自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

『僕のピアノコンチェルト』

2008-05-25 01:00:42 | 映画

頭の良い天才少年がピアノを弾き、おじいちゃんを愛し、発明家で忙しい父親と期待ゆえの厳しい母親を愛する。

今年観た、またはこれから観る映画も含めBEST3に入るのではないかと思うほどのいい映画だった。

たびたびピアノを強制される場面で、少年は一度は拒否するが、周りからの強い口調に従わざるを得ない、特に母親からの命令に対して。

才能ゆえか徐々に周りを鬱陶しく感じ、孤独になり、唯一の理解者である主人公のおじいちゃんと心を通わせ、良き相談相手となる。

主人公とおじいちゃんの会話が面白いです。

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藤原伊織『シリウスの道 下』

2008-05-19 22:29:54 | 小説

藤原伊織 著
『シリウスの道 下』(文春文庫)
 少年時代の友情と少年の頃の淡くて切ない恋心。
約30年後の大人になってからの様々な人生を歩んできたあとの再会。
主人公の広告代理店における仕事模様。社内の面倒くさい軋轢。
美人の女性上司。最初は情けなかったが途中から、メキメキと力を
つけていく後輩。

 最後のほうで、主人公辰村の後輩である戸塚が、クライアントに対する
プレゼン終了後に、クライアント社長のアホな質問に対し、
見事な啖呵を切るが、名場面だった、泣けた。
 

 タイトルは、子供の頃に3人で見た空に輝く星の名前。


『グッド・シェパード』

2008-05-18 13:31:43 | 映画

監督 ロバートデニーロ 彼自身も将軍を演じている

製作総指揮 コッポラ

主演 マッドデイモン CIA

舞台時期 1930~1960年代までの冷戦期

タイトルは『良き羊飼い』という意味だそうだ。惨い内容だった。主演者のマッドデイモンは、学生のころにスカウトされる場面からCIAの要職になった数十年間のときを演じる。

人生の大半をアメリカのために捧げ、終始必要最低限のことしかしゃべらない諜報員を演じている。

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『アイ アム レジェンド』

2008-05-18 00:15:40 | 映画

主演 ウィル・スミス ※ネタバレ

舞台は、アメリカ・ニューヨークで、ウィルスミスは科学者を演じている。なぜだかは最後までわからなかったが、新型ウィルスが蔓延し、ニューヨークが封鎖される。世界では、そのウィルスの抗体をもつ何千万人にしか生き残っていない状態。

そのウィルスに犯されると、凶暴化し、人の肉まで食べるようになる。また紫外線に弱くなり、太陽の光りを浴びると焼けたようにただれるため、夜行性になる。

主人公ウィル・スミスは、科学者としての使命感、俺が治療薬を探すことが出来なければ、世界は終わるとの思いから、家族と別れ、研究に勤しむ。

起承転結の結びの部分では4 主人公は自爆するが・・・。

●キーワードは ウィルス。科学者の使命感。相棒の犬。人類の危機的状況、そして過酷な孤独。

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稲盛和夫『生き方』

2008-05-10 00:12:28 | 小説以外 

京セラ。KDDIの創業者。

こういう本を読むと、自分が間違っていないことがわかる。これからもこの姿勢は貫いていく。道を外してないのだから。

松下幸之助さんが言っていることと似ている。そりゃそうだろう。どこにいっても通用する原理や原則を掲げてそれを守ろうと努力して生きていらっしゃるのだから(幸之助氏は故なのでらっしゃったか)。

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フライ・ボーイズ

2008-05-06 16:37:01 | 映画

第一次大戦期のフランスが舞台。ドイツ対フランスの空中戦を描く。

総制作費70億円って・・・・。

出演者:ジェームズ・フランコ(男前)、ジャン・レノ(いぶし銀)、マーティン・ヘンダーソン(一匹狼)、ジェニファー・デッカー(美人)など。

ドイツ機とフランス機の空中戦がメインの映画。アメリカから来た数人のパイロットがフランス人としてドイツと戦う。ヒロインのルシエンヌが美人だった。

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オフィシャルサイト

『夜間飛行』や『スカイ・クロラ』が想起された。


パンズ・ラビリンス

2008-05-06 16:19:31 | 映画

パンズ・ラビリンス

スペイン内戦時代、少女が、平和で永遠につづく不思議な国を目指して、森の番人に与えられた試練をクリアしていく物語。

 戦争下の現実。なにも幸せなことはなかった。母はいるが、本当の父親はいない。再婚する無情で生粋の軍人の子を母は身籠っている。

 少女は、羽のある虫(妖精???)に誘われて、不思議の国の案内人に試練を与えられながら、不思議の国の姫としての資格を取り戻す。

 全体に少しづつむごい場面があります。

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パンズ・ラビリンス、オフィシャルサイト

 


硫黄島からの手紙

2008-05-02 09:27:16 | 映画

監督 クリントイーストウッドl

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主演 渡辺兼

またしても渡辺兼氏。最近人気急上昇中の加瀬亮氏も出演。さらには、TVでは観られなくなった裕木奈江さんまで。

『明日の記憶』、『SAYURI』、そして『硫黄島からの手紙』。渡辺兼氏が出演する映画を最近よくみます。

『父親たちの星条旗』は、アメリカ軍からみた硫黄島での戦い。

『硫黄島からの手紙』は日本軍からみた硫黄島での戦い。

食料、水、薬が底を尽き、援軍にさえ、見放され、そして最終的には自決。

勝利国アメリカと敗戦国日本。おそらく描きたかったのは、どちらにせよ戦争自体はおろかで、悲しみや孤独を生み出すものでしかない。この一点。