自己と他者 

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天童荒太『永遠の仔1 再会』幻冬舎文庫

2005-09-28 00:23:36 | 小説

天童荒太『永遠の仔』(幻冬舎文庫)を読んでいる。

まだ、読み終わっていないが、電車の中で読んでいて
開いては閉じ、開いては閉じと、涙が落ちそうになるたびに
繰り返していた。

この方の本は、坂本龍一氏との対談本が最初で、
次に『家族狩り』を読んだ。『家族の絆』をテーマにした本
だったのだが、重いが面白いと思った。
(『家族狩り』の参考文献見てもかなり勉強しているなと思った。)
『永遠の仔』もまた重く面白い。
 
こういった本が売れるというのは少し引っかかる部分もある。
作家の才能も当然あると思うのだがそれだけではない、
マクロな視点として社会的な背景も当然関係しているだ
ろうと思う。何かを見落としたまま、急速に経済・物質的に豊
かになってしまったからだろうか?
ミクロの視点からみても、自分もそうなのだろうが、自分
は「孤独」だと感じている人が多いと思うのだ。なぜ、一
人でいると寂しいのか?
「人間、一人では生きることができない」というのはまさに
遺伝子レベルでそうなのかもしれないと思う。


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