米国テキサス州で、違法マッサージ店で売春行為をしていた韓国人女性らが現地警察に検挙された。しかし、女性らが鎖につながれて連行されたことから、人権侵害との声が上がっている。
テキサス地域のメディアは11日、現地警察がアジア系女性7人を売春および斡旋の容疑で逮捕したと報じた。女性7人のうち6人は韓国人で、1人は中国系だった。警察は、4月末にアジア系女性がマッサージ店で現地人を相手に売春をしているとの情報を入手。5月4日に特殊機動隊を動員し、韓国人が経営するマッサージ店3カ所を一斉に摘発した。
警察は女性7人を足首に鎖をつけて連行したが、その様子を現地メディアがそのまま放送。韓国メディアによると、報道は物議を呼び、「人権侵害だ」などと現地警察を批判する声が集まったという。
だが現地の警察は捜査の手を緩めない方針だ。違法マッサージ店の経営に犯罪組織が関わっているとして、韓国人が経営するマッサージ店を対象に捜査網を拡大するという。在米韓国人社会では、今回の報道を受けて「米国に住む韓国人のイメージが悪化するのではないか」と憂慮した。
中国の訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、野田佳彦首相と北京市内で韓日首脳会談を行い、北朝鮮が核実験などの追加挑発を行った場合、国際社会と共に断固たる対応を取るという点で一致した。
両首脳は北朝鮮の追加挑発を容認しないことを確認。北朝鮮が核実験を行った場合は国連安全保障理事会などとともに厳しい対応を取り、挑発の責任を取らせるとの点で一致した。また韓日米の共助も引き続き強化していくとした。
李大統領は会談で、「歴史問題など両国間に困難はあるが、歴史を直視した上で知恵を出し合えば両国関係は強固になる」と強調した。
両首脳は両国間の戦略的・未来志向的協力が重要だという点も共有。貿易の拡大や安保分野での協力強化、文化や人的交流の活性化で韓日関係が発展していると評価した。
一方、この日の会談では旧日本軍の従軍慰安婦に対する賠償問題では進展がなかった。李大統領は昨年12月の韓日首脳会談で同問題に対する政治的決断を求めたが、日本側はソウル・日本大使館前の従軍慰安婦を象徴する少女像の撤去を要請するなど強硬策を取っている。
この日の首脳会談は前夜に急きょスケジュールが確定したが、これは日本の同問題に対する誠意のなさと関係があるとの指摘も出ている。
青瓦台(大統領府)関係者は「慰安婦問題では李大統領が日本側に政治的決断を求めた。日本は誠意ある回答を出すべきだ」と話している。
中国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、韓日中首脳会談後の記者会見で、北朝鮮の追加挑発を抑止するために新しい方策を探るべきだとの考えを野田佳彦首相、中国の温家宝首相に示したと明らかにした。
李大統領は北京の人民大会堂で行われた韓日中首脳会談で、日中の首相と北朝鮮情勢について意見を交わした。北朝鮮の新指導部発足や4月の長距離弾道ミサイル発射と関連し、追加挑発を抑止するために効率的で新しい方策を探るべきだとの意向を伝えた。その上で、韓日中がこれまで以上に緊密に協力することを提案したという。
韓日中首脳会談ではミサイル発射後に国連安保理が北朝鮮に対する議長声明を迅速に出したことを評価。李大統領は北朝鮮の追加挑発を容認しない点を共有したとした上で、「特に中国が北朝鮮住民の暮らしについて声を挙げたことを高く評価した」と述べた。
また李大統領は韓日中が協力したアジア域内の通貨交換協定「チェンマイ・イニシアチブ」に言及しながら、「域内の金融安全網強化の重要性を共有した。3カ国が先導的な役割を果たすことで世界経済の危機に対処し、自由貿易拡大のために努力することで一致した」と述べた。
韓国の企画財政部は13日に発表した報告書で、「20カ国・地域(G20)は新たな成長の動力としてグリーン成長に注目し、今年の主要議題の一つとして推進している」と分析した。韓国政府は、G20でグリーン成長に関する議論が進展するよう、リーダーシップを発揮したい考えだ。
報告書によると、G20のほとんどの国は環境と経済活性化を両立させるグリーン成長の必要性に共感を示している。国連気候変動枠組み条約関連の議論を補完し調和させることができるグリーン成長と気候変動に関する議論が進展することを期待している。ただ、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)など一部の新興国は国連とは別のチャンネルで議論を進めることに消極的だ。G20レベルで新たな規範や基準が設定されれば、気候変動への対応における先進国の役割を強調してきた「共通だが差異のある責任」の原則が弱化する可能性を懸念している。最貧国は低コストの成長が優先されなければならないため、グリーン成長戦略は時期尚早だとの意見もある。
また、経済協力開発機構(OECD)、世界銀行、国連が、メキシコ・ロスカボスで開催されるG20首脳会議に提出するための報告書を作成している。この報告書は、先月のG20財務相・中央銀行総裁会議で各国が提出したグリーン成長戦略、主要事業、評価などに基づき国別の政策を評価し、租税・補助金・規制など構造改革政策をグリーン成長の観点で分析している。
これとは別にG20では、開発途上国のクリーンエネルギー開発を支援するための財源確保など、グリーン成長支援策について議論が行われている。
韓国はグリーン成長分野をリードする国として、G20でグリーン成長に関する議論が進展するよう、リーダーシップを発揮したい考えだ。一部の開発途上国の懸念を払しょくさせ、G20のグリーン成長の推進目標をより明確に設定するよう努力する。
中国を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、韓日中が投資保障協定に署名し、自由貿易協定(FTA)締結に向けた交渉の年内開始で一致したことについて、「3国の経済発展と北東アジアの繁栄、世界経済の危機解消に寄与するだろう」と評価した。
北京の人民大会堂で開かれた韓日中ビジネスサミットの基調演説で述べた。李大統領は韓日中FTAの年内交渉開始で一致した3カ国首脳会談の結果を紹介した上で、経済危機の克服のためには自由貿易の拡大と国際社会の協力が重要との認識を示した。
また韓日中は北米や欧州連合(EU)とともに世界経済の重要な軸になったと評価。「優秀な労働力と先端技術、豊富な資本は、世界経済の活力源になり成長の原動力になった」と述べた。
さらに李大統領は韓日中について、「高い購買力を持つ大きな市場として世界貿易の拡大に重要な役割を担っている」とし、3カ国が緊密に経済協力することの大切さを力説した
「生きている海、息づく沿岸」をテーマとする麗水万博が12日、韓国南部に位置する麗水市で開幕した。万博会場に一番乗りで入場したのは神戸市から訪れた二神敦さんで、複数の韓国メディアが「入場者第1号は日本人」と相次いで伝えた。
午前9時から始まる万博会場には早朝から長蛇の列ができ、万博側は1時間早い8時に入場ゲートをオープン。入場者第1号となった二神さんは万博会期中限定で博多-麗水を結ぶ高速船、ビートル号で11日に韓国を訪れ、12日には午前3時50分から並んでいたという。
二神さんは万博の全期間(5月12日-8月12日)の入場券を購入するほど熱狂的な万博ファンだという。1981年に神戸で開催されたポートピア‘81を見てから万博に魅了され、以来98年のポルトガル・リスボン万博、00年ドイツ・ハノーバー万博、05年の愛知万博、10年の中国・上海万博など、多数の博覧会会場に足を運んでおり、麗水万博は彼の12回目の万博見学となる。
万博には世界104カ国が参加し、初日に開館したのは全体の8割だという。8月12日まで約1000万人の入場者を見込んでいるが、初日の12日の入場者は予想を大きく下回る約3万4000人だったため、混雑した様子はなかったという。
中国・北京を訪問中の李明博(イ・ミョンバク)大統領は13日、野田佳彦首相、中国の温家宝首相と第5回韓日中首脳会談を行い、韓日中の自由貿易協定(FTA)交渉を年内に開始することで一致した。
3カ国は年内のFTA交渉開始を目指し、国内手続きや実務協議などの準備作業を急ぐことで意見が一致した。
また韓日中首脳は、3カ国間の経済分野では初の協定となる投資保障協定に署名した。同協定は知的財産権の保護や投資の自由化、投資に対する内国民・最恵国待遇を付与するなどの内容が盛り込まれている。
さらに3カ国は農業協力の付属文書のほか、持続可能な森林管理・砂漠化防止、野生動植物の保護などで協力するとする付属文書も採択した。農業分野の協力強化のために食糧安保や自然災害などで共同対応を取るほか、気候変動問題などでも協力する。
3カ国は中央銀行間の協力強化や共同外交を進め、3カ国産業閣僚会議の新設を積極的に推進するとした。ほかに地震や津波、火山噴火などへの共同対応や気象情報の交換なども進める。
朝鮮半島情勢関連では、北朝鮮が4月に長距離弾道ミサイルを発射した際の国連安保理の迅速な議長声明採択を評価。北朝鮮が今後、核実験や追加挑発をした場合、これらを容認しないという点で一致した。
3カ国は来年の第6回韓日中首脳会談を韓国で実施することで合意した。
野党統合進歩党の共同代表団4人が12日、代表職を一斉に辞任した。
李正姫(イ・ジョンヒ)代表は同日午後2時、一山(イルサン)韓国国際展示場(KINTEX)で開かれた中央委員会に先立ち「共同代表から退く」と明らかにした。李代表は、「和合して国民の中で進歩党を立て直すことを頼みたい。ありがたく、幸せだった」と話した会議場を後にした。
議長職を務めた沈相ジョン(シム・サンジョン)共同代表も「きょうの中央委員会を最後に共同代表職から退く」と述べた。沈代表は、「進歩政治15年を振り返ると苦しい決定の瞬間が頭の中を回った。みなさんの決断で進歩政治の新しい時代を力強く開いてほしい」と話した。
柳時敏(ユ・シミン)共同代表も「最初のあいさつであり最後のあいさつをする」としながら、「進歩党の党内選挙をしっかりと管理できない責任を痛感し、党を愛し大事にしてきた党員たちに謝罪する」と明らかにした。合わせて「あすから平党員に戻り、わが党が今回の総選挙で230万票を集めた国民の期待に応じる政党になるべくすべての努力を尽くしたい」と話した。
趙俊虎(チョ・ジュンホ)共同代表は「重く難しかった。足りない部分があったならば許してほしい」と話した。
12日に開幕した麗水世界博覧会の企業パビリオンの一つ、サムスン館が大きな人気を集めている。
初日は7000人余りが入場。船をかたどった独特のデザインや館内の超大型画面で見る華やかな映像などが口コミで広がっている。
サムスン館のハイライトは自然の美しい共存のために努力しなければならないというメッセージが盛り込まれた公演と映像だ。米ラスベガスで大型パフォーマンスを手掛けるAEP(Aerial Experience Productions)に所属するパフォーマーによる公演と、一般映画館より6倍以上明るく鮮明な超大型画面を中心に前後左右と頭上の5面に映し出される立体的な映像、5.1チャンネルサラウンドで感動を与えている。
サムスン館側は、この調子が続けば入場者数は1日平均1万人以上に達すると予想している。
韓国の全国経済人連合会、日本の経団連、中国国際貿易促進委員会は14日、中国・北京で第4回韓日中ビジネスサミットを開き、3カ国による自由貿易協定(FTA)の交渉開始などを求める共同宣言を採択した。
FTA交渉開始のほか、エネルギー・環境分野や先端技術、金融での協力強化を求めた共同宣言は韓日中首脳に伝えられえた。同サミットは2009年から韓日中首脳会談に合わせ開かれている。今回のサミットには全国経済人連合会の許昌秀(ホ・チャンス)会長や経団連の米倉弘昌会長ら150人が参加した。
許会長は「3カ国間にFTAのような制度があれば、北東アジアが欧州連合(EU)や北米自由貿易協定(NAFTA)に次ぐ経済圏になれる」と期待感を示した。