自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

白石一文『私という運命について』

2007-12-24 19:04:29 | 小説

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小説の何が面白いか。風景描写ではなく、人間の感情のやり取りであるダイアログがいいものは、どれも面白いことに気づいた。

たけしが監督した映画でセリフがない映画(確かサーフィンの映画だった)があったが、これは映像で正解。

この本では、手紙がキーになっているけれど、この手紙の内容もダイアログではないがそこからそれておらず、感情の流れがあってとても興味深い。

きっと本当に大切なことは言葉では出しづらい、または伝えづらい(わりづらい)というのをどこかで知っているからだろう。または、思いを表現したその瞬間に消えてしまう言葉より、残るまたは振り返れるから書くのかもしれない。また、存在の証として世に残したいという気持ちからもかくのかな。最初にダイアログが面白いって書いておきながら矛盾しているか??

さらに著者は、男なのに女性の気持ちを(主人公は女性)見事に表現している、ように思う。

人生とは、選択の連続である。選択の連続的な結果が運命である。良くも悪くも運命である。だが、運命が先にきてはいないことに注目して欲しい。選択が先だ。そう、運命とは選択の結果である。人は「運命に身を委ねよう」、という言い方をする。しかし、それは、言い換えれば、「自分の選択の結果」に身を委ねただけだ。したがって、運命だろうがなんだろうが、その結果を引き受けるのは、当然自分である。であるならば、自らの意思で道を選択し、運命に委ねるのではなく、運命に抗おう。選択し続けよう。そう思えば、運命なんて、恐れる対象ではない。なぜなら自分で選択した結果なのだから。


yuzの話by 春具氏

2007-12-23 17:49:39 | 日記・エッセイ・コラム・メモ
ものすごく面白かった。 今年、我が住まいにもプル(コーギー)が加わり、ケージから出して留守にしておいたとき、大きなリビングソファの下の部分が噛みちぎられてしまったのだ。 今はすっかり大きく成長しているけれど。お店で人々の視線に怯えて、コワゴワしていた小さな姿が懐かしい。 末永くいっしょに暮らしていこう。

購入本

2007-12-18 22:29:05 | 小説以外 

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『大英帝国の外交官』細谷雄一

外交の有効性、効力がどれほどのものなのか。外交は国際政治そのものだと思うので、購入。

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Dvc00094 さて、では日本の外交官、首相にまでなったこの人はどのように国際政治を考えていたのだろうか。との思いから購入。

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これらを読むことで、いかにこの国境線が薄らいでいる混沌の時代に、各々の国益を外において、協力し合えるか。これを考えてみたい。さらにデジタルの役割まで考えてみたいが果たしてここまで行くか。現実世界のEUの動向も気になるところだが、逆に多くの国がうちにこもるというシナリオもありえる。面白い。世界史までいきたいが・・・・。

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Dvc00107 有名ですな。ケナン。

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Dvc00108 蔵元先生に感謝。良い本です。

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本当に詳説。

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Dvc00110 この人のアメリカでの存在感はかなり大きいでしょう。

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Dvc00113 地中海へと進みたいけど・・・。

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Dvc00114 教科書はバカにできませんな。

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Dvc00116 第2巻がなかった。古本屋でかったんだけど。第二巻に世界政府についての話があるんだよな。

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HGウェルズ。

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Dvc00144 第二巻を捕捉。世界政府についての記述あり。

購入本と題しましたが、最上の2冊です。


ACCION

2007-12-16 01:40:20 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

という、貧困をマジでなくそうとTOPが考えて、マイクロファイナンスなどを実際に行って事業展開している組織がある。戦略立案にはマッキンゼーの名も・・・。ふかーいところでやっぱり世の中つながってるな。2004年には国連から貧困問題解決には民間セクターの絶対的有効性を説く提言が発表された。そのときの共同議長は前マッキン世界代表のグプタ氏。


映画『ホテル ルワンダ』

2007-12-16 01:01:21 | 映画

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『ホテルルワンダ』 ノンフィクション映画。

(C)2004 Kigali Releasing Limited. All Rights Reserved.

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(C)2004 Kigali Releasing Limited.AllRightseserved.

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一番印象に残った場面

違うホテルまで食料を調達しにいった帰り道、

川沿いを走っていたら、車がいきなり揺れだした。

運転手に向かって、「道をはずしただろ」、と注意する主人公のホテルマン。

霧の中で停めて、車から降りると何かにつまずく。そこは死体の山。

ホテルに戻って、血がついたシャツを脱いで一人で着替えていると、

ネクタイが上手く締められない。

最初は、笑う。でも、そのあと、やるせなくなって着替えたブルーのYシャツを破って脱ぎ捨てる。そして、大声を出して一人で泣き叫びそうになる寸前、仕事仲間に「大丈夫ですか?」と、ドアをノックされ、「頼むから入ってこないでくれ」、泣きながら、こらえながら「大丈夫だからっ」と返し、必死で理性を取り戻そうと、冷静に努めようとする。

本当にやるせない場面だった。


映画 眉山

2007-12-14 23:54:40 | 映画

帰宅後、これらを飲む。Dvc00088

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攻撃的にボコボコに腫れ上がったストロベリーロワイヤルという挑戦的な名前のカクテルバー。

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さらにさらに、Dvc00087

メロンダイキリ。こちらはこれっきり。

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肴には、泣けてくるこちら。眉山

映画は観れなかったので、期待していました。

綺麗な松島さん、かっこいい大沢さん、そしてさすがベテランで演技が冴え渡る宮本さん。

強がっていても女性はやっぱり,

切ないほどに、苦しいぐらいに、か弱い。


石塚真一『岳』

2007-12-12 23:28:17 | アニメ・コミック・ゲーム

石塚真一『岳』(小学館)

山のマンガ。

自然の恐ろしさと美しさ、

そして人間の命。これが、

上手すぎるほど良くかかれている。

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マンガ大賞

2007-12-10 23:09:16 | アニメ・コミック・ゲーム

勝手に決めちゃいました。何度みても面白い。

浦沢直樹著『YAWARA!』(小学館)

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かわいくて強い柔

実直な松田

いい味出してる滋悟郎「わしの柔道をしたやつは、絶対に勝たなければならん」

松田にほれてるボインのねえちゃん

ジョディ「約束ねー、 ヤワ~ラ」

テレシコワ、

のっぽのねえちゃん「アン、ドゥ、トロワ~」

サヤカ嬢「おのれ、イノクマ ヤワラ~」

などなど、個性あふれるキャラクターが見事。


五條瑛 『プラチナビーズ』

2007-12-09 20:05:28 | 小説

(集英社文庫)

 元防衛庁(現防衛省)、情報アナリストの著者の渾身の作品。慢性的な食料不足に苦しむ国民が多く暮らす朝鮮民主主義人民共和国。食糧援助は各国からなされてきたが、独裁体制が変わらぬ限り、この食料不足、飢えの問題は解決されそうにない。

 強く感じたのは、同時代をいきながらも飢餓で死ぬ、あるいは苦しむ人々がこの世界には多く存在するわけだから、毎日食べ物を口に出来ること、それ自体が幸福なこと。そう意識していれば食べ物を粗末にするようなことはないので、生きている限りこういう認識をもっていたい。