330話)シダレニレ(垂楡)

 私たちの最初の拠点、南郊区平旺村の環境林センター、その中庭に4本のシダレニレ(垂楡)が植わっています。最初は小さかったのですが、ここの開設は1995年ですから、十数年たって、大きくなってきました。毎年、理髪して、おかっぱのようにしてますけど、伸ばしほうだいにすると、枝が地面近くまで垂れ下がります。「若い男女がはいったりすると、風紀上の問題が発生するでしょ」などと、話はジョーダンをいっています。

 これは人工的に接ぎ木でつくったものです。ふつうのニレを台木にして、枝が下に垂れ下がる性質をもつニレの枝を高いところで接ぎ木するのです。じつはこの環境林センターで、このシダレニレをたくさん生産しています。ただ生産しているだけでなく、ここの稼ぎ頭ですね。技術者の王さんが接ぎ木の名人で、彼がリーダーとなって、一群の接ぎ木屋さんを育てています。

 夏のツアーは、昼食を食堂で食べるよりは、この下にテーブルをおいて、樹陰で食べる方が、涼しくておいしいのです。いつもそうしてきました。ことしの夏もそうしようとしたら、ここのスタッフから止められました。毛虫が発生しており、糞も落ちてくる、というのです。旱魃の年は、虫が大発生することが多いのです。
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