新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

カイピリーニャを飲みながら

2015年12月20日 | 日記

 カイピリーニャはブラジルのカクテルで、なんとも口当たりがよい。私ははじめて飲むのだが、これなら日本人の口にも合う。やみつきになりそうだ。きのうブラジル料理店に7人の友人たちが集まった。みな小さな大学の小さな学科で一緒だった人たちで、集まると20歳の気分にもどってしまう。ところが体が60代になっているので、話は病気の話になりがちだ。
 Kくんは数年前に脳梗塞を患い、懸命のリハビリの甲斐があって見かけ上は健康そのものだ。もうひとりのKくんはレーベル病という通常の視力を失う病気にかかり、苦労しているが見かけはやはり健康そのもので、毎日ジムに通って筋力増強を図っている。Oくんは腹筋運動をしすぎたせいか鼠径ヘルニアになり、手術を受けたばかりだ。加齢とともに腹筋の弱くなった部分から腸の一部が飛び出してくるのだという。女性のOさんは去年、そけい部の手術を受けた。若いころに走り回りすぎたせいらしい。同じく女性のMさんは頸椎症で手がしびれたことがあり、またいつそうなるかしれないと心配している。またコレステロール値を下げる薬が体に合わないという。私もコレステロール値を下げる薬をもう20年近く服用していて、いまの薬でたしか3種類目だ。2種類目として飲んでいたリバロはとても広く使用されている薬らしいが、私には合わなかった。
 7人がそれぞれ悩みを抱えているような話をするのだが、酒の勢いは止まらず、みなそれぞれにお代わりを注文する。カイピリーニャを2杯飲んだあとは、赤ワインへと移っていく。店に人たちは料理を運んできたときに、これはなにと説明してくれるのだが、原材料がポルトガル語の名前しかなかったりするので、私には分かったような分からないような隔靴掻痒のまま口に運んでいく。どれもこれもおいしい。飛び交う話題はとりとめのないものだが、気心の知れたもの同士だし、店は実質的に貸し切り状態なので、ゆったり温かい気分のままに3時間が過ぎていった。





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