「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

本の紹介 心が強くなる言葉

2020-11-20 19:44:50 | 本の紹介
中村天風著


気にとまった言葉を選んでみました。



何かがあれば、「ああ、楽しいな」「ああ、うれしいな」と思うようにすればいいんです。

やればできますよ、あなたも。
心持ちをぱっと変えちゃえばいいだけなんだから。まことに人生は、心ひとつのの置きどころなんです。

金だ、家だ、仕事だ、名誉だ、愛だ、って、確かにみんな大切なものではありますが、命あってのものでしょう。それ以外はしょせんは、人生の一部でしかないんですぜ。

すぐ不平不満を言うような、そんなケチな気持ちや心持ちは、海の中なり山の中に捨てちまえ。

どんな場合にも、困った、弱った、情けない、腹が立つ、助けてくれ、なんていう消極的な言葉を、絶対に口にしないことです。

言葉には人生を左右する力があるんです。この自覚こそが人生を勝利にみちびく、最良の武器なんですよ。

「あ、これは消極的だ」って感じたら、だんぜん受け入れない。もう、パッと打ち消しちゃいなさい。

具合が悪いときに具合が悪いと言ったら、具合が悪いのが治るかい?
運命が悪いときでも、「ああ、俺はなんてついてないんだ」って嘆いたら、運命が良くなるかい?

あなた方、学問とか経験でも豊富にするとか、金でもよけいつくれば、人間が気軽に幸福に生きられる、なんて思ってないかい。

苦労したり、悩んだり、人を憎んだり、恐れたり、悲しんでるとき、気持ちいいですか?あんな嫌な気持ちはなかろう。その嫌な気持ちをなぜ心にさせるんだ。喜ばせてやれ。

怒ることがあるから怒るんだ、悲しいことがあるから悲しいんだ、恐れることは恐れるんだ、というようなことを言ってたんじゃ、人生に極楽はこないんですよ。

ためしに、おかしくもなんともないときに、アハハって笑って見てごらん。なんだかおかしくなってくるから。

笑いというものは、苦しみや悩みに疲れる心や体を、「ほどよくこれをもって調和せよ」ということで、人間にだけ与えられた特別のものにほかならなんですよ。

人を憎んだり恨んだりあるいは!中傷したりする人は、自分もまた必ず他の人からそうされるということを忘れてはならない。

目に見えない一つの気体、ぜんぜん感覚できないけれども、とにかく現在の自分を生かしてくれているこの気が自分なんだ。これが信念化されると、生きる力が強くなるんだよ。

この体を自分だと思っちゃいけないんだ。ちょうど、あなた方の体に着ている着物と同じものなんだ。ほんとうの自分に対する生命の着物なんだ。

生きていることを楽しもう。そうすりゃ、治る病なら、黙っていてもすぐ治る。治らない病は、どう思ったって治らないんだから、そのときはしょうがねえじゃないか。

積極的精神状態をつくるということは、誰にでもできることです。





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