私がレコードを買い始めたのは中学二年生からで、20代前半までの10年足らずの短い期間だった
だから枚数もそれほど多くはない、何といっても高校時代は小遣いが、毎週500円だたからね
あの頃はSPレコード(2曲17cm)は330円くらい、EPレコード(4曲入り17cm)が500円、LPレコード(10数曲33cm)1800円くらいだったから、1か月2000円くらいの小遣い&お年玉で毎月2枚くらいは買えた
それで約60年間、今も手元にあるのはLP80枚くらいとEP+SP100枚くらい
レコードの期間は最初に書いた通り10年足らずで(夢中だったのは5年くらい)社会に出てからは住み込み生活だったので、機器も無くレコードを聴く時間も無かったので20歳以後はほとんど買っていない)
帰郷してからは車で遊ぶことが多くなってカセットテープに代わり、その後はCDへと移行して、レコードは忘れ去られた。
この頃、先のことを考えると、レコード世代でない息子にはお荷物以外の何者でもないと思い、処分も考えた
それで処分前に品質チェックと、もう一度聞きたい思いが重なって、少しずつ聞き直している
私のレコードは9割が洋盤で、その多くがロックとポップスだ
英語には興味なかったが、ビートルズから入ったので洋盤になったわけで、ほとんどが演奏とリズムのカッコよさに痺れていたのだった
因みに一番最初に買ったのは映画音楽(洋画)とクリスマスの曲のソノシートだった、SPレコードの初は「ラ.ノビア」(イタリア語)、LPレコードの初はミートザビートルズ、帯付きで持っていれば現在はかなりのレア金額で売れるらしいが、残念ながら帯は紛失してしまった。
ともあれ、レコードの聞き直しをしているが、聞き方に変化が起こった
なんで74歳まで気づかなかったのだろうか、もっと詞を聞くべきだった
今日、英語の詞をじっくりと聞いていたら、結構聞き取れる
曲というものはメロディと詞と演奏&歌い手で成り立っている、それなのに詞を無視していたのは75%しか楽しめなかったということだ
これを繰り返し聞いていたなら、苦手なヒアリングも得意になっていたかもしれない、残念だ
「キルヒーミ」とか「アイソユウ」「ドリームカムトウルー」なんてフレーズは良く出てきたが若いころは意味を知ろうともしなかった
「キルヒーミー」と聞いていたのは、Can you hear me で「聞こえますか?」「アイソユウ」は「愛想云う」で無くて I saw you 「あなたを見た(会った)」 I saw you comeback to me (あなたを見かけたわ 私の元に戻ってよ) 「ドリームスカムトウルー」はアーチスト名でもあるが「夢は叶う」
歌詞はビートルズの初期がそうだけど小中学校レベルの英語で構成されているのが多いから、初歩英語には向いている
ああ、もっともっと知ることが出来たのに・・・
そう思ったが、「過去を悔やむな、過去を振り返るな、そんな時間はない」がこれからの私のモットー
「前を見て、前に進め」これで行くのだ
故に、今からでも遅くない、正しい発音、正しいヒアリングをレコードで学ぶのだ
バカみたいに飲みに出ていて、中国やピリピーナのお姉さんと話していて、何度も彼女らが日本語を話すことが不思議でならなかった
上流階級の中国人やフィリピン人ならば語学も学ぶ環境にあっただろうが、日本に出稼ぎに来ている娘たちは貧しいがゆえに来ている筈(当時は、です)
昔、フィリピンに行った時、ガイドさんが「フィリピン人はアメリカの占領下にあったので誰でも英語を話しますが、学歴が高い程、完璧な英語を話します」と言っていた。
前置きが長くなったが、要するに語学を学ぶ機会が少ないにも関わらず、日本語を話せるのはなぜなのか、高校、大学を出てもまともに英語を話せない日本人が多いのに・・・
彼女らに聞いたら、多くが「日本の歌を歌いながら覚えた」と言った
今なら「日本のアニメで覚えた」と言ったところか
なるほど、今になって、それを思い出した
私も、今から英語のレコードを毎日聴いて、詞を聞いて覚えようと思うのであった。
PS
英語でも米国英語、英国英語がある、米国でもカルフォルニアとテキサスとニューヨークでは訛りが違うだろう、英国だってビートルズのリバプール訛りとストーンズのロンドン訛りではちがうだろう
レコード英語は米英と各地の訛りが入り混じったミックス英語になりそうだ。
SP
EP LP
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