広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

新屋かまくら2017

2017-01-29 21:12:32 | 秋田の季節・風景
28日、秋田市南西部の新屋(あらや)地区で、恒例のミニかまくらの祭り「第15回 あらや大川散歩道雪まつり」が開催された。※昨2016年
秋田市は先週半ばには、積雪50センチに達した。
その後、週後半は気温が上がって、週末にはまた冷えこむ予報だったので、路面状況は最悪になる予感がしたものの、実際にはそれほどでもなかった。路面の雪はおおむねなくなり、路肩や空き地には雪が残る状況で、車・歩行者とも通行に大きな支障はない(支障がないわけでもない。また後日)。

28日夕方は、積雪20センチほど、気温2度台、風速5メートル前後。雲のすき間から星がきらめき、ちょっと風は強いものの、秋田市としてはさほど寒くない穏やかな冬の夜。
新屋駅近く
遊歩道(≒まつり会場)南側のJR羽越本線新屋駅から製紙工場排水路跡にかけては一本道。まつりの時は、淡々とミニかまくらが並ぶだけで、これまであまりおもしろくないと思っていた。
ところが、今回、遊歩道が微妙にカーブしており、そこがなかなかいい感じであることに気づいた。
カメラを傾けてもいい感じ? 柵の左はすぐ線路
風があるせいで、ろうそくの灯りがゆらゆらと揺れて、これもまたいい感じ。
猛烈な強風ではないので、風で消えてしまうことはさほどなかったが、関係者のみなさんがこまめに巡回してくれていた。

本部・町内会館前には、大きな(本物の)かまくらも1つ。地元の幼稚園や支援学校による雪の作品も。
出店もにぎわう。最近は、地元の飲食店に声を掛け、有料で提供する方式になった【30日補足・無料での振る舞いも一部あり】そうだ。美大の学食も出ていたが、昔とは業者が変わったのか。

本部から北は、住宅地。※ここから先、美大までの先日の昼間の模様

遊歩道の両側が車道なので、そこで除雪された雪が、車道と遊歩道の境で雪山になっている。過去のこの時期と比べればやや多め。それを使えるから、かまくら作りには不自由しなかったことだろう。積もって時間が経って気温が上がって、ざらざらした氷っぽくなってしまっているけれど。
報道によればミニかまくらは計3000個。見た目にも平年並みの個数といった感じ。【30日追記】約500人で作ったとのこと。

遊歩道北端が、秋田公立美術大学。
先日触れたように、遊歩道沿い、旧・国立米倉庫を転用した倉庫棟と向かい合う位置で、来春できる大学院用の建物を建設中。
以前は、4年制化後に設置された「これから先、関係者以外立入禁止」の看板があったが、今回(先日昼間に来た時も)はなかった。実際には裏返して片隅に置いてあるのだが、方針転換か、工事のための一時的措置か。【2018年には元に戻っていた】
左が倉庫棟。右が建設中の大学院
遊歩道部分には仮囲いが置かれて幅は狭くなっているが、ミニかまくらは例年並みに置かれ、歩行も支障なし。
倉庫には、かつて米の積み下ろしをするプラットホームだったという、屋根付き通路「雁木(がんぎ)」がある。例年そうだけど、雁木から遊歩道へ雪が落ちて山になっている(これも遊歩道を狭めている)。昔、貨物列車が来ていた頃(1970年代までだったとか)は、線路が埋まらないように除雪が大変だったかも。
雁木の中から遊歩道と大学院
仮囲いにかまくらの灯りが反射するのは、今年だけの光景か。

美大の本体部分へ。
今年も学生によるそり滑り台など雪のオブジェはいくつかあったものの、いつぞやほど多くはなかった。
レストハウスも開放(学食は非営業)してはいたが、その告知はなく、全体的に照明は控えめ。昔のように危険なほど暗くはなく、これはこれでいい。
倉庫の中に明かりが灯り、木の天井が見えている
倉庫棟などにはそれなりに学生が来ているようだ。4年制化されて、実習などで忙しいのだろうか。この後、新屋発秋田行きの電車に乗ったら、美大の学生と思しき人が何人も乗っていた。
美大正面・サークルプラザ

最近は、会場両端に、ミニかまくらを積み上げて看板風にしたものが設置されていた。今年も、
新屋駅側
「祝/改修/新屋駅/(列車の絵)/ゆきまつり」、新屋駅が、外観を中心としたリニューアルが行われた(後日また)ことを祝うもの。
ちなみに、上の写真後方に、パチンコ屋「セントラル新屋店」が見えているが、やめてしまったようだ。駐車場の雪がそのまま。【この後2018年夏に解体が始まった
美大側
美大側は「祝/開学/大学院/ゆきまつり/秋田公立美術大学」。
このまつり自体が今年で15回目なんだから「祝15回」とやってもよさそうなものを、地元のほかのことを祝うというのが、奥ゆかしい。


恒例の新屋高校の生徒による「ヤマハゲ」も巡回。ヤマハゲは男鹿のナマハゲとほぼ同じ風習だが、新屋の近隣の豊岩や下浜ではその名で受け継がれる。
遭遇した子どもたちは、けっこう大きくても怖がっていた子がいたのは、ある意味自然。一方で、小学校入学前ぐらいの子数名が、ヤマハゲを探し求めて会場内を走り回っていた。「鬼と握手する」なんて言いながら。伝統が変わりつつあるのか?!

翌2018年の模様

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8 コメント

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新屋 (りお)
2017-01-29 22:46:13
セントラルの廃業をお伝えするのをすっかり忘れていたようです。
少なくとも1年前には廃業していたと思いますが、正確な時期は失念してしまいました。
ハロードラッグはいつの間にか足場を撤去されていましたが、特に(見た目上は)変わったところはないようです。
私も28日に少しかまくらを見に行きましたよ。風が強くなく、幻想的で素敵でした。晴れていて良かったです。
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Unknown (taic02)
2017-01-29 23:21:04
パチンコ屋に別段興味がないし、看板はきれいに残っており、目にしても廃業したとは認識できなかったみたいです。せめて駐車場を雪捨て場とか、路線バスの待機所にするとか、有効活用できないものでしょうか…

28日は、いいおまつりでしたね。雪が硬くて作るのは大変だったかもしれませんが、天候としてはベストに近い状態だったと思います。
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新屋のかまくら (しば)
2017-01-29 23:29:45
私も昨日行きました。
今年の新屋のかまくらは、雪も例年より多かったので幻想的でした。
これからも、続けて行って欲しいですね・・・
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これからも (taic02)
2017-01-29 23:36:33
これ以上雪が多すぎても、かえってジャマかもしれず、適度な雪の量だったかもしれません。
この調子なら、これからもずっと続いていくことでしょう。よそ者ですが、そう願っています。
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今年も (mugi-shochu)
2017-01-31 21:21:12
たくさんのミニかまくらができましたね。
看板風のミニかまくらは、手が込んでいてとても良いアイデアだと思います。

新聞で見ましたが大変盛り上がったようですね。
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かまくら看板 (taic02)
2017-02-01 00:17:59
紙(?)を切ってシルエットで文字を表していますが、細かい部分もきれいに出ていて、手がこんでいます。
燃えてしまわないかは少々心配ですけれど…

NHKのローカルでは、準備風景からけっこう詳しく放送していました。もう伝統行事になりつつあるといってもいいかもしれません。
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ヤマハゲ (アポロG)
2017-02-02 17:20:54
お久しぶりです。
豊岩のヤマハゲは、一部の地域で子ども(高学年)が中に入っています。
きっと伝承していくために変化をさせているのでしょう。
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子どもヤマハゲ (taic02)
2017-02-02 23:50:58
お久しぶりです。
子どもヤマハゲがあったとは知らなかったです。
全国的に地域行事は後継者不足傾向ですが、なんとか受け継いでいくための変化でしょうか。

雪まつりでは新屋高校の生徒が毎年ヤマハゲになります。有志ということなんでしょうが、毎年よくやっていると思います。
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