自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

プラダを着た悪魔

2011-03-28 22:01:52 | アート・音楽・写真

ラナウェイというファッション雑誌の世界最高峰の編集長ミランダ。

メリルストリープが演じている。

彼女は後半で、失脚しそうになるが、ディフェンスに成功。

なんと、自分が離れる時には、超一流のデザイナー、カメラマン等などと一緒に引き連れてでていくというリストを作って、会長に提出。恐れた会長はそれをひっこめた。

さらに自分の片腕のような男の昇進をもみ消して、自分の代わりの座につく予定だった女性に席をつくっている用意周到ぶり。

彼女は第一アシスタント(こちらが主人公です)に言う。あなたは私に似ているわ。自分のために決断しているところが。と、しかし、その言葉を彼女は否定し、職を辞すことを選択。

選択の結果には運と責任が付いてきてしまう。

辞めた後に記者?か何かの試験を受けるのに面接で男性と向かい合う、主人公の女性。

男性は1年もせずにラナウェイをなぜやめたのか尋ね、ラナウェイに理由を聞くために電話したという。そしてミランダ本人が出て直接話を聞いた。曰く、彼女にはもっとも期待を裏切られた。でも、もし彼女を雇わないなんて言う人間がいたら、大バカ者だと。男性は目の前に座っているその彼女に言う。最高の言葉だと。

主人公の彼女がビルから出て歩き出すと、ミランダがサングラスをかけたままファッションアベニューに出てくる。彼女と彼女は一瞬視線を合わせる。ミランダは気付くが、そのまま車中に入り、少し微笑む。まるで、バタフライエフェクトの最後に男性と女性がすれ違う瞬間のようだった。

車中のミランダとアンジーのやり取りだけでも見る価値がある、映画。

それにしてもさすが、欧米のファッション誌は、すごい。専門学校時代にマグナム通信社(元だが、セバスチャン・サルガド)の人がとったバリバリのドキュメンタリーの写真がファッション雑誌に載っているのを見せてもらったときに驚いた。

何十万、何百万もする服やバッグやアクセサリーの間に貧困のドキュメンタリーの特集が組まれていたりするのだ。

ちなみに第一アシスタントになった女性は、ノースウェスタン大学で、ものすごく頭が切れ、弁護士の道に進んでほしいという親の願いをジャーナリストになりたくて断り、雑誌のアシスタントから始めるという夢をのぼっていく話がメインになっている。


民主化の動き

2011-03-02 21:40:26 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

チュニジア、エジプト、バーレーン、イラン、リビア、中国・・・・。

と各地で民主化運動が勃発。うーむ。これどこかの国が喜ぶ国ばかりですね。

そう、リーマンショックから立ち直れない遠い「こめ」の国です。

チュニジア暴動の発端は、26歳の路上での無許可野菜売りの青年が、警官に暴行を受け、焼身自殺を図るということが挙げられている。

http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~dbmedm06/me_d13n/database/tunisia/democratization.html

うーん、「暴行を受けた→焼身自殺」って、ちょっと不思議に思いませんか。

その状況が携帯やインターネットを介して、瞬く間に世界中に広まった。それが発端というように表の報道ではされています。

時のベンアリ大統領は、警察や秘密警察を総動員したが、

・縁故主義の政治

・はびこる汚職

・物価高騰

・失業

→そうスタグフレーションというやつです。

これらによって、怒り心頭に達した民衆は、負けじと反乱し、ついに軍が政府を見限る始末。

ベンアリ大統領は国外逃亡し、国際指名手配中とのこと。イラクの捕まる前のフセイン氏のような状態です。

そして各地に飛び火していったのでございます。リビアではジェノサイドという大量虐殺が起こっている状況で1000名を超す死傷者が出ているとも伝えられています。

リビアといえば、サッカーファンならご存知の、元ミランの選手ジョージ・ウェア選手が有名ですね。

これ、法律は市民から選ばれた代表が決めていくという民主政治が実現し、定着し、そして浸透・深化していくのか。他人事ではありませんです。