625話)チョコレート?

市場の主役は食べものです。いろんな食材がならんでいます。日本ではちょっとみないものもあります。このチョコレート色のものはなんでしょう?

これは血豆腐と呼ばれます。私はこれをつくるところを農村でみたことがあります。ヒツジを殺し、その血を洗面器で受けるんですね。あらかじめ、塩が容器にいれてありました。しばらくたつと、凝固します。それを包丁で四角に切って、豆腐のようにします。

ヒツジのシャブシャブを食べるときにもこれがでます。でも、ヒツジよりはアヒルの血でつくったもののほうが、舌触りがいいといいます。味も香りもほとんどありません。初めて食べる日本人は、「レバーですか?」といったりするんですけど、その正体は食べる前には教えないほうがいいのです。

たいていのものは食べるんですけど、ウシのレバーがでてきません。韓国料理の焼き肉にも、ウシのレバーがありません。どうして? 返ってくる答えは、「おいしくないから」。えっ、みんな食べたことがないんだ!
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コメント
 
 
 
Unknown (mikan)
2011-01-15 21:43:52
うわぁ、血のかたまり?鉄臭くないのかな?こういう、日本で日常的でない食べ物には惹かれるなぁ。周りのたらいの中も、ご当地ならではのもののよう。変わるもの、変わらないもの…。20年も行き来しておられたら、こうい生活感あふれる写真の集積は貴重ですね。
 
 
 
ほとんど無味無臭です (高見)
2011-01-16 09:32:29
そういえば、そうですね。血だったらヘモグロビンの臭いがするはず? でも、あっけないくらい、頼りないくらい無味無臭です。ヒツジでも、ニワトリでも、食べられるところはすべて食べます。ムダにするところがない。内蔵を食べると、とても味が濃くて、肉だけでは物足りなくなり、日本では困ります。大阪でホルモンを食べると、すごく高いし。日本ではそういうものは、どこにいっているんでしょうねえ?
 
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