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今後はhttps://taic02.hatenablog.jp/で更新します

年賀CM

2017-01-10 00:23:34 | 秋田の季節・風景
秋田のテレビの正月風景。
以前触れたように、秋田では民間テレビ各局が、通常のスポットCMとは異なる年賀CMを放送する。番組と番組の間、5分ほど延々と各社のそれが流れる時間帯もある。
日頃からCMを出している企業が正月用に内容を差し替えるものもあるが、普段はテレビCMをやらない企業や小さな店が出すもののほうが多い。
中でも、「秋田市川反『クラブ○○』より、謹んで新春のお喜びを申し上げます」みたいな、夜のお店のCMが多い気がする。(通常も深夜などは流れるのかもしれないが、正月は昼間も放映)


以前、地元マスコミが関わる住宅展示場について、青森の例で記事にしていた。
その時も触れたように、秋田では、秋田市保戸野の「AKTハウジングセンター」と、秋田市横森の「さきがけハウジングパーク」が著名。
どちらもテレビCMを流しているが、AKTハウジングは自局でのみ流し、さきがけハウジングはABSでだけ流していたような気がしていた(勘違いなのかも)。
これは、秋田魁新報社と秋田放送(ABS)が資本的に密接であることと、ハウジングセンターという商売敵でもある秋田テレビ(AKT)で流すわけにはいかないからだと思っていた。ただし、AKTも魁とは資本関係があるので、ある意味うまく調整してすみ分けているとも解釈できるかも。

ところが、この年末年始、秋田テレビで「♪きっと見つかる、理想の住まい さきがけハウジングパーク」というさきがけハウジングのCM(新春バージョン)が流れていた。
実は前からこうだったのか、年末年始だけ特別なのか、はたまたAKTでのCMが“解禁”されたのか?!


他のスポンサーに話を戻して。
年賀CMの中身は、商品や店内の写真、あるいは正月らしい写真素材に、企業名や賀詞を入れた静止画が多い。ほかにツルや雪景色などの正月らしい映像素材に、企業名などのテロップを入れる動画タイプもけっこうある。どちらもナレーションは局アナ。
静止画でも最近はパソコンで作れるだろうから、華やかに見える。一方で、動画は、テロップを差し替えればどこ企業のCMにも使い回せそうだが、けっこうバリエーション(映像素材)があって、使い回しは多くはないかも。


さらに、秋田朝日放送(AAB)では5分番組扱いで「スーパー年賀」なるものを放送していることに、2012年に気づいた。「字幕スーパーによる年賀CM」だから「スーパー年賀」ではないかという説をご指摘いただいて、そう言われればそれっぽい。
2017年も、まったく同じ構成で放送された。【細部は未確認だが、2018年、2024年、2025年も放送された】

1月2日14時55分から、正味4分間放送されたものは…

オープニングとエンディングのCGは、2012年とは別の富士山から太陽が昇る動画。
ナレーションは全編北田牧子アナウンサー。まずは干支と門松の映像が流れ、
新年あけましておめでとうございます
「新年あけましておめでとうございます。各社から新年のごあいさつを申し上げます」
秋田県内と思われる雪景色などの映像(2012年とは別っぽい)に変わり、
これは秋田市の太平山?
県北、中央、県南の3地区に分けて、企業名の字幕スーパーが表示され、それをアナウンサーが読み上げるのが続く。

字幕はすべて白文字。1度に2または3企業が、10秒ほど表示される。「株式会社」などを除いた五十音順。
字幕ではキャッチフレーズ等が表示される広告主でも、ナレーションは企業名のみ。
この時は、県北が3社ずつ×2画面、中央が3社ずつ×12画面、県南が2社ずつ×2画面だった。
再び干支の置物に「2017年もよろしくお願い申し上げます」と出て、「2017年が皆様にとって豊かな年でありますよう、わたしたちも、ともに歩み続けます」のナレーションで終わった。
単独スポットCMよりは安く付きそうだけど、見る側としてはメリハリもインパクトもなく、記憶に残りにくい。費用対効果はどんなもんでしょうか。


秋田県外での年賀CMはどうなのか。
ケーブルテレビで視聴できるIBC岩手放送(TBS系)でも、あるにはあったが、岩手山など同じ映像に異なる企業名・ナレーションの使い回し版が多いようだ。
夜のお店のものは見なかった。
秋田よりはだいぶ少ないようにも思えた。


今回は青森に行ったので、青森のも見ることができた。(この記事後半参照)
青森テレビ(ATV。TBS系)では、いくつかのスポット年賀CMを寄せ集めて5分程度の「年賀ガイド」なる独立した番組をやっていた。
内容は動画もあるけど静止画もあり。夜のお店はなかった気がしたが、全体的な雰囲気としては秋田に近い(いくぶん控えめ)と思った。

限られた時間しか見ていないけれど、秋田は年賀CMがどちらかと言えば盛んな地域なのかもしれない。

【10日追記】ネットで調べると、沖縄県でも同種のCMが行われているようで、琉球朝日放送での放映分を募集する広告代理店「リマープロ」のサイトがあった。「人気企画」だそう。
「年賀スポット」と呼ばれ、料金は静止画2枚10秒10万円、動画15秒15万円。1月1~5日の間で10回の放送で、時間帯は放送局に一任だそう。
内容は「あくまでも年始の挨拶CMであり、宣伝要素が強い物はお取り扱いできない場合がございます。」ともある。(以上は沖縄の事例です)
制約があるけど安いということになりそう。秋田などでも似たようなもんで、スーパー年賀はもっと安いのだろう。(以上追記)


秋田でも青森でも(岩手でも?)、前の年末年始も、今回の年末年始も、日野自動車の2トントラック(デュトロ)のCMがよく流れていた気がした。普段もやってはいるが、それ以上に目についた。
今回は、ケンケンパで「トントントントン、ヒノノニトン」をする普段と同じバージョン。
前回(2015年末~2016年始)は、栗きんとんを出されて、「ひののにとん」という食べ物だと勘違いする内容だった。けっこうおもしろく、正月らしい内容だから、今回も放映されるのを期待したのに…
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元日営業・2日配達とNHK県域局

2017-01-06 00:04:15 | 秋田のいろいろ
昨年から「働き方改革」とかいって、労働環境を変えようとする動きが出ている。その例として、「ファミリーレストランの24時間営業廃止」などが挙げられている。
その延長ということか、年末年始には、「初売りを1月1日より後に行う百貨店」と「年賀状の1月2日の配達廃止」を取り上げるマスコミが複数あった。
その中には、「これまでずっと初売りは1月1日だった」とか「これまでずっと1月2日も年賀状を配達していた」と受け取れる(明言はしないにしても)説明をするものも見受けられた。長く生きている方ならご存知かと思うが、それは間違い。どちらも比較的最近始まったものである。

初売りについては、前にも触れているが、昔は1月1日はどこの大型店も休みで、初売りは2日や3日だった。1990年代中頃から大型スーパーが元日営業を初め(秋田県では1996年のダイエー秋田店が最初)、21世紀になってから多くの百貨店も追随することになったようだ。
年賀状も、少なくとも20世紀は1月2日は配達がなかった。いつから始まったかと調べたら、2005年からだそう。(1972年までも2日に配達されていた?)

そんなわけで、どちらもここ10年ちょっとだけやっていたことを、元に戻すに過ぎないのである。
この10年ちょっと、我々がいかにムリをしていたかを象徴する事態、とは言い過ぎか。


過剰に便利な世の中よりも、メリハリをつけて休む時は休むべきだと思うけれど、そうはいかない業界もある。
その1つが報道であろう。
ところが、それを放棄しているのではないかと思えるのが、日本放送協会である。

当ブログでは近年、NHKの各県の放送局が、初詣をどのように報道しているか(過去の原稿を使い回しているか)、取り上げてきた。※2016年の記事
しかし、今年からはほぼできなくなってしまった。(ほんとは面倒だったから、ちょうどいいけど…)

理由は、秋田放送局などで初詣の報道を、というか年末年始は県域ニュースをまったく放送しない局が出現したから。
全国的には知らないけれど、少なくとも東北6県では、今年度(2016年4月)から、祝日は各県ごとのローカルニュース(つまり青森とか盛岡のスタジオから、その県内向けだけに伝えるニュース)を一切放送しなくなり、代わりにローカル枠全編を仙台放送局から東北ブロック向け(6県共通のニュース)として放送するようになった。
ブロックニュースの内容は、各県の放送局が取材したものだが、時間も限られているので6県すべてを取り上げられないし、天気予報もいつもと違う(これはかえって分かりやすかったり…【8日追記】東京から気象予報士が伝える全国の気象情報はカットされた。この点ではマイナス)。これでは、民間放送局のニュースのほうがよほど県内のことが分かる。
NHKの本部に対して、これはあんまりではないかと意見を送ったが、返信はなかった。(現在のNHK本部では、問い合わせか意見かを送信者が指定できず、返信をするかしないかはNHKの判断次第らしい)

この年末年始も、祝日と同じ扱いになった。12月29日から1月3日まで6日間も、秋田放送局のアナウンサー・キャスターにお目にかかれず、天気カメラの映像も、見慣れた天気予報画面も見られない。
といっても、秋田放送局は完全休業だったわけではなく取材業務はしており、なまはげの話題などは仙台から放送されたし、ホームページでは、ほそぼそと毎日更新された(データ放送も?)。ホームページよりも放送でニュースを伝えてこそ放送局であって、本末転倒だと思うけど。
1月3日夜のNHK秋田のニュースサイト。12月30日分がまだ掲載、31日付はなし。一部は順番が逆転している
そんなわけで、例えば秋田局が初詣を取材したとしても、放映されるとは限らないから、取材しなかったのだろう。

6日間も各県の放送局からニュースが送出されないのって、考えてみればNHK始まって以来では?
帰省した人は、テレビを見て「秋田のニュースは?」と戸惑ったかもしれない。
新聞社の休刊日のような感じかもしれないし、職員の休暇が必要なのも分かるけど、連続6日ってのは…
地方の年末年始なんて大したニュースがないことが多いけれど、仮に大地震など重大な災害や事件事故がこの間に発生したら、充分な取材と報道(=被災者への情報提供)はできるのだろうか。不安だ。

細やかな報道あってこそNHKではないだろうか。
地域を舞台にしたドラマよりも、うどん自販機に72時間張り付くドキュメントよりも、オリンピック中継、甲子園、大相撲、紅白歌合戦などよりも、NHKにはやるべき大事なこと、受信料の使いみちがあるのではないかと思う。現状では「報道機関」としての自覚が足りないと言わざるを得ない。

NHKにしてみれば、法律の定めなどでやめるにやめられずに全国展開していて、本心は県域放送局などたたみたいのかもしれない。この調子では、「2040・“70万社会”と向き合う」なんてやっている秋田放送局自身が、その頃には撤退してたりして… 撤退まではいかなくても、県域放送局は、もう20年もすれば「支局」とかに格下げされるかもね。

そうそう。取材自体は行っているのだから、その原稿を「モヤモヤさまぁ~ず2」の「VoiceText」ショウ君のような音声合成ソフトで読み上げるニュースを放送したらどうだろう。下手な人間のアナウンサーより聞きやすくいていいかも?!

【8日追記】
年末年始に仙台から6県向けに出演したアナウンサーは、アナウンス専任部長という役職(若いけどおそらく東北でいちばんエライ)の小寺康雄アナウンサー、おなじみ津田喜章アナウンサー、今夏山形から異動した島田政男アナウンサーなど。
小寺さんはよくある管理職が対応ってやつか。津田さんは実家が宮城県内だから「休みは後でいいです」と出勤したのか。島田さんは俳句を詠んでくれることにほのかな期待をしたが、かなわず(異動後は俳句発表の機会があるのだろうか…)。「各局のニュースなくなり年暮れる」なんて。
あと、最後に映るカットで、仙台局ニューススタジオのカメラが、日立製であることが分かった。放送用カメラは、池上通信機、キヤノン、ソニー、パナソニック辺りが主流で、NHKでその各社を採用しているのは見ていたが、日立も作っていて、かつNHKが使っていたとは初めて知った。

【5月26日追記】翌年度・2017年春からは、祝日と同じく、土日も県域ニュースが廃止された。視聴者への説明はなし。
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動植物の話題2016

2017-01-05 00:18:15 | 動物・植物
2016年の日本の科学分野では、新元素ニッポニウム、オートファジー研究でノーベル賞受賞が二大ニュースか。
動植物関係を中心に、個人的に気になったものを記録しておく。

・4分割と絶滅危機
これまで「種(しゅ)」としては「キリン」1種で、その中で地理的に隔離されるなどしたバリエーションの「亜種」が9~12あるとされてきた。日本の動物園では、そのうち「アミメキリン」または「マサイキリン」が飼育されている。

それが、DNAの解析によって亜種をグループ分けして種に格上げして、4つの種に分割することが提唱された。現行のアミメとマサイは、それぞれ単独で種として独立することになる。
学会での合意形成などもあるだろうから、結論はまだ分からないのかな。

年末にはそのキリンが「絶滅危惧種リスト(レッドリスト)」に入った。


・東西分割
ニホンアマガエルは、東日本と西日本で遺伝的な違いが大きく、別種とするべきではないかという発見。


・攻撃的
北海道とロシアで、自分の殻を動かして(振り回して)外敵の昆虫を撃退するカタツムリを発見。


・長生き
大西洋や北極海にいる「ニシオンデンザメ」というサメに、約400歳のものが見つかった。セキツイ動物としては最高齢。
ちなみにこれまで知られていたのは、211歳のクジラだそう。


・ニャーと鳴く
「探偵ナイトスクープ」に「ニャーと鳴くウシガエルがいるらしい」という依頼。
実験用に大量にウシガエルを扱う業者に行って107? 匹を調査し、103匹目がほんとに「ニャー」と言った。
「200匹に1匹くらい」はいるらしい。

【2021年9月12日追記】2021年9月12日放送のテレビ朝日「ナニコレ珍百景」でも取り上げられたが、ニャーと鳴く理由の説明がナイトスクープと異なった。
広島大学 両生類研究センターの教員が「いわゆる「苦痛音」とよばれる、ストレスを感じた時に出す鳴き声」「ウシガエルは警戒心が強く、苦痛音を出す前に逃げてしまうことが多い(ので撮影できたのは珍しい)」と説明。


・絶滅危機
2015年末辺りかららしいが、バナナに絶滅危機説。「新パナマ病」という病気が蔓延しているため。

実際には、品種によって病気の抵抗性が違い、国によって流行度合いが違っていて、すぐに全部のバナナが絶滅するというわけではないらしい。日本のスーパーでも、昨年の一時期は値上がり傾向だったものの、今はいくぶん落ち着いた印象。
【9日補足】2014~2015年頃にはフィリピンで干ばつが発生し、2015年には日本への輸出量が8割に減っていた。病気よりもこれが値上がりに影響したのかも。
でも、単一の品種が多く栽培されているのは、こういう時が怖い【7日追記・「怖い」だけでなく、利用させてもらう人間としては「選択の余地が狭まって、つまらない」】。ソメイヨシノしかり、ダイコン(「耐病総太り」品種)しかり。こういうのこそ「ダイバーシティ(多様性)」が必要かも。


・絶滅はしないけど
北海道の大雨で、地域によっては農作物に甚大な被害。他地域の悪天候もあったのか、中でもニンジンはとても値上がりした。
以前はM~Lサイズ1本30円とか3本1袋98円とかで買えたのが、1本80円や小さいのが3本で170円などに。現在は1本50円程度まで戻ってきている。
青森県はニンジン産地だけど、秋田には期待したほど流通してこなかった。秋田県産ニンジンなどほとんど見なかった。秋田でもっと作れば、こういう時にいいのでは?


・鳥インフルエンザ
野鳥から感染したと考えられる鳥インフルエンザが各地で発生。
養鶏場のほか、秋田市大森山動物園と名古屋市東山動植物園でも発生し、大森山では冬期開園を中止。
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弘南バスに新レインボー

2017-01-04 00:27:41 | 津軽のいろいろ
秋田中央交通に、恒例の路線バス用新車が12月21日に導入されたとの情報をいただいた。
今回はいすゞ製中型ノンステップバス「エルガミオ」が2台と、やや少なめで日野製はなし。12-27が秋田営業所、12-28が臨海営業所配置。

エルガミオは、2016年に発売開始以来17年ぶりのフルモデルチェンジが行われており、従来車とは違う点も多そう。
なかなか遭遇できないでいたら、暮れも押し詰まった30日の夜、秋田駅前で2台がほぼ連続して走るのを目撃できた。暗かったのでよく分からず、乗ることもかなわなかったけれど。※中央交通の新車については、こちらで少々。


1月1日は弘前にいました。
1年ちょっとぶりの弘前だけに、弘南バスにもいくつかの変化があった。その1つが…

冷え込んだ朝のイトーヨーカドー隣のセブン-イレブン前を歩いていると、バスターミナル終点の路線バスが入ってきた。
それは、中央交通のと同じ、新型エルガミオ?! 弘南バスも買っていたのか!
いや、リアウインドウに「HINO」とあるので、正確には同設計の日野「レインボー」のほうだ。
弘南バスでは、ここ10年ちょっとは、新車で購入する中型路線バスはすべて日野製で、いすゞと日野の製造部門が統合されて同車種となってからも、それが続いている。(中古や貸切などではいすゞを導入)

と思っているうちに、回送になって市立病院のほうへ行ってしまった。


それから数時間後、弘前大学前から駅行きのバスに乗ったら、
新型レインボー!
さっきの車が弘前営業所で休んで戻ってきたのか? とにかくラッキー。秋田でより先に弘前で新車に乗れるとは!
ナンバーは「か10-43」。青森県には八戸ナンバーもあるので、全県1つの秋田ナンバーより進みは遅い。
社番は「52804-2」号車。弘前営業所所属で、2016年の日野製4台目の導入であることを意味しているが、先の3台はモデルチェンジ前に導入されたものかもしれないし、高速・貸切車かもしれない。

弘南バスとして特筆すべきは、ノンステップバスであること。弘前で初のノンステップバスであろう。
積雪地では、底を雪にこすったり乗り上げたりすることを恐れ、ノンステップバスの導入を敬遠する事業者が多かった。価格もあるでしょうけど。
ところが今回のモデルチェンジで、ワンステップ仕様が廃止されたらしく、弘南バスとしてはやむを得ずノンステップバスになったのかもしれない。
正面向かって右のヘッドライト上と後ろに控えめに「ノンステップバス」と書いてあるだけで、「国土交通省標準仕様ノンステップバス」認証シールもなし(今回の中央交通では、前と横と後ろの3か所も貼っている。ピンク色)。せっかくなのだから、目立つようにしてPRすればいいのに。

メーカー側の変更のようだが、正面行き先表示の右の車椅子マークに加えて、左はベビーカーマークになった。

前モデルまでの「日野レインボー2」は、いすゞエルガミオとヘッドライトの形状が違って区別できた。ただし、初期はいすゞと同じヘッドライトで、弘南バスにも在籍。
今回のモデルチェンジでは、ヘッドライトが再び共通になり、従来の日野がつり目になったような形。
車種名は「2」が取れて「レインボー」になったそうで、共通車種でない日野純正レインボーとの区別がなくなってしまった。

車体には「レインボー」の表記はなく、正面右ワイパーの付け根の右に小さく「HINO」、従来と同じリアウインドウ右下にも「HINO」があるのみ。これを見なければ外観でいすゞか日野か識別できなさそう。


(再掲)前モデルの日野レインボー2
今までの車種では、日野レインボー2のデザイン(というかヘッドライト周り)はあまり好きでなかった。いすゞの二番煎じなんだし、何か古臭いような間抜けなような印象を持ってしまっていた。
今回のモデルチェンジで、いすゞ側も日野っぽいデザインになってしまったと感じていた。バスに限らず、昨今は乗用車でも家電でも、つり上がったようなキツイ顔つきのものが多く、この点でもあまり好きではなかった。
でも、実車を見ると、なかなかカッコイイ。従来のいすゞエルガミオよりいいかも(特徴的な縦に並んだライトがなくなったのは惜しいけど)。
精悍な雰囲気もありながら、ヘッドライトの周りの車体やバンパーがややふっくらした形状でキツさを軽減している。正面から見ると、全体に縦長で面長になった印象も受ける。【4日追記】行き先表示の辺りのラインも変わったせいか、頭でっかちにも見える。
屋根上の冷房装置の穴の形が、従来と変わった。
正面のウインカーは、ヘッドライト脇からバンパー内に下げられた。昔は、積雪時に隠れることを嫌って、標準よりも高い位置にウインカーを付けていた事業者(弘南バス、青森市営、秋田市営の各一部など)もあったが、今はもういいのかな。

側面は、
従来の弘南バスとほぼ同じかな
前ドア後ろの前輪の上に、新たな灯火が出っ張っている。
窓は、前ドア-行き先表示(固定窓)-縦長固定窓-戸袋窓-中ドア-下固定・上引違い窓×2 の配置。
弘南バスでは中ドアは車椅子・ベビーカー専用で、乗降とも前ドアなので、前ドアには「出入口 DOOR WAY」と表示。「DOORWAY」はまさに「出入口」の意味だそう。

後部
後ろも従来より縦長な印象。
リアウインドウの天地がやや狭くなったのと、その下の灯火がある部分の板の左右に黒い部分が目立つのが特徴。
中央交通の車で初めてこの板を見た時、板が外れかけているのかと思ってしまった。


最近は、LED式行き先表示に白色表示可能なフルカラータイプが登場しているが、弘南バスは従来と同じレシップ製オレンジ色。
整理券は、弘南バスとしては初めてかもしれない、感熱紙タイプ。「弘南バス」の社名や日付も入る。発行器のボディはいぶし銀色(?)のようで昔ながらだけど、新品のようだ。←【4日訂正・中央交通と同じベージュ色のボディらしいので削除します】中央交通のと同じ券面だから小田原機器製か。
運賃表示器は、弘南バスでは既に導入されているのだろうか、レシップ製の液晶2画面。中央交通やJR東日本秋田支社のと同型のようだが、画面表示の配色は異なり、黒っぽかった。

天井の照明はLEDで、従来より薄く、数が多そう。
座席は、優先席も窓を背にする横向き3席から、正面向き2席に変更。車内転倒事故防止上は、前向きのほうが安全らしい。
【4日配置】座席の配置は、ノンステップ部分(中ドアより前)の運転席側は、車椅子スペースの折りたたみ席2列も含めて、すべて2人掛けのようだ。前モデルの弘南バスでは、すべて1人掛け(かつての秋田市営バスと同じ)。これまでの中央交通とほぼ同じ配置(折りたたみ席は1人掛け)になって、着席人数を増やしたことになるが、モデルチェンジでノンステップ部分の立ち席面積が広くなったことも関係しているのかも。【2018年2月11日補足】折りたたみ座席は、2人掛けと1人掛けを選択できるそうだ。

いすゞのホームページを見て気になっていたのが、座席の形状。背もたれが低く硬そうで、把手(とって)のデザインが、従来とはだいぶ違った。同社の大型車「エルガ」でも同じものが採用されていて、ホームページでは「全席に採用した樹脂製シートは汚れがつきにくく、車内清掃が楽になります」と説明。
弘南バスのも、そのタイプ。
弘南バスでは、2000年前後に導入していた純正日野レインボー(ワンステップ初期の頃)で、それに似たデザインの座席を採用していたことがあったが、それよりはクッション性があって硬めながらも座り心地は悪くない。個人差はあるでしょうけど。
中央交通にある小田急中古の、ベニヤ板に薄いクッションを入れただけみたいな座席に比べれば、適度なフィット感・ホールド感があり、数十分乗る程度なら問題ないと思う。これで秋田から五城目とか、青森から五所川原とかだったら、どうだろうか…
永年使うと、座席のクッションがヘタってスカスカになることもあったが、その意味での耐久性は増したのではないだろうか。
(再掲)古いけどこれまでの一般的なバスの座席
現在主流のバスの座席において、把手は、背もたれの後ろ側に、1つ後ろの席の人が使う「Ω」状のものと、肩の部分に立つ人が使う「?」状の、いずれも樹脂製のものが付いていた。

この新車では、2つの把手を統合して、背もたれ上部に横幅いっぱいに棒状のものが設置された。
金属パイプを芯にして、表面を樹脂で巻いた構造だと思われる。少し前のバスに多用されていた、天井につながったつかまるためのパイプをわずかに細くした感じ。
把手全体がワイドになり、円形の断面で握りやすくなり、とっさにつかまりやすいかもしれない。
だけど、立っている時とか、前の席の人が長髪だったりフード付きの服を着たりしていたら、つかみにくそうな気もしなくはない。

これと同じような把手は、上記の2000年頃の弘南バスのレインボーのほか、昭和50年代の秋田市営バスのいすゞの中型車でも使われていた。北村製作所というメーカーの架装で、平成初期に廃車。これは金属に塗装しただけながら、太さや配置は、今回の新車にとてもよく似ていると思う。北村製作所か秋田市交通局か、先見の明があったのか?!


乗って運転席を見ると、シフトレバーの形がユニーク。
遠くてはっきりとは分からないが、ジグザグした「ゲート型シフトレバー」っぽい。オートマ?
ところが、走行音はマニュアル車と同じ、アクセルから足を離したような加速が止まるタイミングがある。
これは何だ?【4日追記】普通乗用車のゲート型では、Rなどに入れる時に押すロック解除ボタンはない(ゲートの形状がその役目を果たすので)のが一般的だが、このバスは押しボタンもあった。ゲート型と見た目は似ているものの、別物ということ。

予備知識がなかったが、今回のモデルチェンジで、従来のマニュアルもオートマも廃止され、「AMT」に一本化されていた。※大型車では、AMTのほかトルクコンバータ式AT仕様も継続。
AMTとは「自動変速マニュアルトランスミッション」。オートマのようにも運転できるし、シフトアップ/ダウンを指定することもできるが、クラッチペダルはない車らしい。
この時の運転士は、レバーに左手をしょっちゅう載せていた。オートマならそんなに触らなくてもと思ったけれど、手動で変速していたのかもしれない。
そのおかげか、乗り心地は良好。【4日追記】変速ショックや不自然なタイミングで変速されるようなことはなかった。
停車する直前に、「ぎゅるんぎゅるん」という音とかすかな振動【2018年4月29日補足・シフトダウンしてエンジンブレーキがかかっているような感じ】があったような気がした。

あっという間の乗車だったけれど、良かった。
弘南バスでは、新たに中古車もまとまった数が導入されており、なかなか珍しい車だった。後日

ちなみに中央交通の新車では、メーカーロゴは当然として、バンパーの色、側窓の配置は異なる。行き先表示は、従来と同じオージ製のオレンジ色LED。

【4日追記】ネット上の情報では、12月28日頃からこの車の目撃情報があるので、ほんとうに導入間もない時に乗れたことになる。
連番で同型の、ナンバー「10-44」の「52805-6」号車が青森営業所に配属されたとのこと。【8日追記】コメント欄の通り、青森営業所にさらにもう1台導入されたとのこと。

【8月20日追記】やっと秋田中央交通の同型車にも乗車できた。車内は弘南バスと特に違いなし。
運転士は、弘南バスのようにシフトレバーに手を載せっぱなしではなかったが、「D」固定ではなく、こまめにシフトアップとシフトダウンを切り替えていた。つまり、レバーから手を離しても、アップ/ダウン位置に固定できる構造。弘南バスの運転士を見た時は、離すと戻ってしまうのかもと思っていた。
秋田市街地の運行では、シフトアップよりもシフトダウン位置のほうをよく使っており、普通乗用車の免許しか持たない者の感覚としては、「ここではシフトアップでしょ」というタイミングでも、シフトダウンにすることが何度かあった。
【2018年2月11日追記】その後、中央交通で2度ほど乗ったが、その時はどちらも走行中はDレンジ固定だった。すると、納得の乗り心地。知らなければ、従来と同じマニュアル車かと思ってしまいそうだが、意識していると、マニュアル車でギアチェンジしてシフトペダルから足を離す時に相当する「ガクッ(運転者や条件によって程度の差はあれ)」という衝撃がなく、「ふわっ」と滑らかにクラッチがつながる感じ。
中央交通では、車いすスペースの折りたたみ座席は、従来通り1人掛けだが、従来車よりはやや幅が広そう。また、12-27号車(もう1台の12-28は未確認)では、後部の床が高い部分、1番前の運転席側の席(2人掛け)だけ、肘掛けが少し昔のバスと同じ、大型のもの。その席の通路部分が階段になっているから、転落防止や乗降時につかまりやすいための配慮なんだろうか?
【2018年4月29日追記】客席の側窓上部の開閉する部分は、天地方向の高さが、前モデルよりも広くなっており、開口面積が大きくなっている。また、客室内から見ると、前モデルより側窓全体が下(床方向)に移動しているような印象。

【11月4日追記】日野レインボーは、この後2017年8月に、新しい排出ガス規制に適応するマイナーチェンジを実施。弘南バスでは10月末~11月始め頃に、その車両を導入したとのこと。この記事中ほどに写真あり。
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2016年を振り返って

2017-01-02 21:27:51 | その他もろもろ
2017年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月1日時点(12月31日まで?)の累計アクセス数は、閲覧8,172,097PV、訪問者2,366,947IP(人)。
2016年1年間では42万1504人(前2015年比+5万1264人。そんなに増えたの?!)ものアクセス数をいただきました。ありがとうございました。
2016年大みそかの秋田駅東口から東方向・太平山
2016年大みそかの秋田市街地は、雪はうっすら積もったものの、昼には青空も見えて融ける状態。新年は、雨も降って温かで穏やかな正月となった。

2016(平成28)年をざっと振り返る。※2015年の記事
日本国内では、熊本や鳥取の地震、岩手や北海道の大雨や洪水による災害、そして年末には糸魚川の大火と、局所的な災いが多かった。
糸魚川の大火は、数十年以上昔にはよくあったもののもう死語かと思っていた大火が、21世紀でも起きてしまった。フェーン現象や強風が起きやすい、同じ日本海側の住民として改めて火の怖さを実感させられた。

高齢者の運転による交通事故が多発。以前からあったのに大きく報道されなかっただけとは言えない多さ。車を使わなくて済む世の中や自動運転の確立しかないか。【1月4日追記】全国の年間交通事故死者の総数は減り、67年ぶりに4000人を下回った。新技術で一定の事故の防止や軽減効果が出てはいるのだろう。
元職員による障害者施設での殺人事件、病院内部の者の犯行と思われる薬品への異物混入事件が複数(いずれも未解決)といった、安全なはずの場所での防げたかもしれない事件も衝撃。


その他、今となっては忘れてしまっているかもしれないけど、個人的に印象的だった出来事。
・廃棄カツ横流し、食品ロス、フードバンク
廃棄されるべき食品を引き取り、小売店へ横流ししていた問題。それほど食べ物が無駄にされていたのかと、思い知らされた。
これと直接関係ないが、年後半には、食べ物に困った人たちに、家庭で余った食べ物を(ナマモノでなく賞味期限内など条件あり)提供しようという「フードバンク」が各地で始まり、秋田市役所でも仲立ちをしているそうだ。各家庭で余らせないのが大前提だと思うけど、悪いことではない。

・ゼロ金利
流行語にはちょっと出たみたいだけど、どうしてそんなにこだわるの?

・芸能界不倫
どうでもいいけど、たくさんあった。
それにしても、ベッキーの冷遇に比べ、当初は自分が既婚者であることを隠していた、ゲスのキワミの男が、ほったらかされているのは不公平。

・タックスヘイブン(租税回避地)
春に情報が流出して世界的に注目。「大問題になるのでは」と騒がれたが、結局は大したことなかったような。
この言葉、僕は高校の地理の授業で習った。記憶は定かでないが「タックスヘブン」と思い込んでいたが、「ヘイブン(haven=避難所)」なんだそう。
【1月6日追記】忘れかけてたけど、流出した機密文書は「パナマ文書」と呼ばれた。パナマと言えば、この記事末尾にリンクがある動植物編では、バナナの病気「新パナマ病」が流行ったことも取り上げている。

・舛添東京都知事辞任
湯河原へ毎週行っていたことに端を発し、ついには辞任。
東京都民以外には関係ないけど、過剰気味に報道された。
「第三者の厳しい目で精査」と言いつつ身内が調査したり、1990年代のテレビ「料理の鉄人」を連想させられた「私の記憶が正しければ」、中国服での書道とか、迷言多数。かつては、舌鋒鋭いコメンテーターだったのがウソのよう。
小池都知事誕生、築地市場の豊洲移転問題、オリンピック会場問題など、これがきっかけで全体としては良い方向へ向かっているのかな?

・18歳選挙権
大きな変化だったようだが、単に2年繰り上がっただけにも思う。
高校生が投票できるようになったといっても、3年生で誕生日を過ぎた人だけだし。
これまでだって、4年制以上の大学生などなら、学生でも投票できたんだし。

秋田テレビのニュースで、秋田東中投票所で投票する、若い女性2人組の姿が放送されていた。
記載台から投票箱へ戸惑うように移動し、折り目が付いている投票用紙なのに、折らずに開いたまま箱へ入れていた(映っちゃうよ!)のが、初々しかった。

今回で顕在化したのが、住民票を移さず(実家に残したまま)に遠隔地へ引っ越して、大学等へ通学する人の存在。
不在者投票制度を使えば、引越し先で投票できるらしいが、それ以前に、学生でも引っ越したら住民票を移すことが法で定められているはず。20年前の弘前大学では「必ず移してください」と入学時に説明されていたものだが…

・マスコミから政治家へ
報道関係者が政治家へ出馬し、さらに当選することはこれまでもあったけど、2016年は全国区で出演していた人が少なくとも3人。
TBSの記者(後に解説委員)で20年ほど前に「ニュースの森」キャスターだった杉尾哲也氏が、長野県から参議院選挙に当選。
NHKの全国放送に出ていて、姓が印象的な臥雲義尚(がうん よしなお)氏。テレビで見るようになったのはわりと最近で、最初は「デスク」という肩書きだったのが、いつの間にか解説委員になったと思っていたら、それも辞めて長野県松本市長選に出馬し、落選。【1月6日追記】臥雲氏は松本市出身。ちなみにNHKでの先輩であろう池上彰氏も松本出身。
テレビ朝日の記者(後に解説委員)で、「ニュースステーション」では国会記者会館からのレギュラーだった三反園訓(みたぞの さとし)氏は、鹿児島県知事選挙に当選。原発停止を公約にしていたものの、当選後はかなり方針を変えてしまった。

テレビ朝日の深夜ドラマで、10月から12月まで松岡昌宏主演で「家政夫のミタゾノ」なるものが放映された。主人公は「三田園薫」。
「家政婦は見た」「家政婦のミタ」を意識したタイトルであるとともに、元自局社員だった三反園知事をも意識していたのかもしれない。作中で三田園は「自分がかつてジャーナリストだった」とウソをついたらしい。なお、知事当選は7月。

・聞き覚えがある新語
コンピューターやテクノロジー関連のブームでは、2014年の「3Dプリンター」は、2015年にも触れたように下火傾向。
2015年の「ドローン」は、2016年も各分野で活用されていたようだ。2015年にあったような個人が変な場所で飛ばして世間を騒がすことはなかった気がする。

2016年は、「AI(人工知能)」「VR(バーチャルリアリティー、仮想現実)」がかなり知れ渡って、知らないうちに活用が広がっている。
ただし、これらの言葉そのものは、かなり以前から知る人は知っていた。
「AI」は平成初期のパナソニックのワープロ専用機「U1」シリーズに搭載されていた「AI変換」。※後に「U1スララ」となるが、それ以前の機種。椎名桜子が宣伝に出ていた頃?
「熱いお茶」「厚い本」を判断して漢字変換しますみたいなものだったかな。

「VR」は、アップルのマルチメディアソフト「QuickTime」に「QuickTime VR」というのがだいぶ前からあった。1994年リリースらしい?
それより前、フジテレビ「世にも奇妙な物語」に、そのものズバリの作品があった。1991年の錦織一清主演「バーチャル・リアリティ」。かなり恐ろしいけれど、当時としては現実感がない作品で印象に残っていたが、いずれ実現する?!
【2022年10月28日追記・世にも奇妙な物語は、「水槽の脳」という1980年代頃から存在する仮説(思考実験?)からヒントを得ているのではないだろうか。】

いずれも20年以上前のAIやVRと、今のそれとは別なのかもしれない。
あと、分野は違うけれど「多様性」の意味で「ダイバーシティ」がよく使われるようになった。ダイバーシティといえば、携帯電話とかワイヤレスマイクとか、電波関係の用語だとばかり思っていたのに。
「たよーせい」のほうが言いやすいんじゃ…

【1月6日追記】年末には下火になったが、小学校などで「プログラミング教育」を必修化する議論も出た。
僕は20年前に大学でUNIXを使った授業が必修だったが、その中でプログラミングを少しやって、よく分からなかった(習ったはいいが、その活用法が分からなかった)思い出があり、コンピューターの使い方は知っているべきだが、プログラミングを全員ができる必要はないと考えていた。プログラミングも、昔とは違っているということか。

教育分野でいくつか。
・広域通信制教育高校 ずさんな授業
バスで旅行に連れて行って、車内で外国映画を見て英語、買い物をして釣り銭計算で数学と、単位を認定していた。
だったら「平成教育委員会」を見せたら、全教科OK(学校側としては)だったのでは?

・まさか現実に
高校サッカーの大阪大会で、とある私立高校が開会式の日程を勘違いして欠席し、規定により棄権扱いになってしまった。(県によっては開会式を実施しないところもあるそうだが)
芸人「あばれる君」のネタで、サッカー部の指導者が試合の日程を間違え(海外遠征の時差が原因)不戦勝【3日訂正・不戦敗というか失格】になったものの、部員たちに試合をやったことにしてほしいと口裏合わせを懇願するものがあるのを連想させられてしまった。

ほかにも、各地でのいじめ問題もあったが、広島県の中学校の進路指導資料の行き違いによって生徒が自殺してしまったのは、ほんとうにいたたまれない。
秋田県内では、いずれも臨時講師による、勤務先中学校を自ら脅迫した事件、教員免許状の偽造、下着泥棒が発生。臨時講師は、充分な研修やフォローもなく、正規教員と同様の授業や担任をいきなり持たせられてしまう場合もあるようで、採用する側にももっとやってやれることがありそう。
部活動の指導に当たる教員の負担は、昔から言われていたが、やっと指導者の外部起用などによって改善する動きが、文科省から出てきた。


・亡くなった方々
2016年も、知っている人たちが亡くなった。順不同・敬称略。
冨田 勲、鳩山邦夫、永 六輔、大橋巨泉、九重親方(元・千代の富士)、武藤まき子(フジテレビワイドショーレポーター)などのほか、
中村紘子 30年ほど前のハウスのカレー(ザ・カリー)のCMで知った。訃報記事でもCM出演に触れたものがあった。

小川 宏
おはようナイスディの前身「小川宏ショー」をおぼろげに記憶。金曜の夜にクイズ番組をやっていたのも覚えているがそれは「小川宏のなんでもカンでも!(1982~1985)」だそう。
20年ほど前だろうか、街頭インタビューで「司会者で『ひろし』といえば誰?」と聞いた番組があった。当時は小川宏、玉置宏、柳生博、久米宏、生島ヒロシと、司会者ひろしがたくさんいた。

江戸家猫八 お顔を見ると襲名前の「小猫」さんと思ってしまう。
動物ものまねのほか、1984年から1989年までNHK教育テレビで放送された「おもしろ漢字ミニ字典」が連想される。

平田実音 教育テレビの子ども向け料理番組「ひとりでできるもん!」初代まいちゃん。33歳の若さ。

肝付兼太 藤子不二雄アニメの脇役の常連声優。
ご本人は鹿児島出身だが「パーマン」のパーヤン(4号)では関西弁、「キテレツ大百科」の苅野勉三では山形弁で演じた。
勉三さんは、作中での設定(原作ではなくアニメの雪室俊一氏による)では、奥羽本線沿いの内陸部の出身だと考えられる。その辺りへ行った時、地元の人たちが勉三さんそっくりな話し方(に聞こえた)をしており、勉三さんの言葉がデタラメではないことに感心した。

ほかにも、「おかあさんといっしょ」内「にこにこぷん」の袋小路じゃじゃまるも有名。
あとは、昭和末期から平成初期にフジテレビで放送された「おそ松くん(おそ松さんじゃないよ)」のイヤミ役。当初は明石家さんまの予定だったのが、折り合いがつかなかったらしいが、僕はおそ松くんはこのバージョンしか知らないから、イヤミといえば肝付さん。
それから1977年に制作され、その後再放送されていた、「バーバパパ」初代では、旧・のび太くんの小原乃梨子さんと2人で全登場人物の声を演じ分けた(日本昔ばなし方式)。主題歌も歌っていた。

単独の記事では、水谷優子たかしまあきひこ、田部井淳子(たかしま氏の記事内に少々)、秋田では渡邉靖彦を掲載しています。


・移行・廃止商品
ライセンス契約終了により、「ヤマザキナビスコ」社が「ヤマザキビスケット」に。「オレオ」「リッツ」は外国産のナビスコ製になり、ヤマザキビスケットからそっくりな商品が新発売(?)されている。
同じような状況で、うがい薬「イソジン」が明治からムンディファーマへ移行。「明治うがい薬」が新発売。

サイコロトークのフジテレビ「ごきげんよう」とともに、明治の「サイコロキャラメル」が発売終了。北海道限定で発売再開。


・秋田
幸いに、秋田では大きな事故や災害はなかったが、まずは熊による被害多発。自治体と警察、青森県境であるため県をまたいだ連携不足も指摘される。

秋田駅近くのボウリング場「金萬ボウル」営業終了。
県内でミスタードーナツをフランチャイズ展開していた「KAMADAスマイルコーポレーション(旧・鎌田会館)」倒産(1店舗は閉店したものの、他は直営になって継続)。

中央交通の「三平バス」が全車両通常塗装に変えられ、外観としては消滅。社章入りの淡い旧塗装の車両も、秋田市内ではすべて廃車となった。


秋田県民会館と秋田市文化会館を統合する、新文化会館問題。どこに建てるか、駐車場はどうするかでモメている。
建物は秋田駅近くの秋田県民会館跡に決まりかけているが、面積的に駐車場は確保できない。
秋田ニューシティ跡地をもくろんでいたが、所有者に断られて、どうするか? となっていた。

文化会館に隣接する、私立秋田和洋女子高等学校の土地を使ったらという声があったが、サタケ秋田県知事は「狭いから(必要台数を確保できず)焼け石に水」だとか言って否定的だった。
ところが、年末になって急に、和洋高校に、近くの自校グラウンドへ移転してもらって、校舎跡を駐車場にすることで話が進んでしまった。国へ手続きする期限上、急ぐ必要があったらしいが、なんともあわただしい。焼け石に水については、極端な発言だったと陳謝したそうだけど、実際焼け石に水【4日追記・和洋跡は関係者と障害者分だけで、一般利用者用はないとか】なんでしょ…

漢字検定協会に便乗したのか、なぜかサタケ秋田県知事も「今年の漢字」を発表していて、2016年は「驚」。
知事が世の中の出来事に「驚」ということだそうだが、文化施設駐車場に関しては、県民の側が知事ご自身に対して「驚」ですよ。

県民会館と現・和洋高の間には高低差があり、石垣【7日訂正・土手】があるらしい。さらに前の道路は狭い一方通行。
高校跡を駐車場にするのならば、そこをクリア(地元住民が安全に支障なく通行できることも含む)しなければならない。
大みそか、広小路から薄氷の張る穴門の堀越しに。左が高校、中央と右が県民会館。この風景も変わってしまうか



漢検による、本家「今年の漢字」は、2016年は「金」。
人気投票のようだから、それはそれで2016年を表すのだろうし、「政治と金」など負のイメージもあるようだが、なんかオリンピックとか良いことばかりをとらえているようで、同意し難い。
始まった20年ほど前は「倒」「毒」とかあったのに。しかも「金」は3度目だし。
ちなみに、岩手県知事も今年の漢字を発表したそうで「銀」だそう。【1月6日追記】青森県知事もやっていて、北海道新幹線開業があったので「交」。

清水ミチコさんは、朝日新聞のコラムで個人の今年の漢字を尋ねられたら、どんな年もいいことも悪いこともあるのだから「毎年「乱」を使い回す」ことを提唱。そもそも、尋ねる方も他人の過去の今年の漢字なんて覚えているわけがないから、使い回しても「去年も同じだったとは絶対言われず、すぐに忘れられる」としている。
そうそう、1年をたった一文字で示すことなんてできない。いろんなことが起きるのです。

もしかしたら、動植物分野の話題を後日まとめるかもしれません。
コメント (10)
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