<2011.7.26>
{韓国 ソウル}
北村韓屋村をぶら~り散歩しています。
韓屋の真髄と美学を吟味する最適な方法は、北村韓屋村を訪れて見ることです。
北村は正式な行政区域ではありません。
昔のソウルの中心地だった清渓川があった、鐘路北部の村という意味で‘北村’と呼ばれ、朝鮮時代は王族や高官大尉の高級居住地でした。
多くの韓屋屋根が軒を連ね、隣家の壁と壁との一体感から韓国人の温かさが感じられます。
これこそ北村韓屋村の魅力かも知れません。
北村地域は景福宮と昌徳宮、宗廟の間にある地域で、ソウルの600年の歴史を共に歩んできた韓国の伝統居住地域です。
朝鮮王朝の自然観と世界観が見られる朝鮮の性理学に基づいて宮廷の間に配置されたこの地域は、美しい自然を背景に二つの宮廷に近く、伝統韓屋が密集しています。
また、枝が伸びたような路地もそのまま保存されており、600年の歴史を持つ都市の風景が非常に印象的です。
現在920あまりの韓屋が集まっているここは、ソウルの歴史がひと目で分かる名所となっています。
路地奥では博物館や工房などのさまざまな韓国の伝統文化が体験できます。
建築様式は似ていますが、韓屋はその地形や配置、構造空間などの美学が発する建築です。
家屋自体は狭いですが、小さな床と庭先からは広い平野と高い山、そして果てしない空を眺める事が出来ます。
北村の小さな路地を歩くと、まるでヴェネチアの狭い路地を歩いている様な感覚と出会えます。
また、小さな軒並みに見入っていると、あまりの小ささに知らず知らずのうち、隣家まで見ていることもよくあります。
先ずは北村を歩いて見ましょう。
北村では道に迷う事はありません。
どの路地も景福宮と昌徳宮、または市内と全て結ばれているからです。
細く広くまた細くなる路地から望む韓屋の風景こそが、北村韓屋旅行の情緒を深めてくれるでしょう。