釜山駅前の大通りの一筋裏の通りが外人バー街・テキサス通りになります。
韓ロ国交正常化以降ロシア語があふれる街に変貌しています。
正面のノレバン(カラオケ店)のある建物は、SEOUL BARがあったところです。
1階がバーで、2階・3階がアガシの部屋になっていました。
玉姫(옥희)との出会いはこのソウルバーだった。
40数年前の釜山駅前テキサス通り ソウルバーの記憶が蘇える。
外人バーの入り口には内国(韓国)人出入禁止の表示がされている。
テキサス通りは昼下がりだというのに外国人の男たちで異様な賑やかさがあり、酔っ払っている者、お店で買い物をする者、何人かのグループでバーをのぞきアガシを物色する者などで活気?があった。
そんな中を通り抜けて1件のバーに入る。
そこがソウルバーだった。
最初に入る時には少し勇気がいったものだ。
若気の至りで思い切って入ってみる。
ビールを注文し1階カウンターでビール1本をゆっくり~ゆっくり飲む。
当時韓国のビールと言えば「OBビール」と「クラウンビール」しか無かったように記憶している。
ママさんがアガシを選ぶように勧めてくる。
アガシがずら~りと横一列に並ぶ・・・・・・。
気に入ったアガシを選ぶ、名前は「玉姫」옥희양・オキヤと呼ぶ。
オキヤと踊り酒を飲む、そして踊る また飲む・・・。
当時日本語歌謡は流してはならないという法律があったが、当時日本で流行していた、いしだあゆみの「ブルーライトヨコハマ」を流してくれた。
踊り疲れて2階のオキヤの部屋へ行くと部屋は大きなベッド以外は簡素な部屋だ。
窓を開けて下の通りを見ると、窓の下では浮浪児のような少年が寝ている・・・・。
外からは酔っ払い達の声が響いてくる。
そしてベッドにはいる、、、、。
途中 目が覚める・・、オキヤ・・トイレらしい。
見ると なんとっ洗面器にオシッコしているではないか・・・、じ~と オキヤを見つめると「ノー見る見る ノー見る見る」とオキヤは言う・・・、英語と日本語のコラボレーションだ~~・・、「見ないで」という意味らしい・・・。
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やがて朝になり顔を洗おうとした、オキヤはストーブにのったヤカンの湯を洗面器に入れてくれた、、、なんとっとオシッコをした洗面器を使っているではないか。
変な顔してオキヤににたずねると同じ色の洗面器が2つあったのだった。
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昨晩から朝にかけての頑張りのおかげでチョー眠い・・・オールナイトニッポンいやオールナイトコリアや~~~。
そんな日の昼前・・・・マッタリとしたうたた寝状態の中、部屋ドアをドンドンとたたく音がする、、、、うたた寝を決め込んでいると英語で怒鳴って?いる、、、、。
オキヤが眠そうな顔をこすりながら上着を羽織ってドアを開けると、2人の米軍憲兵だった。
ヘルメットの正面にはMPと書かれている・・・、もちろんのこと拳銃を持っている・・。
一人は自動小銃のようなものを肩に下げている。
俺の思いっきり使い切ったピストル?じゃ太刀打ちできやしない・・・。
元気がよかった下半身のピストルはすっかりご免なさいとこうべを下げてしまっている・・。
MPはオキヤとなんやかんやしゃべり立ち去った、、、。
オキヤにた訊ねると不良米兵の追跡などでたまに巡回しているとのことだった。
こんな雰囲気の漂っていた釜山駅前草梁洞の外人バー街・テキサス通りが懐かしいものだ・・・・。