326話)収穫できたアンズ

 渾源県呉城村のアンズは、去年は5月になってからの寒波で、凍って落ちてしまいました。ことし、どうなるか、ずいぶん心配していたんですね。こういうことが2年、3年とつづくと、植えてきた農家の損失が大きすぎます。

 ことしは、無事に実りました。凍るものもあったようですが、1994年、最初の年に植えたアンズはちゃんと実って、1畝(6.67a)あたり800元ほどの収入をもたらしたそうです。

 その反面、トウモロコシ、アワ、キビなどの穀物は、こういう丘陵の村では灌漑ができませんので、まったく収入が見込めないそう。地元の人の話では、「百年に一度」といわれた2001年の旱魃より、被害はもっと大きい」そうです。

 その点、アンズは乾燥にはひじょうに強いのです。いくらか葉の色にムラがありますが、枯れたもの、弱ったものはみられません。

 私たちが訪れたのがちょっと遅くて、収穫はすでに終わっており、果肉と種子を分ける作業が農家ごとにおこなわれていました。「去年よりはずっといい」ということで、作業にも力がはいっていました。
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