自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

3大世界最高の場所をつくる

2018-08-28 22:54:58 | システムメモ

①図書館

②書店

③カフェ

①~③を合わせた世界にも稀な図書街(もとは松岡正剛氏と確か茨城県筑波の何とか研究所のバーチャル空間だった)

を作る。

神保町(書泉、三省堂、東京堂、数々の古書店(190店?)、岩波書店の本拠)、ヘイオンワイ

神奈川県大和市シリウスアレクサンドリア図書館らに比にならない規模の普通の人のサードプレイスを作る。

アレキサンドリア図書館は、

 図書館の建物は11階建てで、総面積約8万5000平方mの巨大な建築構造。建造費は約2億ドル

古書店を一か所に集めるのも手?→つちうら古書倶楽部(神奈川~福島の30軒うち22軒の集積 蔵書30万冊)

 

因みに人気ランキング上位に位置する図書館の費用感は・・・

たぶん、総事業費と総工費は異なるんでしょう。その辺はおいおい。

金沢海の図書館・・・・・総工費45億

東京武蔵境駅近くの武蔵野プレイス・・・・・総工費48億(←とは別にさらに用地取得25億)合計80億近いとか。

佐賀県は武雄市図書館改修費・・・・7億5000万→土地代安いから?

国際教養大学図書館 ・・・・・・12億2500万

→半円ですが、超がつくおしゃれな図書館。アニメ攻殻機動隊『笑い男』最終話の図書館を彷彿。

仙台メディアテーク・・・・・・130億 だんだんワールドクラスになってきた

 ガラス張りの7階建て建築です。

ストックホルム市立図書館


システムから出力される数値と意思決定

2018-08-28 20:15:56 | システムメモ

システムの出力データからどうやって意思決定するか?この疑問は帰納的にしか思考は働かないが。当初立てた目的目標はこうだからこうあるべきだとすると、この数値を教化しないといけない。そのいけないを証明するために数値を集めるも正解、これ演繹。

何も考えていないとこのような疑問が生まれる。

まずは、自社の経営状況を知る。BSとPL。次にフローも正確にみるために資金繰り表・C/Sキャッシュフローも見る。

赤か黒か弱っているところはどこか。見える化である。勝手に比較軸の定義を作ってみてもよいのでは、自社の競争優位性・安定性・持続性・緊急性・将来性・成長性、協調性・・・。これらの軸はベースを何かと定め、さらに何かと比較しないと結論は出てこない。

大学生が、どこかの代表的な仮想経営者の立場にたって管理会計の書籍を見れば色々考えは出てきそうだ。上場企業の有価証券報告を5社比較して読めばなおよい。

次にBS,PL,CSから色々展開してみる。何が売れて、いくらで売れて、原価あるいはもとではいくらで、誰(どこ拠点・どの部署)が貢献し、誰(どこ拠点・どこの部署)が不調で、体力はどうか。既に何かをしたならその動向はどうか。得意先さらに得意先の動向はどうか。

各種の在庫・人・金の回転率はどうか。売れた理由は?売れなかった理由は?業界ではどうか?過去から現在の推移はどうか、将来はどうか?これを会社、拠点、部署、人でやっていけば100%やらないといけないことぐらい見えてくる。近道はない。

業績がこのままだと今後鈍るという仮説を立てたらどうすべきか、人のてこ入れか?コストカッティングか?いつから、いつまでに何を、いくら、何のため、誰のため等5w1hで考えればよい。

自社の経営を見える化しただけで何かを変えられる訳がない、でも見えない状態で何かをやっても打ち手の効果は期待できない。必要最低限の環境がつくれたというのはそれだけでも大きい。

時間で、日で、週で、月で、、四半期で、年単位で?好・不調の波はないか?波の原因はその時に国家的イベントはなかったか?その拠点イベントはなかったか、業界イベントはなかったか。

等など外部経済効果も含め、徐々に自社の経営動向からその時の市場の動向に視点を移していく。推移はどうか、なぜその推移か?

自社の経営状況が見えた結果、今度は周囲と比較して仮説を作っていき、打ち手の妥当性も考えていく。

そうやって意思決定をしていくだけだろ。前提として、強み・弱みその理由のその現時点での再考も必要だし、創業理念、経営理念、ミッション、ビジョン、存在意義等から自社の置かれた状況と自分の想いはリンケージしているか。さらに時間のかかる効果はどうか。

R&Dとかマーケとかずっと時間がかかるといっているならそれも効果は怪しい。等から意思決定。

これくらいは少し考えればでてくるでしょ。

 

 


チームラボ-豊洲・池袋Esola 梟書茶房

2018-08-17 23:11:45 | システムメモ

夏季休暇を使い、

チームラボ豊洲に行く。ちなみにたぶん、台場と豊洲両方行ったほうがいいです。

豊洲のみはちょっと短い感じがしました。

・カメラでの撮影OK、三脚やスマホホルダーはNG。

・予約したほうがいいです。残数はどうもあまり正確でないです。

・裸足で入場です。最初に裸足になり、ロッカーに靴やバッグはしまいます。

 ロッカーは無料です。

・床が鏡の部屋があり、スカートはやめたほうが良いです。カメラOKですからね。

・因みに無料貸ハーフパンツもあり。

池袋駅esolaのドトール-書店(タイトル分からず、コメントが記載されてそれを見て購入を決めます)プラス喫茶

https://www.doutor.co.jp/fukuro/

→混んでました。


酒井崇男『トヨタの強さの秘密』

2018-08-04 16:00:53 | システムメモ

要 約:ネタバレ注意

2015年のトヨタ概要情報

売上27.5兆円

営業利益:2.8兆円

国内の生産400万台(この半数は輸出向け)、海外600万台

トヨタ本体の従業員は海外のほうが多い。

1978年以来無借金経営。

系列企業:デンソー(50%の売り上げはトヨタ以外から)、アイシン

デンソー:売上4兆3000億、営業利益3500億、研究開発費4000億

他社:

・NEC系列全体で売上3兆円弱、

・三菱重工業売上3兆円台。

・シャープ3兆円、

・マツダ、スズキ3兆円。

・三菱自動車、富士重工業2兆円台。

・日立は9兆円(トヨタの30%)、

営業利益は5000億(トヨタの20%)。

研究開発費はデンソーに及ばない3500億。

 

トヨタの強さを生産方式TPS(TOYOTA Production System)ではなく、トヨタ製品開発TPD(TOYOTA Product Development )だ!という仮説で説明した興味深い内容。リーン生産方式も実はトヨタの派生というのは興味深い。つまりリーン開発=トヨタ流開発(ジェックウェルチを継いだジェフイメルト「リーンスタートアップ」)。

IDEO社に代表されるデザイン思考やGEのシックスシグマなども派生という。IDEOがスチールケース社(アメリカの老舗高級家具メーカーLEAPチェアというのが有名)の出資を受けているのは知らなかった。このTPD製品開発に大きく携わるのが主査という機能役職という。

 

リーン:このコンセプトは開発でも生産でも共通。投入する経営資源が、経済的な価値を持つ資産性の高い情報やモノ、そして人の問題解決能力の蓄積になっていなければならないという考え方。

 

 

TPS:製品を生み出す、製造品質を保証、製品の適合品質にどの程度適合しているかという意味で適合品質とも呼ばれる。設計図通りに正しく実際の製品が作られているか。

ジャストインタイム、自働化、多能工、カンバン、アンドン、5S、QCサークル、VA

 

TPD:企画、設計、開発、試作、試験→設計情報→TPSにのる。保証している品質は、設計情報の質=設計品質。設計情報、設計品質、プロダクトデータ。

 TPD=利益の95%(原価企画・設計)、TPS=5%

売れるもの(TPD)、売れるときに、売れる数だけ、売れる順番につくる(TPS)

TPDを支えるのが主査制度(現在のチーフエンジニア制度)。

主査制度の一部:利益計画・管理手法。トヨタ流原価企画。製品の企画設計段階から、利益と経済性を検討。利益を設計段階で作りこむのが、トヨタ流原価企画。方法がトヨタ流VE。

通常VE:最小のライフサイクルコストで、必要な機能を確実に達成するために、製品やサービスの機能的研究に注ぐ組織的な努力。

トヨタVE:同じ価値・機能・性能をより経済的に実現するために設計情報の変更を伴うもの。

トヨタでは入社新人に 売価―原価=利益の関係を教える。トヨタでは売価は変えられないため(売価は市場が決める)、利益を上げるにはアタマを使って原価を下げるという考え方をとる。原価低減→カイゼンや改革といったアタマのハタラキでよりよいプロセスをつくることで原価を下げよう(利益をあげよう)というわけ。原価低減=利益創造という考え方。この中心が製品の社長の役割を果たす、車両担当主査(製品価値を決める広義の設計者であり、同時に利益に責任をもつ原価企画責任者)。

主査:製品価値、利益、実現手段すべてに責任を持つ。

TPS:TPDで開発された製品・設計情報を間違いなく、コピー・量産すること。つまり、製造品質(適合品質)を保証すること。TPDの生み出す設計情報に適合した現物を作り出すこと。さらにTPSは最小の費用かつ最小運転資金で望まれる水準の品質で行う(コピー)プロセスをつくること。TPSの本質はこのものをつくるというだけではなく、最小の費用・運転資金でコピー量産するプロセス想像をしていくこと。カイゼン、設備・機械化により不断に改良がくわえられ続ける。売価は市場が決める=これは世界の常識、これが原価意識、コスト意識。

トヨタの強さの秘密=トヨタ経営システムとは

「TPDで価値・利益を含んだ設計情報をつくり、完成した設計情報をTPSに基づいて最小の費用と運転資金で実際の製品に変換する」こと

2015年

TPD:研究開発費:1兆円=知識投資:製品価値向上、製品開発・生産プロセスをより高品質、効率的にするための技術開発への投資。

TPS:設備投資:1兆1000憶。

従業員もTPDは5~6%、TPS90%。

1960年代から50年製品特製の変遷。

1基本性能=走る、曲がる、止まる

2信頼性、耐久性

3低公害、排気ガス対策

4安全性、予防安全

5快適性、居住性、空調、低振動、低騒音

6操縦安定性、ドライバビリティ

7地球環境問題省エネ、省資源、リサイクル、CO2対策

8経済性

 

設計品質とは、我々のニーズをどの程度満たしているか、その度合い。

製造品質とは、TPDで作成された設計情報がどれだけ間違いなくコピーされ、量産されるか。

 

現在は、1955年当時と異なり、先進国では工場の中で重労働で肉体的にきつい製造といったイメージはおかしい。ドラッカーのいう知識創造社会であり、生み出された製品価値のうち、ほとんどの価値は設計情報部分(プロダクトデータ)である。アップルのプロダクトデータ然り。アップルの付加価値は、プロダクトモデル=設計情報である。設計情報を量産が可能な中国や台湾の工場に送っている。

ものつくりとは、「設計情報の創造(TPD)と転写(TPS)である」とは藤本隆宏教授。

設計情報とは、「知識や才能の塊が情報となったものである。設計情報は調査、企画、開発、設計、試作、試験」を経て生み出される成果物。

車のような工業品なら、その情報には、研究開発や技術開発の成果、外観、内装のデザインやエンジンの性能などといった商品の魅力や価値を形成する要素が含まれる。いわば知識の塊である。

製鉄やガラスなどのどうな素材産業・プロセス産業では、製造工程を記述する情報が設計情報である。料理のレシピに近い。求められる質の製品を生み出すために必要かつ十分な情報セットが設計情報である。

今のものつくりの本質は「設計情報をつくること」である。

プロトタイプやアジャイルが注目されてきたことも自然である。

★★★★★★製造現場のR&Dは、プロジェクト単位で組織自体も組成されることが多いだろう。なぜなら、このトヨタの秘密の通り、販売価格は市場が決め、原価をいかに下げてよい製品を創造できるかということが成功の鍵になってきており、今後もここはそうそうは変わらない。このR&D、プロトタイプの採算管理が一層今後は求められることだろう。

トヨタのR&D投資額を考えればわかることである。

話をもとに戻す。設計情報にほとんどの価値が表現されているのが、今のものつくりの実態だといえる。ものつくり=設計情報の作成である。商品価値、研究開発成果、デザイン(意匠)、作り方など。

設計情報の創造と転写

転写媒体が有形であれば、ものつくり、無形であればサービス・体験である。

 

ただし、現状の会計制度(財務会計・管理会計)には、無形のコンセプトや設計情報、ノウハウには、価値ある資産として勘定する仕組みがない。

財務会計上は、帳簿上、有形の材料や仕掛品、完成した製品は資産勘定。

一方で無形の設計情報やコンセプト情報は、帳簿上は資産として勘定していない。製品開発やプロセスで費用が発生するだけの経費として扱っている。

しかし、製品設計情報の出来が悪いと、材料・仕掛品・製品在庫は増やしてはいけない、存在しているだけで負債でしかない。

重要なのは、無形資産である設計情報や無形仕掛品のコンセプトである。情報資産を変化させたり、設計情報を媒体(メディア・材料)に転写するプロセス、ノウハウも無形資産である。

1設計情報2プロセスノウハウ3人間の頭脳が本質的な情報資産だといえる。

材料・労働力・資本の3つの昔の思考から経済学会計学も変わっていない。

-------------------------------------

著者名 :酒井崇男

書籍名 :トヨタの強さの秘密 日本人の知らない日本最大のグローバル企業

出版社 :講談社 講談社現代新書

発刊日 :2016年3月 262ページ

価 格 :880円プラス税

著者経歴:1973年、愛知県岡崎市生まれ。グローバル・ピープル・ソリューションズ代表取締役。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科修了。大手通信会社研究所勤務を経て独立、人事・組織・製品開発戦略のコンサルティングを行う。リーン開発・製品開発組織のタレント・マネジメントについて国内外で講演・指導を行っている。前著『「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論』(講談社現代新書)では、グローバル企業の人材戦略について詳細に解き明かし、大きな反響を呼んだ。因みに本書には、著者の母方祖先に本多光太郎氏(東大物理学を主席卒業(東北大の金属材料研究所をつくった方)、ドイツのゲッティンゲン大、ケンブリッジ大への留学経験あり)という方がおり、この方は豊田喜一郎氏が技術コンサルティングを依頼していた方だそうだ。

-------------------------------------


分子(発生)生物学という学問 東大EMP 横山禎徳『課題設定の思考』

2018-08-02 23:16:54 | システムメモ

東大EMP 横山禎徳『課題設定の思考』

浅島 誠 東大名誉教授 発生生物学

この分野に興味を持ったのは、学生時代にシュペーマンの発生生物学の本をたまたま読んで、

自分の進むべき道はこれだと思ったとのこと。

生物の物体としての形を誘導する物質(オーガナイザー)が何なんなのか、

これを追求する学問。

・当時は情報がなく、世界中から情報を集めてむさぼり読んだ。

・数にして1万は読んだ→自分は、こういうことをしただろうか?自問自答です。

・土日は子供も大学に連れて行った、学生たちが遊び相手になってくれた→微笑ましい

・始発で大学へいき、終電で帰り、電車の中で論文を読んでいたという。

・海外のほうが進んでいて、海外へ渡った、日本へ戻ったが、機械もなかった。しかし、やる気と覚悟があった。

 研究ができるかできないかは、機械があるかないかではない。やる気があるかないか。

・丸い鶏の卵、これがなぜあの鶏の形になるのか?細胞分裂するが、何があの形質を決めるのだろうか?

 この何かがあるはずだ。これがオーガーナイザーと呼ばれている。

会社に生物学を学んで入社した新人2名がいるが、分子生物学、発生生物学といった学問を学んだのだろうか?

ゲノムにも研究は及んだのだろうか。とても興味深い面白い研究分野ということが分かった。

-------------------------------------

著者名:東大EMP 横山禎徳(編)

書籍名:課題設定の思考力 東大エグゼクティブマネジメント

出版社:東京大学出版会

発刊日:2012年5月

価 格:1800プラス税

東大の教授・研究者に対して、

元マッキンゼーで日本支社長(大前研一氏から継いだ方)

でハーバードで建築学修士とMITスローンスクールMBAホルダーの横山氏が6月名の東大教授陣へインタビュー。

内容はとても分かりやすい。マニアックな方の話は面白い!!

(物性科学の話はなかなか難解でしたが研究者の想いの熱さ、わくわく感を感じ取っただけでも世の中が面白く思えるのが不思議)

-------------------------------------