自己と他者 

自己理解、そして他者理解のために
哲学・ビジネス・雑記・洒落物など等

自民党がぶっ壊れた

2009-08-30 20:34:31 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

小泉純一郎氏が掲げた自民党をぶっ壊すという公約がついに実現される。

今後は、壊れた自民党に代わって、民主党が、新たな日本をどう作るのか。

マニフェストからは見えないだけに、不安も多いが、

細川内閣のように数か月で元に戻るようでは困るので、結果を上げることに全力を挙げてもらいたい。過半数議席を一党で取得するので、前回の連立の交代劇のように短命に終わることもありえなくなるのだが。気になるのは、国民の支持をどれだけ維持できるか。悲しいかなこの点がすべてだろう。愚民(=マスメディア)に右往左往しなければいいが。

民主党は、自民党がこれまでやりたい放題やって、貯めてきた負(マイナス)からのスタートだ。定額給付金のような隠れ埋蔵金(財源)の存在を明らかにして、それとは別に、同時に無駄な支出をトヨタのようにカットしてもらいたい。その上で、官僚との関係構築、インフルエンザ対策、労働政策、税制改革(無駄な支出をカッティングしたならば増税にも賛成せざるを得ない)、財政再建(税制改革・支出点検と表裏一体)、地方分権(官僚との関係と表裏一体)、金融制度見直し、年金制度の再構築、医療制度の再構築、教育制度再構築、日米関係の定義、アジア各国との関係の定義などなど、マニフェストが基本になるのだろうが、早々に各々の問題を定義して明らかにしてもらいたい。

不安は多い。であるならば、投票した国民で民主党をバックアップしていくべきだろう。

民主だろうが、自民だろうが、痛みに耐えるべき時代が本当にやってくるのはこれからだ。


子供が殺されたので子供を殺す

2009-08-28 23:08:58 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

映画『ガンジー』の一場面。

回教徒に子供を殺されて、ヒンズーの男性は、回教徒の子供を殺す。

男はいう。

おれはどうせ地獄行きだが、あんたを助けたい(ガンジーは戦争を止めるため、死の断食中)。

そのパンを食え。

ガンジーは言う。

地獄行きかは神が決める。

唯一救われる道がある。

子供を拾え。母親と父親が殺された子供を。

自分の子供として育てるのだ。

回教徒の子供でないとだめだ。

回教徒の子供を回教徒として育てなさい、と。

ライフ誌の取材のためか、マーガレット・バークホワイトが晩年のガンジーを取材したようだが、彼女の眼にはファインダー越しのガンジーがどう写ったのだろうか。


非武装という名の武装

2009-08-28 01:23:32 | 歴史・思想・哲学

差別を含む暴力に対し、

非暴力という名の抵抗が有効であることはガンジーが過去に証明してみせた。

文字通り、命をかけての真理の追求であったのだが。

日本も、この方法にかけてみるというのも有効な選択肢の一つではないだろうか。

具体的な一例では、北朝鮮の脅威に対して、非暴力的な態度を貫くのだ。何があっても。その時、建前であってはならない。ガンジーの非暴力は建前ではない。本質である。だから彼は真理という表現を取っているのだ私は思う。

人間は、時にいくらでも狡猾になれると思うが、その同一人物の中には、人を思いやる気持ち、つまりは優しさも同時に存在するのだ。

ごく少数だが、狡猾さしか持ち合わせていない人間もいるかもしれないが、その人達さえも窮地に追い込むほどの覚悟が必要なのだ。


memo

2009-08-18 20:28:53 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

二宮が演技のヒントをつかむため、

自閉症をもつマラソンランナーの役を演じる前に

自閉症の方に会いに行った。

彼らは自分から握手したがらないという。で、彼のコメントがとても深く印象に残った。

「おれたちの何倍もわかっちゃうんだろうな。さわるだけで。」

普通に出てきた言葉なんだろうけど、するどい洞察だと思った。


情熱大陸

2009-08-17 21:50:51 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

・蒼井優さん

・上野樹里さん

・土屋アンナさん

・オダギリジョーさん

・市原隼人さん

彼らはみんな自分が普通でいたいと思っているし、

情熱大陸を見た感じでは、自分に騒いでくれるファンがいる一方で、消費の対象なんだとも心の片隅できちんと把握しているようだった。

だから、これらの人たちはみんな自分の軸を失わないように、騒いでよってくるファンの心境とは別に、ものすごく冷静に見えた。軸を失わないように。

あたりまえといえば、当たり前なのだ。彼らが働く場所は、サラリーマンと変わらない、市場原理の働く場所であるから。

ようは気づくかどうかなのだろう。

ちなみに、 蒼井優さんは、いじめられていたと自分自身で語っていた、

上野樹里さんは、父親の事業が失敗し、彼女の母は、幼いときにお亡くなりになられている。「帰るところがないんですよっ」とは、20歳の口から出たすこし悲しい言葉。土屋さんの御両親は離婚し、幼いころにハーフが原因でいじめられていた。オダギリジョーさんの両親も離婚し、一人でいる時間がとても多かったそうだ。

そんなこと関係なく、みんな自分が何なのか、自分で探して、失わないようにしている。

以下は、オダギリージョーさんの『VOGUE NIPPON

オダギリジョーのみたカンヌ』

「マーケットと呼ばれる沼にすむ
巨大な映画の売り買いビジネス
首にぶら下げるIDカードがないと
映画も観られないし、
会場にすら入れない門の狭さは、
見事に僕の希望を打ち崩した。
赤いじゅうたんの上を闊歩する
選ばれた人たち
それを遠目からみる普通の人たち」

蒼井優さんのフラガールの東京試写会

に出番寸前、喪服姿で現れて。

福岡の祖母が逝くなられたため。着替えるのはフラダンスの衣装。

試写会を無事に終えて、

情熱大陸インタビュアー「優ちゃん、泣いてしまうんじゃないかと心配しちゃって・・」、「私も・・・」といって我慢を堪え切れず泣き出す蒼井優さん。


DVD アース他

2009-08-15 14:35:30 | 映画

①アース BBCドキュメンタリー

②レッド・クリフⅡ

ジョンウー監督の赤壁の戦い

③皇帝ペンギン

リュック・ジャケ監督 ペンギンの生態を撮影。南極の

④まぼろしの邪馬台国

最近夫婦が主役の映画にはまる。明日の記憶、ぐるりのこと、などなど。

⑤アメリカン・ギャングスター

リドリー・スコット監督。


スラムが形成されなかったのは私鉄の存在

2009-08-15 00:14:41 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

私鉄デベロッパッパーの存在が、日本で、スラムが形成されなかった一因となっているという視点大前氏の視点はおもしろい。

ハワードの田園都市構想を実現しているということだろう。

西武、東武、東急、京急などなど。中産階級を支えた。

ドーナツ化現象の設計者ともいえる。

都心中心部から30分から1時間これらの私鉄に乗り、通勤する。家はこれらの私鉄関連の不動産、建設会社が建てたもので、さらには、スーパー(京急ストアや東武ストア、西武などなど)やアミューズメントまで。たとえば西武球場なんてその典型。

すごい仕組みを作り上げたものだ。後藤氏、堤氏などなど。

これらデベロッパーの存在があったため、中産階級は都心部から少し、離れていった。

これらもまさに戦後の優秀な官僚なんかが国土開発政策によって主導して、政官業鉄の三角形を強固にしていったのでしょうね。

輸出入だけでは奇跡的な経済成長を達成できるわけはなく、まさに内需もともに成長していったのだ。


短文の力

2009-08-08 09:34:49 | 日記・エッセイ・コラム・メモ

最近、短い言葉の方が力強いことにきづいた。

以下は、堀義人さんのブログに書いてあった言葉。

堀氏がいただいた扇子には、

強烈な努力と書かれていた。

そして小さな紙片があり、こう書いてあったそう。

強烈な努力 
これだけは伝えたい。
強烈な努力が必要だ。
ただの努力じゃダメだ。
強烈な、強烈な努力だ。
      藤沢秀行


闇の子供たち

2009-08-02 22:55:36 | 映画

梁石日原作のタイの幼児・児童の買春・売春・臓器売買を描く。アフリカン・シンジケートのアジア版。南アフリカもタイもグローバリゼーションのなかで、日米欧が買う側となり、提供側までは考慮しないからどんどん、どんどんシンジケートができ、警察を導入しても麻薬と同じようなイタチごっことなり、解決には至らない。

江口洋介がなぜ過去に行っていたのかが解せなかった。

かものはしというNGOを思い出した。実際に行動にすることがどんなに危険かがわかるので、尊敬する。


都心の高齢化

2009-08-02 09:53:24 | 国際・政治・社会・経済

駅が近く、コンビニ・スーパーなどもある地域(つまり都心部)は動く量が少なく、病院なども近隣、役所も駅に近い場所が多いため、高齢者は都心に回帰しているというのは本当か?

たとえば赤羽駅に近い東京都北区桐ヶ丘一丁目(51%が65以上で4800人)

⇒高齢者相談窓口にくる相談件数は年10000件を超え、単身世帯は4割を超える。

09/08/02 日本経済新聞朝刊 一面「老いる都市」 より。

人口動態がわかっていながら、高齢社会・少子社会における問題に本質解を出してこなかった報いがこれから訪れようとしている。

これを放置しておくと20~40代と60~70代の''生活''における対立は増していってしまうだろう。記事にもそのジレンマが記述されている。

 安全性における感覚は40代以下と60代以上では誰が考えたって異なる。これからは60代以上の安全性にベクトルを合わせていくべきだろうが、ここに負債だらけの財政問題が姿を現す。徐々にだが着実に身動きがとれない社会になっていく。都市のインフラ(生活基盤・・上下水、電気、ガス、道路など公共財)の老朽化も進行している問題もある。

考えれば考えるほど恐ろしい問題なので誰もあまり真剣に考えてこなかったのだろうか。

マニフェストにも都市の高齢問題に正面から触れる記述は見当たらない。


ぐるりのこと

2009-08-01 22:44:10 | 映画

夫婦の葛藤の物語。喧嘩しても、時には価値観が異なると感じる時があっても、愛おしい部分があるから、そこを深く思っているからいつまでも一緒にいられるんだなと。夫婦はそういうものなんだなと、観てそう感じた。

夫婦喧嘩して口を互いに聞いていない方に特に強くお薦めします。

何でも一生懸命やりたい妻の木村多江演じる出版社勤務の編集者。片や夫演じるリリーフランキー。靴の修理屋をやっていたが、テレビの人間に法廷画家を頼まれ、やることに。

妻は子供を宿すが、精神的に参ってしまい、中絶してしまう。夫は献身的に妻を支える。愛おしいから。

伏線として、法的画家という設定を用いることによって、日本で実際に起きた事件を模擬裁判のような形で、被告の主張や判決を流す。

また、暗にマス報道を批判している面も。

夫のおかげか、徐々に妻は、自分を取り戻していく。リリーフランキーのセリフは少ないが本質をついているものが多いと感じた。

たとえばこんな感じのセリフ。

「いろんなひとから嫌われたって別にいいんじゃない。自分が思っている好きな人からいっぱい愛されていれば。」