自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

もうすぐ2005年の幕も閉じる

2005-12-30 03:33:12 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

時は、太陽と地球の関係から光と影と自分の意識によって

感じ取れるものなのだろう。またそれは死があるからこそ感じるものなのだ。

だからこそこれは個人によって異なる。何が?時間の価値がだ。

やばいと感じる自分、感じないとだめだ。成長できない。

生きているうちに誰かに存在意義を感じてもらわなければならない、誰かしらに。俺はそれを維持拡大できたか、常に感じていなければならない。反省は成長のための重要なマインドセットだ。


田坂 広志『使える弁証法』

2005-12-24 02:00:03 | 歴史・思想・哲学

田坂広志氏著『使える弁証法』を読んだ。

田坂氏の本ははじめて読んだ。以前、MBAの取得者が勧める参考書をランキング化した本で田坂氏が「クリシュナムルティの本」を勧めていたというぐらいしか印象になかった。この本を読んだ後、難しいことを意味を変えずに、いかにして読み手がわかりやすいようにするかという点にこころ配りをしていることが伝わってきて驚いた。

弁証法:広辞苑によると、

「本来は、対話術の意味で、ソクラテス・プラトンではイデアの認識に到達する方法であった。アリストテレスは多くの人が認める前提からの推理を弁証的と呼び学問的論証とは区別した~略~ヘーゲルは思考活動の重要な契機として,抽象的・悟性的認識を,思弁的・肯定的認識へ高めるための否定的理性の働きを弁証法と呼び、これによって全世界を理念の自己発展として認識しようと試みた。~略~。」

→確か、ロースクールでソクラテス式教授法として原因と結果の間を論理でつなげ、弁論を鍛えるための方法として使っているところがあった。

この本では物事それ自身やその栄枯盛衰を理解する思考法として弁証法が紹介されている。印象に残ったところは、

・螺旋的発展の法則

→物事が発展するときは直線でなく、螺旋的に発展する。つまり、古く懐かしい物事に付加価値が加わって発展していくということ。

・矛盾の止揚による発展の法則

止揚:広辞苑によると、

「ドイツ語でアウフヘーブン。廃棄、高めること、保存することの意。ヘーゲルの用語。弁証法的発展では、事象は低い段階の否定を通じて高い段階へ進むが、高い段階のうちに低い段階の実質が保存されること。矛盾する諸契機の統合的発展。」

→全ての物事にはその内部に矛盾が含まれていて、またその矛盾があるからこそ物事は発展する。

大前研一氏も『ザ・プロフェッショナル』の経営に内包する矛盾においてヘーゲルの弁証法(止揚)例にこの発展を説明している。

人間も過去の反省から成長し、矛盾が内包されているからこそ成長するんだろうと思いました。それにしても、田坂氏や大前氏をはじめ、思考訓練ができている人は、読むべきものとして共通しているものですね。


今年を振り返って (大学ゼミ) 

2005-12-20 04:20:39 | 日記・エッセイ・コラム・メモ
大学ゼミの飲み会があった。
4年生の先輩も含めて、みんなで2時間ほど飲んだ後、
男三人で2次会と称して、いろいろ語り合った。
3年生で就職活動という不安時期もあってか、
この一年をネガティブに考えているということが
わかっただけでも意味ある時間だった。

ネガティブというのは、このまま現状維持で
卒業まで進んでしまうと何も残らないという意味での
ネガティブだ。

1.日経で気になる記事を発表する
2.佐和隆光氏 『日本の構造改革』(岩波新書)
3.絵所秀樹『開発の政治経済学』
4.村上龍氏のJMMにおける質問と
それについて答えている専門家の意見について
気になったことを発表する
5.亀井正義氏『企業国際化の理論』

などをテーマに話し合った(3は途中)。が、
振り返ると、あまり実力がついた感がないと言うことだ。
漠然としているが現実の経済についての分析力や経済記事を
読んで租借し、自分の意見として相手に伝える能力に
磨きがかかっていないということだ。

しかし、それも当然だ。120%、全力尽くしていないと、
約8ヶ月で目に見える成果など出るわけがないし、
方法をもっと具体化して考える必要がある。
それには個々にあった現状レベルを認識してもらい、
どのぐらいの勉強質量でどれだけのアウトプットを
目指すか(目標)。マニフェストをかかげてもらおう。


座右の銘 坂本龍馬と晋作と・・・

2005-12-17 18:57:31 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

座右の銘
この言葉とともに成長したい。
自分が調子に乗ったときの戒めに覚えておきたい。
挫けそうになった時のモチベーションアップに覚えておきたい。
などなど、いろいろな場面で覚えておくと便利だと思うので、
書き込んでみました。

・「世の中の人はなんとも言わば言え、
我が為す事は我のみぞ知る」(坂本龍馬)
・「面白き事なき世こそ面白く」(高杉晋作)
・「そのときそうでしかあり得なかった自分を反省せよ」
(中小企業論 教授)
・「まず志を持たなくてはいけません、
すべてはそこから始まるのです。」(松下幸之助)
・「時は来た!!」(明智光秀)
・「いざ行かむ 我は御国の山桜 
母の御許に 散りて行かなんむ」
・「努力のないところに幸福はない。決断のないところに
解決はない。賢い人は知っていることしか言わぬ。
愚かな人は知らないことまで口に出す。他人の短所を
責めてはならぬ。自分の欠点を許してはならぬ。知ることが
難しいのではない。行うことが難しいのである。」(高杉良『不撓不屈』より)
・「一. 自ら活動して他を動かしむるは水なり
 一. 常に自己の進道を求めて止まざるは水なり
  一. 障害に逢い激してその勢いを百倍し得るは水なり
  一. 自ら清らして他の汚れを洗うは水なり
  一. 洋々として大洋をみたし発しては蒸気となり雲となり雨となり
    変じ霧と化し凝っては玲瓏たる鏡となりて、しかもその本性
    を失わざるは水なり 」(高杉良『不撓不屈』より)


吉川栄治の『宮本武蔵』

2005-12-16 16:31:38 | 小説

全8巻を読み終えた。
著者は書き終えたとき体重が約7キロも減っていたそうだ。

主人公の新免武蔵は、
お通さん、城太郎、伊織、又八、おすぎ婆、俗世間、石舟齋、
宝蔵院の胤舜、胤栄、吉岡清十郎、弟の伝七郎、朱美、
その母お甲、沢庵、和尚、紹由、本阿弥光悦、その母秀尼、
小次郎などなどとの出会いのなかで、翻弄されたり、気づきを
与えられたりしながら、剣の道、人の道、世の無常、
自然の理などを学び取っていく。

覚えておきたい言葉が多々あった。
・「部屋には花鳥風月しか立ち入りがたい雰囲気があった」
こうした感覚的表現がすきだ。
・酒は悪いものではない、飲む人が悪いのだ。
当たり前だが、今の12月という時期、肝に銘じておくべきこと(笑)。
・「生命を愛する。ということは、単に無為飽食を守っている
ということとは大変に意味が違う。だらだら長生きを考えるという
ことではさらさらない。いかにしてこの二度と抱きしめることがで
きない生命との余儀なき別れにも、そのいのちに意義あらしめ
るか。捨てるまでも、鏘然とこの世に意味ある光芒を引くか。」
・「人と人とが円満に住んでゆけば地上は極楽だが、人間は
生まれながら神の性と、悪魔の性を、誰でも二つ持っている。
それが、一つ間違うとこの世を地獄にもする。そこで、悪い性質を
働かせないように、人なかほど、礼儀を重んじ、体面を尊び、
また、お上を設けて、そこに秩序というものが立ってくる。」

などなど、現在の日本、世界、住んでいる場所、自分と
他人との関係を考えながら読んでみると自分も反省する
部分が多々あり、これからに生かそうと思う次第。

自分の存在を尊重してほしいと思ったら、他人の存在を尊重する
ことがまず重要。これは万国共通の理だ。


樋口泰行氏『愚直論』

2005-12-14 00:52:46 | 小説以外 

ダイエー主催のセミナーに参加した。

講演者は産業再生機構の要請でダイエー社長に就任した
樋口泰行氏だ。

著書『愚直論』を読んでいた(途中だが)ので話は
重なるところが多かったが、直接見て聞いた印象は
やはりまず若いということ、経験が豊富ということ、
あまり表には出さないが内に秘めた熱い心を持っている
という印象だった。

ハーバードMBAの苦労や厳しさ、3回転職し、
それぞれでの思いや教訓などを話してくれた。
ダイエーについてもいろいろ話してくれて
興味深く、参加してよかった。

中でも人材育成にはかなり力を入れていくとのこと。
日本の大企業(トラディショナルなと連発していた)では
人材が有効に活用されていない、「大きな損失」と言っていた。

帰り際には全員に両手で包むように握手して
下さり、名刺をくれた。

カッコイイ人だった。


八城政基『日本の経営 アメリカの経営』

2005-12-09 01:36:46 | 小説以外 

八城政基『日本の経営 アメリカの経営』(日経ビジネス人文庫 青色)
を興味深く読んだ。

ご存知旧長銀「新生銀行」TOPの最高経営責任者
である。エクソンモービル会長のアドバイザーを
勤めた経験もあるエリートだ。

文庫のための書き下ろし部分が面白かった。
①企業は銀行との関係を改めよ。
株式の持ち合い、天下りを向かいいれるなど
旺盛な資金需要に応じることができるのは銀行だけという
間接金融から直接金融にシフトしている現在はこうした状態
は非効率となっている。
②経営目標に資産効率の向上を掲げよ。
③セグメント別(顧客別、地域別、事業別、商品別)に損益を把握し
なければまともな戦略は立てられない。またこうした情報は多くの社員
で共有すべし。
④プロ経営者を育てることのできる人事制度を構築せよ
などなど。
いっていることは常識的なことだがしていない企業がまだまだ多いとのこと。
日本企業が総じて利益率が低いことに現れているのではないか。
「会社は誰のものか」も読んでおいて損はない。

ただアメリカのように短期的な利益に全てをそそぎ、人を大切にしないような
悪い部分もあることを一言言っておきたい。


世界で一番美しいもの

2005-12-06 13:01:32 | 日記・エッセイ・コラム・メモ
世界で一番美しいもの、
ふと思ったのだが、それは人の流す涙ではないか。
悔し過ぎるとき。
うれしすぎるとき。
悲しすぎるとき。
何かに感動したとき、
涙はその時々の、心の内の躍動を外側へ表出する。

誰かに、何かに本気になった
結果だからこそ涙がとめられないのだろう。

「涙」は人の成長をドライブさせる。




読み返したら『スラムダンク』井上雄彦は最高だった。

2005-12-04 20:34:50 | アニメ・コミック・ゲーム
たまたま最近大学から帰るとケーブルテレビで
『スダムダンク』がやっていて、見たら半端ではない
面白さだった。早速23巻から購入!!

いわずと知れた高校バスケットをテーマにした漫画だ。

桜木の不良の雰囲気と調子こきすぎる性格、
努力する気概、晴子さんへの恋、ライバル流川の存在、
赤木直伝のハエタタキカット&リバウンド、三井との
騒動、宮城との連携(あのアリウープ)などなど。

そして忘れてはならない 監督安西先生。
進行中キャラ:「桜木クン、オッホッホ」「2万本ですよ、オッホッホ」
「ルカワくん、まずは日本一になりなさい、アメリカはそれからでも
おそくはないよっ」        
白髪鬼時代(過去キャラ):
「おいっ、おめぇ、何か勘違いしてんじゃねーのか?あっ?」
「何度言ったらわかんだ?あっ?」
すげー丸くなったもんだ。一度桜木に本性を出しそうになる場面が
あったが、そのとき桜木は幻影かと目をこすったほどだ。

これを見てバスケに目覚めたちびっ子は数知れないだろう。
素人が単純(ピュアだな)なあまり努力し、めきめき上達して
教えられたことは吸収し、最後には優勝当たり前高校王者
を前にプレーで互角に渡り合う。しかも桜木はバスケットを始めて
4ヶ月だ。考えてみるとすげー話だが、半端ねーオモシロさ!!
ここまでちびっ子どもに影響を与えたマンガも少ないにちがいない。

・・・吉川栄治『宮本武蔵』を参考して書いている井上氏の『バカボンド』
、車椅子バスケットをテーマにした『リアル』も面白いですぞ。

吉川栄治著『宮本武蔵』自体も面白いのでオススメ!!


状況分析

2005-12-02 02:52:31 | 日記・エッセイ・コラム・メモ
状況分析
1.国内
①少子高齢化 
この歯止めは政策ではどうしようもない
!!とは思わないが、自分も含めて精神年齢が低下した
大人が子供を生んでも世の中悪くなるだけ、まずここの
部分の教育が必要。そうすれば自然に子供を生む環境も
整うと違うか?

②各市場の変化 2007年
団塊世代の大量退職が迫り、財・サービス、資本(金融)、
労働各市場の構造が大きく変わるのでこの変化にいち早く
対応するやつが市場を制する。またドン小泉が終着点
を示さず進めている市場化は爆弾を抱えている。郵貯簡保に
眠る金が民営化される2007年に国債購入金を奪うという
爆弾が。すると今まで支えてきた財政事情の崩壊スイッチが
押されることに。またのうのうと政経に興味を持たずに暮して
いたがために自民党を支えてきた国民は一斉蜂起。
しかし、IMFが乱入してきて「資産は1400兆円あるのだから
日本国民の皆様っ、安心してください!!1000兆円の
借金があっても今までしてきた我慢を2、3倍我慢すれば
10年後には何とかなります」と説得されてしまう。
なんてことがおこる可能性もまた大なり。

③最近騒がれているIT企業によるメディア買収は基本的に
時価を維持するために企業の顔である経営者が、メディア
に出て喚か(一応IR?)なくてはならない状態。
だから手っ取りばやく、歴史があり、実態(中身)のある優良企業を
飲み込もうとあせっているのだろう。

④株式市場は9月以降バブル気味。
ネット投資家が増えたとはいえ、外国人の
個人・ヘッジファンド投資家によって遊ばれているために
急転落下する可能性大。大きな変動がなくてもPERが低い
企業に投資しておくのがいいのでは?

⑤地震およびそこから起こる原発崩壊そして
東京が危ういか??
これは自分も怖い。
笛を常時携帯、ペンライトを携帯、
東京へ遠距離通勤してる家族がいれば、帰り道と
待ち合わせ場所を考え、共有しておく。

⑥いぜんとして見えないリスクの二つ目。
テロリストの危険性。イラクでは兵士と
テロリストが戦争を続けている。強引に
終わらせようとしているが。日本ではおこらないなどと
考えていると痛い目みる可能性もある。

2.国外
①中国リスク
資産は流動化しておいたほうが良い。所得格差が半端ではないために
いずれポスト毛沢東がでてくる可能性、流血沙汰が起こる可能性大。
人口が多すぎ且つ一人子政策なんてすごい政策を行ってい
るため、統計はまったく信用ならない、だから国民全体の
厚生を考えた有効な経済政策なんて打ち出し用がない。
また人口は15億迫るか?今までに一国内の
人口が3億以上の国をマネジメントした政府など存在しない。
官僚がその場その場で適用する法律(名づけて「オラが法律」)
によって規律が存在しない。あっても個人に依存する法律なんて
法律ではない。インフラ整備が一向に都市部から地方に向かわないのは
農村部から都市に流入する人の移動を抑止するため、
政府が意図してやっていることだろうか。

②アメリカ
新FRB議長バーナンキ発インフレターゲット失敗による
景気急転落下、日本にまで波及し共倒れか?

③フランスにみるEUの混乱
移民を受け入れることがいかに難しいことか。