昭和30年代、40年代、地方の小都市にも、邦画、洋画の映画館が1館や2館、必ず有ったものだ。テレビで映画を観られる時代ではなく、ビデオも無し、映画は 映画館に足を運んで観るものだった。薄給だった若い頃、おいそれと映画館通いすることは無理だったが、後年「不朽の名作」と評されているような映画は、結構観ていたように思う。
映画が斜陽産業の代名詞にもなり、映画館が身近な街からどんどん姿を消してしまった頃から、映画館に足を運ぶことも ほとんど無くなっているが、最近は テレビで放送される映画番組等で 時々ではあるが、懐かしい名作映画を楽しんでいる類である。これまで、ブログ・カテゴリー「懐かしいあの曲」に書き留めてきた曲の中で、特に懐かしく思うような映画と映画音楽を、ピック・アップ、コピペ、リメイク、改めて、書き留め置くことにした。
懐かしい映画と映画音楽・その4
映画「風と共に去りぬ」と「タラのテーマ」(再)
「After all,tomorrow is another day(明日という日がある)」、
映画「風と共に去りぬ」で、全てを失ったヒロイン、スカーレット・オハラの最後のセリフである。人は、絶望の淵からも、明日に向かって、また1歩踏み出すことが出来る・・というメッセージになっているのかも知れないが、主題曲「タラのテーマ(Tara's Them)」と共に、妙に脳裏に焼き付いている。
映画や映画音楽等、綺羅星のごとく有る分けだが、やはり、若い頃に感動したものは、生涯脳裏に焼き付いて離れ難いものだと思う。
今更になってネットで調べてみると
映画「風と共に去りぬ(Gone with the Wind)」は、1936年に出版され、世界的ベストセラーになった、マーガレット・ミッチェル原作の「風と共に去りぬ」を、1939年(昭和14年)に、ヴィクター・フレミング 監督、ヴィヴィアン・リー、クラーク・ゲーブル等の出演で、製作、公開されたアメリカ映画であり、当時、「二度と製作することが出来ない大作」と宣伝された映画だったのだそうだ。
これほどの大作が、なんと戦前の昭和14年に、アメリカで製作されていたことに驚く他ない。
日本での公開は、戦後の1952年(昭和27年)になってからのことだったようだが、当然、公開当時にリアルタイムで観ているはずなく、確か、昭和40年代になってから、まだ独身の頃に、地方の映画館でリバイバルで上映されたものを観たような気がする。
大型スクリーン、大音響、迫力有るシーン、感動的な音楽性、全てに圧倒されて、これぞまさに映画史上に残る名作大作と思い込んだ記憶がある。映画館で、配布されたのか、買い求めたのかは記憶に無いが、その時入手した20数ページのパンフレットが未だに残っているから、我ながら呆れるばかりだ。
(パンフレット表紙)
映画「風と共に去りぬ(Gone with the Wind)」の主題曲「タラのテーマ(Tara's Thema)」
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