自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

開発経済学の流れ

2006-02-27 00:20:37 | 国際・政治・社会・経済

開発経済学とは、

第二次大戦後、先進国の植民地から各国が独立(もしく

強く希求)していく流れの中で、貧しい状態からどのよ

うにして工業化、産業革命を成し遂げ、経済成長してい

くかを研究する比較的新しい学問(※)である。

※故に検証作業が足りないといわれていたりする。

さらに新しい学問だけに時代状況とともにメインテーマ

変化している。

最初の主流が

①【構造主義】(40年代後半~60年)である。

「市場失敗論」を根拠とした

政府のプランニングと内向き工業化志向が理論の柱。

②そして次に①の批判から【新古典派主義】

(60年代後半~70-80年代は主流)

が台頭する。市場万能を根拠とした構造調整、

輸出志向工業化が理論柱。

③さらに二つの批判から【改良主義】(60年代後半~)

が出現し、格差拡大を根拠に構造主義、新古典派主義

の批判から誕生。

④新潮流、【開発の“政治”経済学】(80年代後半)が

生まれる。新成長理論、制度学派、

潜在能力アプローチなど。

以上が大まかな流れである。


『スラム・ダンク』(井上雄彦)から得られる教訓

2006-02-20 12:26:55 | アニメ・コミック・ゲーム

スラムダンクから得られる教訓は多い。

■自身が設定したドメイン(舞台としてもよい)において明確な志、目標を持っていること。

⇒努力の対象が決まっていること。

■そうすれば、素人でも努力次第でその道、業界で活躍できる。

■飽くなき向上心がよい結果をドライブする。

■よき先輩、よき指導者、信頼できる仲間が自身をインスパイアする。

■ライバルと好きな異性の存在が成長を加速させる。

■失敗は重要な成長要素、特に失敗から何かを得ようという

貪欲さがさらに自身を駆り立てる

■意表をつく発言、行動は適した場面で使うと周囲をインスパイアする。

⇒これらは自己の成長を急速に、急激に急上昇させ、

他者をもインスパイアする。


岡康道 吉田望『ブランド』

2006-02-20 00:03:58 | 小説以外 

岡康道×吉田望『ブランド』(宣伝会議)

すげー面白い。

電通で長年広告づくりに関り、独立した

著者二人のブランドについての対談。

扱われているテーマ

■企業の事業ドメイン設定、志(目標)(何が何でも・・・)、長期戦略(こうやって実現していく)の問題

■ブランドとは一体何か?

■商品ヒット、広告ヒットどちらかだけの場合もある

広告制作者と企業、一緒に「何をどう伝えるか」考えるべき。

■広告の競争状態

■コミッション、フィーの問題

■メディア

■広告・・・コンサル効果、企業トップの考え方を消費者だけでなく社員にも伝え

る(まとまりをもつ)、志の共有、

■即効性とブランド構築はトレードオフの意思決定

■タレント起用とブランドに関連性があるわけではない

■消費者を性、年齢で区分する病、できるだけ具体的な消費者像をつかむべき、コンシューマー・インサイト

■クリエイティブ・ディレクター、CMプランナー、アート・ディレクター、コピー・ライターの役割

■広告代理店とマーケティング

など、興味深い対談内容だった。


伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』

2006-02-17 01:45:38 | 小説

伊坂幸太郎『アヒルと鴨のコインロッカー』(東京創元社)

を読んだ。吉川英治文学新人賞受賞作品。

主な登場人物

■椎名 現在として展開される語り手

■河崎 二枚目の顔で女好き

■ドルジ ブータン人。河崎から日本語を教わる

■琴美 二年前に遡っている時の語り手

河崎とわずかな期間付き合う ドルジと同棲

ペットショップでバイトをする。

■麗子 ペットショップ店長 色白美人

はじめの方は退屈だったが、途中からはすらすら読めた。

犬や猫を無残に殺す男女三人に偶然会ってしまう

琴美とドルジ。そこから悲劇が始まる。

なんか、こういった動物や人間が無残に

殺されるというパターンの作品が多いのは気のせいか?

現実に起こりそうだからか?微妙にリアリティを演出

するためか。小説だから別にかまわないと思うけど。

●印象に残った表現

「政治家が間違っている時、正しいことは全て間違っている」

「背負うはずの罪悪感がうやむやになったことに胸をなでおろす」

「善いことをすればいつか報われる、

悪いことをすればいつか報いがある」

「足掻き→熱さ」

「自信=経験+実績」

「強い意志が漲っていた」

ダックスフントを購入した客が返品しに来たとき、

その客対店員(琴美)の心

「返品するわ、引き取って」「あなたこそ息を引き取りなさい」

「怒りは憎しみに変わり報復に向かう」

「美人の敵は時間」

「若者が一番恐れているのは貧乏や性病や成績の悪化

より、「ダサイ」ことを嫌う。」

などなど。

 


石田衣良『4TEEN』

2006-02-15 15:38:13 | 小説

石田衣良『4TEEN』(新潮文庫)を読んだ。

直木賞受賞作品。

東京月島に住む中学2年生の4人を主人公にした話。

4人の紹介

■北川 4人の中で一番中学生らしいバランスのとれたヤツ

■ダイ 背は高いがそれを超える太っちょキャラ。

一番明るい印象だが父が暴力をふるうという悩みを持っていた。

■ジュン おばさんたちから人気のある眼鏡をかけた秀才

■ナオト お金持ちの子供。ウェルナー症候群という早老の病気を持つ

ふざけた話をよくするが、仲間の悩みは

みんなで真剣に共有し、解決しようとする4人組。

軽い嫉妬を覚えるほど仲のいいやつらだ。


今年初スキー!!

2006-02-09 23:37:54 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

友人3人で長野県の志賀高原へ一泊二日でスキー

(内一人はスノボー)をしに行った。

去年行ったような地面がアイスバーン状態とは違い

ふわふわ、転んでも全然痛くないので、

安心してすべることができた。

上下ウェア、ブーツ、スキー板、ストックはレンタル、

リフト券(1.5日)、ナイター21時まで、

一泊夕・朝食付きで1万3000円。

最高に楽しんだ。


気になる出来事

2006-02-07 21:34:14 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

一つ、夕刊とTVのニュースで眼にして

気になったことがあった。

今日、東京の地下鉄で更新するために

券売機を運搬していたところ、その券売機の

下敷きになって一人が夕刊では重傷、二人は怪我

をしたという記事。夕方のTVの同ニュースで一人

は死亡したと報道されていた。

亡くなった方の年齢は70歳、

券売機は400キログラムだったそうだ。

■400キロの重さの機械を3人で傷つけないように

運搬することって可能なの?

■しかもその中に70歳という高齢者がいたこと。

■どういう背景で3人で高齢者が混ざっていて、

この事件は起こったのか。ニュースの扱い方は

小さなものだったがすごく深刻な社会的背景が潜んで

いそうなので気になった。


『GOTHゴス』

2006-02-07 21:14:31 | 小説

乙一 著『GOTH』を読んだ。

タイトルの意味は「暗黒系」ぐらいの意味。

珍しく短編集(全6話)でも面白いと感じた

作品だった。ポイントだと思ったのは、

①グロイが笑いの要素も入っている点。主人公と

ヒロインといえるのか分からないが彼らの話が時より愉快。

②現実にもこの内容に近い事件が起こっている点、「リアリティ」。

③展開が絶妙な点。の三つ。

最近、村上龍の『愛と幻想のファシズム』

『半島を出よ』とか山崎豊子『白い巨塔』『沈まぬ太陽』

とか天童荒太の『家族狩り』『永遠の仔』とか浅田次郎

の『蒼穹の昴』、吉川英治の『宮本武蔵』などの長編

にはまっていたが、これは、

短編では珍しくかなり高い効用が得られた。

 主人公の「僕」と「森野夜」(実は「夕」なんだが)と

「変人」が織り成す怪奇事件の話なんだが、というか僕も

森野夜も変人といえば変人。少し笑える表現が

ちりばめられていて、読んでいて暗くなりそうな

内容なのだがそこが味噌でスラスラ、ガンガン読める。

初めてこの方の作品を読んだのだがいけてる作品だった。


『八月の博物館』

2006-02-07 00:07:01 | 小説

瀬名秀明 著『八月の博物館』を読んだ。

■物語の展開に意外性がある。

著者、著者の子供のころ、エジプトの遺跡発掘、

博物館を中心にして話が進展していく。

途中から著者と主人公の亨を混同してしまう。

■大人が子供のころの記憶を思い出すのには最適

友人との思い出、友人と好きだった子への

気持ちが交錯してもどかしくなった思い出、

子供のころに誰でも持っていた物事に対する好奇心

などなどが書かれている。今も好奇心はあるが純粋さに

差があるか・・・。

■歴史、特にエジプトの歴史に興味ある人にオススメ

何しろギリシャやローマより歴史がありなぞが多い国エジプト。

「博物館に展示される歴史物」これが本書のキーワード。

変わった内容だった。著者自身の物語への思いと

著者が小学校だったころの記憶をベースに書いた

小学生の主人公亨とエジプトの遺跡を発掘、守ることを

使命としているマリオットという人物をメインに

三つの視点で書かれ、途中から「博物館の博物館」

を中心にして全てがつながりあっていく。

著者の物語に対する思い、書き手・作家である自己と

読み手、読者である他者の関係についての考え方に

とても共感できた。


Mr.Children 『I love you』 

2006-02-05 00:07:11 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

「飛べるよ 君にも 羽を広げてごらんよ、 

一緒に行こう さぁ準備を ほら早くしてておいでよ 

はぐれずについてこれるかい ぼくに 

君には従順を 僕には優しさを 互いに演じさせて

疲れてしまうけど それでも意味はあるかい どう思う?

今も欲しがってくれるかい 僕を

傷つけ合うためじゃなく、 僕らは出逢ったって言い切れるかな

今わかる答えは一つ、

I LOVE YOU  I LOVE YOU

I LOVE YOU

未熟な情熱を 何の保障もない明日を

信じて 疑って 足がすくっても

まだちょっと続けるさ 今日も 一緒に越えてくれるかい 昨日を

もう一人きりじゃ 飛べない、君が僕を軽くしてるから

今ならきっと照れないで 歌える 歌える 歌える

I LOVE YOU,I LOVE YOU, I LOVE YOU

どうしようもなく急に 一人になりたいときがあり、

屋上で月を眺めてた

君に思いが強くふくほど 臆病になるのがわかって

素直には認められなくて でも君が僕に突き通してた

ウソをあきらめた日 それが来るのを感じたんだ

未来がまた一つ ほらまた一つ 僕らに近づいている

I LOVE YOU  I LOVEYOU 

I LOVE YOU  I LOVE YOU」

Mr.Children 四次元収録曲『I LOVE YOU』

変形バージョン

「超えるよ 僕だって 君と一緒なら 超えられるよ

明日と言わず 今行こう 今なら越えられる気がするから

㌧でもなく高い壁だって 君となら

超えることも  突き破ることもできるから

さあ 用意はいいかい? 

高くて大きい山だって 深くて広い海だって、

越えられるさ 

君の手を握り締めていられるなら

迷わずに 気負わずに 超えられるさ

心の傷さえ分かち合える 君となら

I LOVE YOU  I LOVE YOU」