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太陽光発電 エコポイント

前回の太陽光発電に関しての続き。
取引している業者に相談したところ余剰電力買取で契約している方が、いくら太陽光発電を増設して10kwにしても全量買取にしてもらえないという情報を得ました。
もし本当なら新規で10kw設置しないと対象にならないというわけで、困ったなと思いました。
このあたりをもう少し、調べてみようと思います。

あと、復興支援・住宅エコポイントが7月4日に予約受付終了となりました。
予定よりも4ヶ月ほどはやい終了。
予算がなくなったとはいえ、いくらなんでも早すぎるなと思いました。

私はよく活用していたので残念です。
復活してもらわなければ困るなと。いつかは区切らなければならないとはいえ、予定より4ヶ月もはやい受付終了には正直、とまどいました。
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太陽光発電

今日は、太陽光発電について語ろうと思います。

1.自分たちの場合

会社の工場には、太陽光発電が設置されている。
ギリギリ10kw未満になる程度で確か9.7kw程度だったと記憶している。

最初に大きな工場の上にシャープ製、1年後に小さな工場の上にパナソニック製が設置され、合計で9.7kwである。パネルの枚数としてはかなりのものだが、陸屋根の上に設置されているため、屋根まで上らないとあまりみえない。

太陽光発電で私が恐れるのは、晴れの日が少なくなったら計画倒れになるという点。
つまり、発電に関して安定感がない。
晴ればかりを祈るわけでもないが、例年より晴れが少ないといった年が続くのは困る。

そういったものに対して、10年や20年といった長期スパンで計画を立てるのはなかなか難しい。
正直に言えば、設置前にかなりのシミレーションを行った。

しかし、設置してから2年ほど経過したが、予想より発電量は少ない。
メーカーの予想などというものは、1割か2割程度少なく考えるべきだというよい教訓になった。

2.太陽光発電の問題点

私個人の考え方だが、3kw程度の太陽光発電なら設置しない方がよいと考えている。
おそらく4kw以上でなければ、一般家庭で余剰電力として売電することは難しい。
最近の太陽光発電の効率が向上したとはいえ、それでもある程度の発電量がなければ焼け石に水といったところではないかと考えている。

加えて、現在の太陽光発電の設置コストの問題がある。
家電量販店でも太陽光発電設置見積しますといった看板をみかけるし、ガス業者の中には、太陽光発電を積極的に売っているところもある。
つまり、太陽光発電を設置したいと思ったら意外といろいろなところで扱っているため、探すことには苦労しない。

しかし、価格は正直にいえばバラバラ。
私の場合、2社で見積を依頼したが、思ったより差があった。もちろん、価格だけではなく、きちんと設置してくれるかどうかも大事だが、その点も正直に言えば業者によって差があると思う。

ではどうすればよいのかということになるが、設置を検討する方は、太陽光発電についてできるだけよく調べ、可能な限り10年、20年先を予想するべきだと思う。業者に頼って情報収集したり、自分で調べたり、とにかく積極的に「動く」べきではないだろうか。

たとえは悪いが、子供の学資保険(子供の将来設計)や定期預金、年金(老後の計画)などと同じような熱心さで対応しないと、結局のところ大損になってしまう。

太陽光発電は、設置すればあとは、やることはない。
せいぜい、パネルがかなり汚れていないかとか、発電量が著しく低下していないかを調べる程度。最初は、発電したしないで一喜一憂するが、しだいに慣れてしまう。
だから設置前にとにかく可能な限り検討する。メーカーもシャープ、パナソニック、京セラあたりが有名だが、他にも存在するし、メジャーではないが、品質もよく価格も安いメーカーも存在する。
食わず嫌いにならないで外国メーカーを一応チェックした方がよいとさえ、私は考えている。

業者からすれば、設置してもらいたいという前提で営業する。
依頼者も設置したいという気持ちがあるからこの屋根では設置は困難といわれるより、大丈夫と言ってもらいたいという気持ちはどこかにある。
そのため、既存建築物で屋根が老朽化していようが、パネルの重量が加算されて耐震性が低下しようが関係なく、設置できますと説明されれば、それを鵜呑みにして設置を決断してしまったケースもあった。

実際、今年2月頃に耐震補強の依頼を頂いた方が、瓦屋根も老朽化しているので、一度パネルを撤去した上で屋根を軽量化し、パネルを復旧したいという申し出があったため実施している。依頼者は、当時の太陽光発電設置業者が屋根が老朽化しているから問題があると指摘してくれれば軽量化を検討したのに余計な費用がかかったと後悔していた。
ちなみに太陽光発電の保証書は、設置当時の代理店が発行手続きしていなかったため、なかった。仕方がないので、屋根工事前にメーカー担当者を現地に呼び、復旧後に再発行してもらうよう申請しているが、いまだに発行に手間取っている。
そういった状況を知ると、太陽光発電というものの難しさを感じる。

以上の経験から耐震診断や補強で高い評価を頂いていることを活用して、太陽光発電を検討している方に設置予定の建物が問題ないかという相談に対応するといったサービスも最近では検討するようになった。

3.新しい制度

今月から太陽光発電の新しい買取制度がスタートした。
実は、私はあまりたいした制度ではないと思っていたし、それほど関心がなかったのだが、調べていくうちにこれはかなり大きな変化ではないかと思い始めた。

あまり採算がとれないと考えていた太陽光発電が、一気に採算がとれそうな存在に思えてきたからだ。

新しい制度では、10kw以上の太陽光発電であれば、20年間42円/kwで全量買取するという。
これは実はかなりすごいことで、今までは余剰電力を10年間という契約で買い取ってもらっていたのだが、全量で20年となれば、長期の計画を建てやすいし、電力会社から10年後に契約打ち切りとか、買い取り価格を大幅値下げされるという心配がなくなる。また不確定要素が強い余剰電力買取とくらべて、発電を全て買い取る全量買取ならば、年間どのくらい利益がでるといった予想も立てやすいから設置した費用と稼いだ費用を比べて利益がどのくらいあるのかを予想するのも容易だし、予想と現実のギャップも少なくなる。

問題は、10kw以上という点だろうか。
一般家庭で10kw設置というのはかなり屋根の面積がなければ実現しない。
10kw設置するつもりで新築するならともかく、既存住宅に設置のするのは至難の業だろうし、今のところパネル一枚あたりの発電量が高い製品というものが登場する予定がなければ、工場や事務所か学校あたりが可能性として考えられる。

それこそ、屋根があるなら貸してもらいたいといった感じになるかもしれない。
学校と契約して、屋根を貸してもらって太陽光発電を設置する。
レンタル料を考慮しても十分に採算がとれるとなれば、動く企業も出てくるかもしれない。公立学校だとなかなか話が進まないとなると私立あたりに話をもちこめば相談に応じるかもしれないが、私立なら自前で設置すると言い出す可能性もある。

42円で20年間というのは、他国と比べてどうなのか知識不足の私に分からないが、好条件だと思う。
結局のところその費用は、電気料金に上乗せされるのかもしれない。

いろいろ話が複雑化してきて、長文化してしまったので、このあたりでやめようと思うが、言ってみれば新しい制度は誰でもお金と敷地さえあれば、電力会社を経営できるようなものだと私は考えている。
原子力発電所の稼動がなかなか進まない現在、電力会社はとにかく電気が欲しい。
その電気を一般家庭だろうが企業だろうが買い取り、その買い取った価格より高値で売ることができれば電力会社は損にはならない。だからサイドビジネスのような感覚で太陽光発電を設置する方は増えるだろうが、一方でそれができる方は当然限られる。

もし思ったより発電しなかったらとか、天災で故障したらといった問題に対応する保険もちらほら出てきたようだし、徐々に積極的に10kw以上設置しようかなと検討する方が増えるかもしれない。
それによって、太陽光発電のコストも下がると私としてはうれしい。
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