばさまが「正倉院展もいいけど、興福寺の国宝館には日本の国宝の17%の国宝があるから是非ともお行きなさい」と。
例のイケメン阿修羅像もおりますよとの情報をget。
阿修羅像も含めた八武衆や十二神将やらの話に、奈良のお人は皆、仏像に詳しいのかと驚く。
それらのワードって、仏像の本を読んで、最近覚えたものだったから。

「雨の奈良もしっとりとしていいですよ」の言葉に、雨降りを恨めしく思っていた心に元気をもらう。
何気ない一言って大事ね。

近鉄奈良駅から歩くこと10分で到着した正倉院展は想定どおり60分待ち。
でも、上野の博物館で並ぶのは慣れっこだからどうってことない。
鹿もお迎えの正倉院展。


今年の目玉は瑠璃杯(るりのつき)。
教科書にも載っている有名なものだけれど、こんなすてきな杯でどんな美酒をたしなんでいたのかと1250年前を想像する。
きれいなコバルトブルーのガラスに銀細工の脚。
この形では世界最古だとのこと。

その他、当時大流行したとされるすごろくゲームに使われた盤(ばん)である「木画紫檀双六局」や古代ペルシャにルーツをもつ四絃の琵琶「螺鈿紫檀琵琶」などの楽器。
貢物を入れたと思われる箱、巻き物を見るための台など、1250年前の宝物64件が展示。
宝物の多くは貝や宝石、金銀、象牙などの貴重な素材で美しく飾られていて、その細工の細かさ、デザインのセンスのよさに驚く。
さらに、記録の数々。
宝物の詳細がこと細かに記載されていて、きっちり管理されていたことをうかがわせる。
戸籍や、写経の状況などの記録などもあって、当時の人々の様子を知る手がかりとなっているが、その几帳面さに恐れ入り。
いかに宝物をより保存できるかなど、当時の人々のアイディアにも驚嘆し、日本人ってすごいなぁと誇らしく思う。

正倉院展を後にして、何十年ぶりかの東大寺。




堂々と大仏さまは鎮座し、この大仏さまが黄金に輝いていた当時を思う。

併設の東大寺ミュージアムでは、不空羂索観音立像や釈迦誕生仏など国宝級のものがずらり。
贅沢すぎる~
上野で混雑した中で見たものも多数あって、ガイドホンを聞きながらゆっくりと楽しめた。
しあわせ~

さらに、教えてもらった興福寺の国宝館では、イケメンの阿修羅像や八部衆など堪能。
仮金堂も特別公開中。

仏像LOVE~な身にはたまらない。

そのうち、奈良に1週間ぐらい連泊したいなぁ。







美術展はしご

2012年05月27日 | 美術館

この時期、行きたい美術展が目白押し。
行きたいと思いつつもばたばたしているところに、友人からサントリー美術館の「毛利家の至宝」展の招待状があるからとお誘いが。

この美術館のあるミッドタウンはもともと毛利のお屋敷があったところ。
東京ドーム2個分の広さの下屋敷だったという。(ちなみに上屋敷は日比谷公園だって)
あーこの辺りが大広間の入り口ねなんて遠い昔に想いを馳せながら、ぶらたもり風に歩いてみた。

3本の矢の逸話で有名な毛利元就の書をはじめ、文化レベルの高かった毛利家のお宝が展示。
数百年ぶりにお里帰りしたお宝もあり、不思議な縁を思う。
初見の雪舟の「四季山水図」は迫力あり。
筆致の力強さと緩急をつけながら、線の伸びやかさなど見入ってしまう。
さすが国宝ね~

写真は毛利家の庭のなごり。
当時は江戸城を向こうに見て、景色のいい庭との評判だったそう。




そして、もう一つ。
新国立美術館の「セザンヌ」展をはしご。

たくさんのセザンヌの作品をまとめて見るのは初めてかも。
サント=ビクトワール山や静物画の絵の印象が強く、インパクトある青色のイメージだったけど、
淡い色のきれいな色を使っての風景画などもたくさん描いていたことも知る。
ゴッホのような繊細な感じの人と思っていたけれど、だいぶ人物像が変わったわ。
セザンヌの心の葛藤と画風の変遷がよく判る美術展でした。

ここでは同時に「エルミタージュ展」も開催中。
さすがに3つのはしごはきついので次回に。チケットのみ購入。


国立博物館で開催中の「ボストン美術館」展にも行きたい~

ルノアール展

2010年03月23日 | 美術館
ルノワールは絵を描くことが好きだったのね~(当たり前か@@)

晩年はリュウマチのために車椅子生活。
自力で絵を描くことができず、曲がった指に絵筆を結わいてもらって、なお描き続けた。

それでも、淋しい絵や暗い絵がないのがルノアール。
全て暖かく、やさしく光に満ちている。
「絵は楽しく、不愉快であってはならない」という彼の信念なのだ。

そして、決して他人とは思えない体脂肪率たっぷりのふくよかな女性がビーナスとして、ばら色に美しく描かれている。

あまり楽しくない都内の仕事の口直しに、国立新美術館で開催中の「ルノアール展」へ寄って見た。
閉館まで1時間ちょいしかなく、駆け足だったが、癒された~ぁ



ルノワールって印象派というくくりでしか、認識していなかったのだけれど、
モネなどとはちょっと違うのだわというのが今回の感想。

印象派の彼らは、光あふれる戸外でキャンパスに向かった。
筆跡を大胆に残すことで、光の一瞬の変化を描いた。
モネの絵なんて、近くで見ると「なんじゃこれ?」って思うものね。

その画法は自然を描くことには向いていたが、人物には不向きで「水ぼうそうか?」と批判されたりもした。
ルノアールは自然より幸せそうな人物を描きたかったので、その画法に苦悩する。

そして、イタリア旅行を契機に、背景には印象派のなごりを残しながら、宗教画のように輪郭線をはっきりした古風な画法で人物を描いていくことになる。

そういったルノアールの心境の変化や苦悩を思いながら、絵を鑑賞していくとなかなか面白い。

もうすぐ大台に乗る年齢であるけれど、知らないことがいっぱいあって人生は楽しい~