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もっと具体性を

伝統工法住宅への補強を調べていると思うこと。

「もっと実例や具体的な説明が欲しい」

依頼者から言わせれば「では一体どういう工事を行えばいいの?」ということになります。

あともうひとつ。
伝統工法住宅に住んでいる方の中には、自分の住宅に価値がないと思っている方も多いと思います。一生懸命価値を説明したとしてもそれは建築業者側からの価値観を押し付けているだけなのかもしれません。実際に生活している人からすれば、どんなに価値があっても快適な住環境とはいえないなら困ると答えるかもしれません。

耐震性を確保することは大前提ですが、伝統工法「住宅」は文化財という扱いで考えることに疑問はあります。住宅である以上、快適に生活できるように工夫してあげたいし、そういう希望が多いと思われます。

今、耐震補強内容だけでなく、冷暖房をどう改善しようか悩んでいます。
開口部が多い伝統工法に壁掛けエアコンを取付けても見苦しいだけですから。

すばらしい補強計画も依頼者が支払える範囲でなければ実現出来ません。
伝統工法住宅への補強は、それを望む所有者と出会い自分が立案した計画にお金を支払ってもよいと判断してもらえて実現します。在来工法より困難でしょう。

私は、幸運です。それを望む依頼者に巡り会うことができました。
だから奢らないで依頼者からの期待を裏切らないように心がけたいと思うのです。

私自身がやりたいと思うこと。
依頼者が希望すること。
いつも整理していないと危険ですね。

手がける住宅は、自分のものではないのですから。
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