ヤクルトの林昌勇(イム・チャンヨン、36)が今季初登板で1イニングを無失点に抑えた。林昌勇は30日、神宮球場で行われた日本ハムとの交流戦で、0-1とリードされた9回表にマウンドに上がった。29日に1軍エントリーに入った林昌勇はヒット2本を許したが、無失点で切り抜けた。直球の最高球速は144キロ。ヤクルトは0-1で敗れて10連敗となった。
一方、足を痛めていたオリックスの李大浩(イ・デホ、30)はこの日、中日戦に出場し、1回に先制打点を挙げるなど3数1安打1打点1四球をマークした。オリックスは延長10回裏、中日の森野にサヨナラ本塁打を浴び、1-2で逆転負けした。
中国の女優、章子怡(チャン・ツィイー)さんに薄熙来(はく・きらい)前重慶市共産党委書記との援助交際疑惑が浮上していることについて、章さんは30日、疑惑を全面的に否定し、報じたメディアに法的措置をとることを明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。
香港の苹果日報は28日、米国の中国語情報サイト博訊新聞の記事を引用し、「章が大連実徳グループの徐明会長の紹介で、2007年から今年4月まで薄氏と10回に渡り密会した」と報道。「徐明会長や薄氏との性接待の代価として少なくとも7億元(約87億円)を稼いだ」とし、「共産党中央規律検査委員会から取り調べを受け、出国を禁じられた」と報じた。
これを受けて、章さんの所属事務所は29日に公式書簡を発表。報じられた内容は虚偽だとした上で、「デマを流した張本人を探し出し、苹果日報をはじめとするメディアに法的措置をとることにした」と主張した。
章さんも30日、微博(中国版ツイッター)で「午前中に香港で弁護士と会い、法的措置の問題について論議した」と明かし、全面的に争う姿勢を示した。
韓国鉄鋼最大手、ポスコと米ゼネラル・エレクトリック(GE)がエネルギー用鋼材市場に進出するため手を結んだ。
両社は31日、ポスコの鄭俊陽(チョン・ジュンヤン)会長と韓国を訪問中のジェフリー・イメルトGE会長が協力関係強化のための了解覚書(MOU)を結んだと明らかにした。
両社は▼発電事業の共同開発▼エネルギー用鋼材開発適用および機資材の製作協力▼新興市場でのインフラ事業共同開発▼ICT(情報通信技術)協力▼人材開発や教育を含めた経営模範事例のベンチマーキング――の5分野で緊密に協力していくことで合意した。
今後、両社は国内外の発電所の新・増設事業受注に共同参入する計画だ。ポスコが発電所の建設と運営を担い、GEがタービンやボイラーなどの発電設備を供給することを模索している。
ポスコは最近、鉄鋼景気の低迷の打開策として事業の多様化を図っている。商社の大宇インターナショナルやエネルギー設備会社を買収し、グローバル資源開発や発電事業、海洋プラントの受注を拡大している。またエネルギー用新鋼材の販売拡大にも力を入れている。
統計庁が31日に発表した産業活動動向によると、4月の鉱工業生産は前月に比べ0.9%増加した。前年同月比では横ばいとなり景気鈍化が懸念される。
製造業生産は前年同月比横ばい、前月比0.8%増となった。前年同月に比べ映像音響通信、非金属鉱物などの生産が10%以上減少した。半導体、部品、自動車などが増加し、かろうじて横ばいを維持した。
製造業の在庫は前月比0.9%、前年同月比16.2%それぞれ増えた。製造業の平均稼働率は79.3%で、前月に比べ1.2ポイント上昇した。
サービス業生産は、芸術、スポーツ、余暇部門が減少したが不動産・賃貸、出版・映像・放送通信・情報が増加したことから、前月比0.2%、前年同月比1.0%増加した。
今後の景気を予告する先行指数は前月と同じだった。現在の景気状況を示す動向指数循環変動値は、前月より0.2ポイント落ち込み、2か月連続で下落した。
北朝鮮が改定憲法に「核保有国」を明記し、これを公開したのは、国際社会に向けた‘活字挑発’だ。20年前に核問題が浮上して以来、核交渉テーブルでかぶり続けてきた仮面を脱ぎ、核保有国として核兵器を蓄積しながら米国と核軍縮交渉をしていくというのが北朝鮮の戦略だ。
また北朝鮮はこれまで行われてきたすべての交渉の根本を揺るがした。1992年に発効した南北非核化宣言、94年の米朝ジュネーブ合意、05年の9.19共同声明、07年の10・3米朝合意、1カ月前の北朝鮮のミサイル発射で紙くずになった2・29北京合意など…。
その間、北朝鮮は交渉テーブルで「朝鮮半島の非核化は偉大な金日成(キム・イルソン)首領の遺訓」と強調してきた。首領の遺志であるだけに非核化を疑う必要はないという意味だった。国内外の一部の人もこうした北朝鮮の言葉から「米国と国際社会が対北朝鮮補償を積極的に行うべき」と主張していた。
しかし今回、北朝鮮は憲法に、金日成の「非核化遺訓」と金正日(キム・ジョンイル)の「核保有業績」という矛盾をそのまま表した。
北核交渉に詳しい韓国政府の関係者は「北朝鮮は核を絶対に放棄しないという疑いを抱いてきた状態で‘北朝鮮の挑発-補償と対話-挑発’という悪循環を続けてきた」とし「北朝鮮の憲法明記で、北核交渉の場での‘不便な真実’がベールを脱いだ」と語った。
また統一研究院のチョン・ソンフン研究委員は「北朝鮮に核放棄を要求するのは、北朝鮮の根本を揺るがすということになる」とし「北朝鮮が最高のカードを取り出した」と述べた。
これを受け、対北朝鮮政策の全面的転換は避けられないという見方が出ている。統一研究院の鄭永泰(チョン・ヨンテ)研究委員は「北朝鮮が核爆弾の数を蓄積していくという方向を決めた。北朝鮮核問題への接近はレジームチェンジを通して‘核が必要ない政権’次元の政策に進むしかない」と述べた。
北朝鮮に対する信頼は今回の憲法改定で底に落ちた。政府当局者は「北朝鮮がいかなる名分を打ち出して対話に出てきても、再開にいたるまでの北朝鮮の非核化事前措置レベルは高まるしかない」と話した。
このため6カ国協議廃棄論が提起されている状況だ。外交消息筋は「外交関係者らの雰囲気は『まだ6カ国協議の話をするのか』という言葉が出てくるほど」とし「中国ももう6カ国協議を開こうという発言をしない」と述べた。
これには、北朝鮮が6カ国協議を核保有国公式化のための会議として利用しようとしている、という懸念がある。中央日報が先月、脱北者から入手して公開した「金正日の遺言」には、「6カ国協議をわれわれの核をなくす会議ではなく、われわれの核を認めさせ、核保有を全世界に公式化する会議にするべきであり、制裁を解く会議になるようにすべきだ」という部分がある。
今年末の韓国と米国の大統領選挙、中国の政権交代などを控え、韓半島情勢は不通局面を抜け出せない見通しだ。
欧州の財政危機の中でも韓国の国家競争力は前年水準を維持した。31日にスイスの国際経営研究院(IMD)が発表した2012年の国家競争力評価で、韓国は59カ国のうち昨年と同じ22位となった。中国は19位から23位、日本は26位から27位、台湾は6位から7位など、アジアの主要国はすべてランキングが下落した。
香港は昨年に続き1位となり、昨年同率1位だった米国が2位、5位だったスイスが3位を記録した。このほかノルウェーが13位から8位と順位が上昇し10位圏に入り、アラブ首長国連邦が28位から16位に上がり20位圏に進入した。欧州財政危機を体験している国ではスペインが35位から39位、ギリシャが56位から58位と下落したが、アイルランドは24位から20位、イタリアは42位から40位と小幅に上がった。
IMDとともに国家競争力を評価している世界経済フォーラム(WEF)は昨年9月に韓国の国家競争力を142カ国中24位と評価した。当時韓国順位は4年連続で落ちている。
北朝鮮が6月3日から8日まで、朝鮮少年団創立66周年を祝う大規模な行事を平壌で開催し、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記への忠誠心を誘導する計画だ。
朝鮮中央通信は30日、「今回の祝賀行事には全土の道・市・郡から推薦された2万人の朝鮮少年団代表が参加する」と紹介した。朝鮮中央放送と平壌放送も同日、「金正恩同志の大海のような温情の中で設けられた祝賀行事を前に、少年団代表が平壌に到着している」と伝えた。
北朝鮮の子どもたちは通常、8歳になると朝鮮少年団に義務的に入団し、加入宣誓で最高指導者に対する忠誠を誓う。14~15歳になると自動的に金日成(キム・イルソン)社会主義青年同盟に加入する。
北朝鮮は毎年、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日(2月16日)や故金日成主席の誕生日(4月15日)などの記念日に、朝鮮少年団の全国連合団体大会を開き入団式を行っているが、6月の創立祝賀行事はその規模と意味合いが明らかに異なる。北朝鮮脱出住民(脱北者)らは、金主席が死亡直前に出席した1994年6月6日の朝鮮少年団第5回大会を連想させると口をそろえる。
今回の祝賀行事に出席する子どもたちは、錦繍山太陽宮殿や万景台の金主席生家など平壌市内の主要名所をめぐり 音楽会や朝鮮少年団全国連合団体大会、全国学生少年芸術所組員による総合公演などに参加する。朝鮮中央通信によると、少年団代表の移動手段である列車や飛行機、船などをはじめ、宿泊や食事、遊園地や動物園などの準備も整ったという。金正恩体制の初年に、金第1書記の「人徳政治」を印象付け、一般住民の歓心を得るための政治的なイベントといえる。
ある脱北者は、「少年団は北朝鮮住民が人生で初めて経験する組織で、北朝鮮当局はこれを青年同盟に劣らず重視している。今回の行事は、正恩氏が自分に一生忠誠を誓う少年の気持ちをつかむために行う大規模な世代共感プロジェクト」と評した。また、北朝鮮では子どもを持つ数が減っている分、子どものへの愛着も強まっており、こうした親の歓心を誘導し、金正恩体制の大衆的な基盤固めにつなげる意図もあると分析した。
ソウル地下鉄3号線・景福宮駅の構内にある石灯籠6基が「並べ方が日本的で、日本による植民地支配時代の名残のようだ」とする市民団体の指摘を受け、近く撤去されることになった。
地下鉄運営会社のソウルメトロが30日に発表したところによると、この石灯籠は景福宮駅が建設された1980年代に5番出口付近に設置されたものだ。専門家の協力を得て、古典的な韓国風の石灯籠にしたが、問題はこれらが一列に並べられていることだった。
1月にこの問題を提起した市民団体「文化財を取り戻す運動」の代表を務める慧門(ヘムン)僧侶は「国宝第17号に指定されている浮石寺無量寿殿前の石灯籠を模したものだが、(一列に置かれているのは)韓国では類を見ない並べ方であり、日本の神社の参道でよく見られる日本の伝統的な並べ方だ。韓国の石灯籠は、御仏を祭る法堂の前に1基だけ置かれる」と指摘した。
ソウルメトロは、こうした指摘に妥当性があると判断し、近くこの6基を手作業で駅構内から運び出す計画だ。同社の関係者は「石灯籠は明かりもつくため、最初に設置した際に通路を照らそうとして一列に並べたようだ。撤去した石灯籠はソウルメトロ車両基地の庭に置くつもりだ」と説明した。石灯籠を撤去した場所には一般の電灯を設置するという。
「漢江で遊覧船に乗った時はすごくうれしくて口笛を吹いてしまいました。SHINee、2PM、2NE1の国に来られるなんて夢のようです!」。リナ・アロヤベさん(17)は感激した様子でこう話した。一緒にいたロビンソン・ベラスケスさん(20)も「K-POPを聴きながら、韓国ってどんな国だろうと漠然と想像していました。ソウルの明洞・景福宮・汝矣島や、麗水エキスポに行きましたが、韓国は想像以上にクールな国」と語った。
K-POPに夢中になっているコロンビアの若者6人が26日、韓国を訪れた。同国最大の民放地上波テレビ局「カラコルTV」が4月から全国で放送した、K-POPスターを選ぶオーディション番組『K-POPリアリティー』で優勝した6人だ。
30日、韓国の外国語総合編成チャンネル「アリランTV」本社(ソウル市瑞草区)に集まった6人は「K-POPの本場・韓国に来られただけでも感激しています。ペク・チヨンやU-KISSといった韓国人歌手に直接会ってあいさつし、ソウルのあちこちを見学しました。本当に幸せ」と口をそろえた。
彼らはオーディションで最終選考の6人に入ろうと、最後まで徹夜で練習に励んだという。フアン・パブロ・ペレスさん(20)は「2PMの『Hands up』を完璧に身につけるため、毎日10時間も歌や振り付けを猛特訓しました」と話す。「歌・ダンス・衣装の3拍子がそろわなければ最終の6人には残れません。高音の発声やブレス、ダンスを練習するのは当たり前。韓国語を習得しようと、毎日1人で書き取りの練習もしました。何としてでも優勝して、絶対に韓国に行きたかったんです」と笑顔で話した。ブロンドヘアーのアンドレア・ベラスケスさん(23)も「2NE1の曲だけでも何度歌ったか分からないくらい。韓国語のレッスンも朝早くから毎日、オーディオブックを聴いて一生懸命頑張りました」と打ち明けた。
6人は同日午後3時30分ごろ、アリランTVの歌番組『シンプリーK-Pop』に出演、全員で2PMと2NE1の歌とダンスを披露した。ダニエラ・イザベル・グラシアさん(16)は「韓国人のお客さんの前で歌うことができて感激しました。私たちがどれほどK-POPを愛しているか、皆さんに分かってほしい」と話した。
だが、グラシアさんは「SHINee、2PM、2NE1に直接会ってサインをもらったり、彼らがレッスンをしているプロダクションにも行ってみたかった。それができなかったのは本当に残念。いつかまた必ず韓国に来たい」と短い滞在を惜しんだ。
6人は韓国での5泊6日の日程を終え、31日午前にコロンビアに帰国する。彼らがコロンビアでオーディションを受け、韓国を訪れるまでの様子は、6月11日から15日までアリランTVの『ディスカバー・ワールド』で放送予定だ。
30日午後5時ごろ、仁川国際空港でロバート・キムさん(72)を待っていたペク・トンイルさん(64)=国家守護政策研究所長=は、緊張した様子でハンカチを取り出し、手の汗をふいた。17年前の1995年、在米韓国大使館に駐在武官として勤務していたペクさんは、米海軍情報局でコンピューターの分析を担当していたキムさんに「北朝鮮海軍についての情報を集めるため手を貸してほしい」と依頼した。翌年9月、北朝鮮の潜水艦が江原道江陵市沿岸で座礁した事件について、キムさんが韓国側に情報を提供したところ、職を失ったばかりか、9年間にわたって米国連邦刑務所で服役を余儀なくされた。
到着ロビーのドアが開き、髪が真っ白になったキムさんと妻のチャン・ミョンヒさん(69)がカートを押して出てくると、ペクさんは駆け寄り、両腕でキムさんを抱きしめた。キムさんが「お久しぶりです。お元気でしたか」と声をかけ、ペクさんの背中をたたくと、ペクさんは「前よりも元気そうに見えます」と言って笑みを浮かべた。その様子を横から見ていたチャンさんは、感情がこみ上げたのか、反対側を向いて涙をふいた。だが、ペクさんが「前よりも元気そう」と声をかけたキムさんは、長い獄中生活で患った高血圧のため苦しみ、最近は医師から「膵臓(すいぞう)がんの疑いがある」との診断を受けていた。
キムさんが韓国を訪問したのは、2008年以来4年ぶりのことだ。来月3日、キムさんが収監中に死去した母親の命日を迎えるが、これに合わせ韓国を訪れたのだ。キムさんが26歳のとき米国に移住して以来、5人の兄弟姉妹が一堂に会するのは今回が初めてだ。
キムさんが韓国を訪れたもう一つの理由は、故郷である全羅南道麗水市で開催されている麗水世界博覧会(麗水エキスポ)を観覧するためだ。キムさんは「今回の機会を逃したら、私の故郷で行われる国際博覧会を観覧する機会はそうそうない」と話した。
キムさんとペクさんは、17年前に初めて会ったときのように、韓国の安全保障についての話題で盛り上がった。キムさんは従北(北朝鮮に追従する)傾向の人物が国会議員になることについて懸念を示した。これに対しペクさんが「きょう国会が開会したが、重大な事態だ。国歌斉唱を拒否し、アイデンティティーのあいまいな人たちが国会議員になる。彼らが法律を作るのかと思うとぞっとする」と話すと、キムさんは「とても理解できない。ナンセンスだ。従北派の人たちが国会議員になったというニュースを聞くたび、身の毛がよだつ思いだ」と答えた。キムさんは「彼らが国会議員になれたのは、投票する人がいたからだ。韓国は経済的には成長したかもしれないが、安全保障をめぐる意識は依然として低いようだ」と語った。
キムさんを出迎えたのはペクさんだけではなかった。ペクさんが1975年、海軍諜報部隊(UDU)の将校として勤務していた当時、隊員だった「UDU退役同志会」のメンバー8人もプラカードを持って待っていた。同会のソ・スンソク会長(58)は「母国のために犠牲になった方が今も、国家から認めてもらえないという現実がもどかしい。われわれだけでもロバート・キムさんの帰国を歓迎しようと、花束を用意した」と語った。
出迎えた知人たちとあいさつを交わした後、妻と共に麗水に向かうため空港を後にしたキムさんの後ろ姿を眺めながら、ペクさんは名残惜しそうに自分の顔を触った。ペクさんは「キムさんは収監中に多くの病気で苦しんだ。全て私の過ちだ」と語った。