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パキスタン地震

パキスタン地震によって、地震に対する危機意識が高まったのかどうかといえば、多少は高まったように思えます。ただ、やはり海外ということもあり、どこか他人事のようにとらえてしまう人も多いのではないでしょうか。

確かに海外と日本では、大きな違いもあり、パキスタンの地震をテレビをみて、日本もこうなる可能性があると決め付けるのは少々安易な気がします。ただ、まったく無視できるほどの被害ではないため、いろいろなことをこの地震で考える方も多いのではないでしょうか。

私が思ったことは、やはり地震発生後の対応は限界があるということです。
どんなに優秀な設備や人材がいたとしても広範囲にわたる被害に対応するには限界があるでしょうし、海外からの支援が得られたとしても時間がかかります。時間が経過すればするほど人命救助というよりも死体を捜す作業になるかもしれないわけです。

被害を事前に抑止する。
これがいかに重要であるかが、この地震でも理解できました。

ただ、理屈としてはわかっていてもそれがなかなかできないのが現実です。
費用の問題もありますし、地震いつ起きるか分からないということもあります。地震の被害を減らすためには、事前防災が大切であることは、大抵の方が説明をすれば理解してくれるでしょう。問題は、実際に行動するかという点なのですが、それができない。どうしてだろうか。そういうこともしっかり考える必要があります。

私としては、小学生の段階からこの当たり前の理屈を徹底させたいです。例えば交通事故に対する教育と同じくらい時間をかけて、伝えても良いと思います。大人になってから伝えてもさまざまな知識や考え方が障害になり、素直に受け止めにくくなると思われます。
私の教えられる範囲は、もちろん狭いです。ただ、それがきっかけになればという思いは強いですね。私の活動は、非常に時間がかかるものだと言った方もいましたが、それは正しいと思います。ただ、それは悪いことではなく、むしろ当然だと思います。少子化が進むからこそ、防災意識を高めてもらわなければ、今の大人が将来、とても危険な状況に追い込まれる可能性もあります。世の中にはいろいろな方がいます。私のように10年、20年先のことを考える建築士がいても別にいいかなと勝手に思うときもあります。

冬になれば課外授業の季節です。
昔は冬は苦手でしたが、今は好きになりました。

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