自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

『Avaron』

2008-07-25 23:53:09 | 映画

押井守監督 ポーランドが舞台

ゲームの世界と現実世界の間、もしくは電脳と現実の間を行き来する。

で、どっちが現実の世界か。観ている人あるいは主人公も分からなくなる。

押井氏の独創世界。

でも、こうした世界は、セカンド・ライフなどで現実化している。


島田紳助・松本人志『哲学』

2008-07-21 23:05:54 | 小説以外 

 紳助氏が、後付だが世の中の・時代の流れを捉える分析力が卓越していることに驚いた。これは、コンビ三人目の相方、竜介に半年間お笑いをレクチャーして、それがダメだったらお前の言うことを聞くということで、コンビを開始したという話から思ったのだが、結果は、半年後にはめちゃくちゃ良い方向に流れていったとのこと。

 しかも、その前にいろんな漫才師の漫才を端から書いて、いいところ・悪いところ、赤青線でラインを引いて、研究していたそうだ。振り返って運も良かったともいっているが、まさにイケルことを確信していたとも思える。

 ノイローゼになるかもしれないってぐらい、どうしたら、売れるか、どうしたら、この業界で勝てるか。それくらい考えていたと語っている。


再会の街で

2008-07-21 18:42:25 | 映画

再会の街で

ホテルルワンダで見事な演技を見せて、
我輩の心を掴んだドン・チーゲルが出演する
感動映画。

チャーリー・ファインマン役 アダム・サンドラー
アラン・ジョンソン役 ドン・チーゲル
ジャニーン・ジョンソン役 ジェイダ・ピンケット=スミス
アンジェラ・オークハースト役 リブ・タイラー
ドナ・リマー役サフロン・バロウズ 

監督・脚本 マイク・バインダー
製作 ジャック・バインダー
   マイケル・ロテンバーグ
   
製作総指揮ジャック・ジアラプト、
リンウッド・スピンクス

2001・9・11の事件が原因でチャーリー
は、愛する奥さん、娘三人、愛犬を失い、
自分を同時に見失った。
そんな時、ニューヨークで歯科医をともに目指した
大学時代のルームメートのアランは、チャーリーを
偶然見かけ、声をかける。そこから物語りはドライブ。
友達を放っておけないチャーリーは、家族の話題に及ぶと
激昂して自分を見失うチャーリーにカウンセリングを受けることを
勧める。

 よく考えてみると、チャーリーはごくごく普通の人間だ。
9.11という背景は、普通ではないにしても。
5人とワンちゃん一匹で生活していて、
突然、飛行機をテロリストにハイジャックされて、
墜落しました。これはもう、泣きじゃくって、頭も
そりゃ!おかしくなるだろう。これが、チャーリー
だ。これがきっかけで塞ぎこんでしまうが、ルームメイトとあうことで、自分を
すこしづつだが表に出すようになって、有るとき悪い方向に流れて、
限界に達し、弾は入っていないが、警官がいたことを承知で、拳銃で一般人を
撃つまねをして、それがきっかけで裁判になり、精神科に一年入院させられそうになる。
 この間、アランは友達として、ずっとチャーリーを支える。
カウンセリングの先生アンジェラを紹介し、遅くまで、ゲームに付き合ったり
(そのおかげで奥さんとの関係が微妙になる)、
憎まれ口をたたかれて、本当に切れそうになるのを我慢したり。
父親がなくなったとき、チャーリーに連れられて、コメディ映画を
観ていたり・・・。
 でもきっと、最大限に友達にしてやれることをアランはやったんだろうと思う。
 ドナ・リマーは最初はイカレタ役だが、最後の最後で、チャーリーの癒し
役になる。

 アランに対しては、心を開き、家族の幸せだったときのこと、事件前後の
ことを語り始める。ここが泣けた。

1

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ジェシー・ジェームズの暗殺

2008-07-13 20:07:04 | 映画

監督・脚本 アンドリュー・ドミニク

原作:ロン・ハンセン
製作:ブラッド・ピット、デデ・ガードナー、リドリー・スコット、ジュールズ・ダリー、
デイビッド・バルデス、
製作総指揮:ブラッド・グレイ、トニー・スコット、リサ・エルジー、ベンジャミン・ワイズブレン

無法者のジェームズは、主に列車を襲い、強盗を繰り返した。彼が、
もっとも恐れたのが、身内の裏切り者。この映画では、最終的に、
自分に憧れを抱き、近いづいてきた存在に撃たれてしまう。
南北戦争で、南軍兵士として戦い、国に対しては相当の嫌悪を抱いていたらしい。
アメリカの象徴的な存在とも言われたそう。
そんな人物をブラッドピッドが常に孤独感を漂わせる難しい役を物静かに演じる。

オフィシャル

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五條瑛『R/Evolution 5th 愛罪』

2008-07-13 01:45:45 | 小説

p72

「誰かを憎むとどうして人間はとんでもない力を発揮するのかな」

「俺にもよく分からないが、ただ1つ言えることがある。愛を糧にして生きていくことは難しいが、憎悪を糧にすることはラクだ。愛には常に疑いがつきまとうが、憎しみに疑惑はない。愛を失うことは苦痛だが、憎しみは失っても困らない。-お前に理解できるかな。つまり人間っていうのはどんなときでも卑怯なんだよ。無意識に、無邪気に、自分にとって一番ラクで安全な道を選ぶ。復讐って感情はな、自分を被害者に見立てることで生まれる感情だ。加害者という自覚がある人間は、誰かを憎んだりしない」


『みなさん、さようなら。』

2008-07-06 00:07:40 | 映画

感動映画
余命が少ないことが分かり、どう生きるか。
少ない時間で、自分の人生に納得することができるか。
できても、できなくても、生き物には死があるから
生き物とよぶ。

べたな映画ですが、感動できます。

深刻な病に侵された父をその家族、友人たちが温かく
見守るという話。
家族は、妻、長女、長男の4人。友人には、
愛人だった女性ふたりに、ゲイや大学教授など。

長男は、投資会社で働く、やり手のディーラー。
父は、大学の先生。考え方が大きく異なるも、
本当は、素直になれないだけ。

長男の少し、曲がった愛情が垣間見られるが、
例えば、大学時代の教え子に自発的に訪れたと、
思わせ、実は金を渡した場面。が、ロッカーぽい、
彼氏とめがねかけた頭はよさそうな学生は受け取るが、
ロッカーっぽい男の彼女は、そのお金を拒否する場面がある。

それも、父を愛するが故の息子の優しさか。
長男と父は仲が悪かったが、次第に互いの心を通わせていく。