嵐

「嵐」で画像検索すると、ジャニーズの画像ばかり出てくる。

「嵐　天候」などとすると、求めるものが出てくる。

バンドでは採用となった。「むらさき」と同じころの作品で、モロに和風である。
聞いてみると、各楽器のバランスが悪すぎるが、ピンポンなどをした後なので、バランスの
修正はできない。シンセやらいろいろ入っている。バンド採用ではあるが、アマチュアの
和風時代なので、プロ化の時にはカットされたナンバーである。

嵐という気候変動についての歌詞で、絶望的に暗い内容である。
今回　データ化しようと思ったのは、先日「二人のベルリン」の音源を探していて
この「嵐」を聴く機会があり、曲間に「助けてお父さん」という娘の台詞を入れている
のに驚いたからだ。自分でやっていてすっかり忘れていた。

娘の声は当然にして、私がやっている。（テープ回転数の上げ下げで）

せっかくだから入れておこうと思いまして、ご案内する次第です。



嵐


十五の空が変わる時
一羽の雁が飛び立つと
にわかに蔭る朝焼けは
せり出す雲の戯れに

唸りを持つ風が辺りを包む
成す術もないまま怯えるばかり

我らの声は何処にある
忘れ去られた此処にある

迷い始めた今何処へも行けぬ
ケリも付かないままサドンに変わる

嵐は答えにならぬ
嵐はいつか


沸き出す雨と降る雨は
六尺五分で交差する

広がる川の手がすべてを流す
子供も年寄りも流れに落ちる

嵐は答えをくれぬ
明日は答えにならぬ


（セリフ）少女「助けてお父さん―」


紅葉の様な手が助けを求む
伸ばした指先が虚空を掴む

嵐は答えをくれぬ
嵐は生きてはゆけぬか