韓国はもともと、性犯罪が多いことで有名です。
2012年8月31日に発表された警察庁の公式データだけでも、2011年に起こった性犯罪は19489件で前年比+6.7%。
「五年前の2007年に比べて二倍以上」だそうで、まさに「急増」です。複数人で行う、またはナイフや毒物、犠牲者を縛るための「道具」を使うなどの事例も増えてきており、「数」が増えただけでなく、その「質」も悪くなったことが分かります。
「ソウル新聞」は2012年8月31日付けで、一日に53件の性犯罪が発生しているとしながら、『韓国で暮らすのが恥ずかしいほどだ』という刺激的なタイトルでこの件を報道しています。
しかし、2014年3月13日、韓国の「女性家族部」が、「児童・青少年対象の性犯罪の発生傾向と動向結果」という報告書を発表しましたが、それらの性犯罪に対する処罰が、どうしても納得できるものではありません。
2007年~2013年の有罪確定事例だけが対象になりますが、その報告書を見ると、「児童・未成年者へのレイプ犯罪の場合、犯人の55.9%が、法定刑の下限基準より低い刑(5年未満)を宣告された」事が分かります。未成年へのレイプ犯罪なら、性犯罪の中でも悪質なものです。
2008年12月、8歳(当時)の女の子が、レイプされる事件がありました。韓国では「나영이 사건(ナヨンイ事件)」と呼ばれています。あの事件がキッカケで、政府は「児童への性犯罪をキツく処罰する」としました。しかし、5年後、結果がこれです。
韓国では飲酒による暴力犯罪が多く、ヤクザを意味する「조폭・ジョボク(「組」織「暴」力)に因んで、「チュボク(「酒」による「暴」力)」という造語が流行ったりしたそうです。
しかし酒を飲んだ状態での犯罪は、他の国ではさらに重い処罰になったりしますが、韓国ではつい最近まで「酔っていたから」という理由で、刑が軽くなる判決があとを絶ちませんでした。
2012年12月14日の「朝鮮日報」の報道に引用された事例を見てみると、韓国人男性と結婚したフィリピン出身の女性Jさんは、酒に酔った夫から常習的に「酒暴」されました。Jさんは隣に助けを要請しましたが、返ってきたのは、「韓国の男性は、もともと酒を好むから」、「女が我慢するしかないじゃん」、そういう言葉だけでした。どうしてでしょう??
理由は簡単です。性犯罪も酒暴も、それが被害者の体だけでなく精神まで破壊する悪質な蛮行だという認識が、韓国社会に足りないからです。法の必要性を感じない人たちに、法をうまく運用できるはずがありません。