新・日曜炭焼き人の日記

炭遊舎のホームページで書いていた「日曜炭焼き人の日記」を引きついで書いていきます。

マッキントッシュ

2020年08月18日 | 日記

 アップル社のCEOだったジョン・スカリーの自伝「Odyssey」によれば、1984年初頭にマッキントッシュを売り出したとき、わずか74日で5万台を売り上げたという。そのまえにApple Ⅱを5万台売るのに2年半を要しているし、IBM社がIBM PCを5万台売るのに7年半かかったことに比べれば、マッキントッシュの売れ行きのすごさが分かる。開発したのはスティーブ・ジョブズだった。ジョブズには、パーソナルコンピュータを企業だけでなく学校や個人にも行きわたらせようという意図があった。コンピュータは世界を変える、人びとの生活を変えると信じて疑わなかった。それには機体を個人の机におけるほど小型にする、誰もが買えるほど安くする必要があった。
 世界の潮流、時代の潮流に遅れること13年、私がはじめてコンピュータを操作したのは1997年だった。それまでワープロ専用機を愛用していて、文書作成とせいぜい簡単な表計算ができさえすれば十分だと考えていた。なんのためにパソコンが必要かを理解しなかった。1997年の人事異動で、すでにみながパソコンで事務作業している学校に勤務することになった。当時、おなじ都立高校でも学校によってパソコンの普及度がずいぶん違っていたようだ。新しい学校では各部屋にパソコンの端末があり、それらが校内ランでつながっていた。つまりどの端末からも自分が必要とする文書や資料にアクセスできた。これは遅れをとったと気づき、急いで自宅でもパソコンを購入した。パソコンになれるためだった。大きな箱形の、いわゆるデスクトップパソコンだった。
 学校でもっともパソコンがものをいうときは、生徒の成績処理においてだった。240人分の成績を処理し、学期末には5段階の評価をしなければならない。エクセルを使えば一瞬のうちに240人分の成績が処理できることを知り、同僚に教わりながらその技術をマスターしたことで「自分はパソコンができるようになった」と自信をもったものだった。それが2000年ごろだっただろうか。それ以来20年を経過したが、私のパソコン操作技術はそれ以上に上達していないのだから情けない。
 パソコンを一般個人にまで普及させるのに偉大な貢献をしたスティーブ・ジョブズとジョン・スカリー。この2人に敬意を表しながら、きょうもパソコンに向かっている。





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