古い写真から蘇る思い出の山旅・その35
「奥白根山」(2)
時々、ガスが途切れ、展望が広がり出した、奥白根山山頂を、
10時30分頃に、前白根山方面に向かって出発した。
眼下に五色沼、左手に五色岳、前方に前白根山を眺めながら、
展望の良い尾根から、次第に急斜面をジグザク下降路に・・・、
途中、随所にお花畑も・・・、
ハクサンフウロ
ミヤマトリカブト
マルバダケブキ
カニコウモリ オヤマリンドウ
11時30分頃、草原状の火口原に到着、昼食タイムとしたが、
野生の鹿が何頭か、逃げるどころか、超接近してくる・・・、
「何食ってるんだい。うまそうじゃないか・・・」
クンクン、鼻息荒いし、1頭でよかった。
集団でこられたら ちょっと やばい感じ。
「おまえさん達には、何にもやれないよ」
「チェ!、ケチ!」、
スゴ、スゴ・・・・。
それにしても、チョット人間慣れし過ぎていないかい。
五色沼避難小屋 コケモモの実
「前白根山」にピストンする予定は無く、五色沼方面へ、
五色沼(魔の湖)
奥白根山山頂を仰ぎ見る
弥陀ケ池(菅沼登山口への分岐)
六地蔵
展望台から、丸沼方面を望む
14時30分頃、日光白根山ロープウエイ「山頂駅」に、帰還し、
待機時間無しで乗車、「山麓駅」へ降り・・・。
車を止めていた前日宿泊の宿「シャレー丸沼」に戻ったのだった。
同宿には、当時、下山後の無料一浴サービスが付いており、それも、お目当てだったのだ。
ちなみに、「シャレー丸沼宿泊登山パック・宿泊料金(1泊2食)+ロープウエイ往復料金+弁当代+下山後の入浴料金」(8月中料金)は、11,600円だった。
シャレー丸沼
「座禅)温泉」(内風呂・露店風呂)
ナトリウム、カルシウム 硫酸塩泉
宿泊者の入浴タイムではない時間帯であり、貸し切り状態、
申し訳けない気分で、ゆったり湯に浸かり、着替えし、
さっぱりしたところで、帰途に付いたのだった。
それまで、1度は訪ねてみたいと思っていた「奥白根山」を、ようやく訪ねることが出来、温泉にも浸かり、大満足の山旅だった気がするが、今となっては、「奥白根山」もまた、二度と訪れること叶わない、遠い思い出の山となっている。
「あれからもう10年経ったのか・・・」、「まだ、10年前のことだったか・・・」
十年一昔・・・と言われるが、あの頃はまだ、出掛ける気力、体力、多少は有ったんだな・・・、つくづく思ってしまう。
(おわり)