331話)旅に暮らす

 農村をくるまで走っていて、道端でみかける光景です。ミツバチをかっている人たちですね。巣箱をならべて、たいていはその横に灰色の粗末なテントがあります。旅に暮らす職業のなかでも典型的なそれです。

 ハチをかう人たちは、花の季節の地理的な移動にあわせて、南から北へと移動します。それは日本も同じ。中国のばあいは、その距離がすごいんですね。これまで話をきいたなかでは、山西省の人はいませんでした。たいていは南の浙江省あたりの人と、内蒙古や東北地方など北の人がおおかった。夫婦2人であったり、学齢まえの小さなこどもをつれている人もいました。

 言葉では苦労しているようです。地元の人と話が通じないそう。私が話しかけたら、「どこの人間だ?ここの人たちよりは、ことばがずっとわかりやすい」といわれたことがあります。

 蜜を集めるだけでなく、花粉も集めて、乾燥させています。ペットボトルに蜂蜜を分けてもらったこともあります。あっさりした甘さで、疲れがとれるように感じました。

 ミツバチがいなくなって困っている国が世界中にあります。中国ではどうなのか、きかないといけなかったのに、それを忘れしまいました。そういえば、中国からミツバチを密輸しようとして逮捕された人がいましたね。
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