自己と他者 

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二宮敦人『最後の医者は雨上がりの空に君を願う 下』

2018-12-24 00:31:49 | 小説

著者名 :二宮 敦人

書籍名 :最後の医者は雨上がりの空に君を願う下

出版社 :TO文庫(TOブックス)

発刊日 :2018年6月4日第3刷 1刷は2018年4月2日

価 格  :540円プラス税 p237

備 考  :上巻から続く。前作の『最後の医者は桜を見上げて君を想う』含めシリーズ35万部突破し、映画化進行中。構成は、「とある母親の死」「とある医者の死」。順番が逆だった

①    『最後の医者は桜を見上げて君を想う』

②    『最後の医者は雨上がりの空に君を願う上・下』

の発売順だった。

略歴

1985年生まれ、一橋大学卒業。携帯小説のホラー『 ! 』でシリーズでベストセラーに。奥様が東京芸術大学彫刻家卒業生で、奥様の著書『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』(ノンフィクション)がベストセラーに。

作品を生み出すモチベーションは、「死にたくない。生きていくために誰よりも努力して、良い作品を生み出し続けていかなくてはならない」

あらすじ

 途中から、徐々に、読者は気づいていく。登場人物の関係性に。絵里と桐子の関係。桐子とカズの関係、絵里と欣一郎の関係。欣一郎とカズの関係に。

この徐々に気づかせる筆致がとても巧妙で丁寧なので読みやすい。乙一氏と同様、ホラー系の作者はすごいですね、描写が。ハッピーエンドで終わるのが心地よい。


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