広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

弘南バス近況

2017-01-31 23:55:51 | 津軽のいろいろ
この記事に続いて、年末年始の弘南バスいろいろ。

2016年の弘前でブームだったそうなのが、
「ふらいんぐうぃっち」「ようこそ、魔女の街「弘前」へ」
弘前へ魔女の修業に来た少女が主人公の「ふらいんぐうぃっち」という漫画がアニメ化(日本テレビほかで放送、多くの局で既に放送終了)され、舞台の弘前へ聖地巡礼に訪れる人が多かったそうだ。原作者も弘前の人。

作中にも登場するらしい(?)弘南バスや弘南鉄道では、ラッピング車両の運行、バス停の装飾、キャラクターによる車内放送(現在は終了)も行われた。
写真は一般路線バス用の中型バスへのラッピング。「50707-2」号車で、どこかの中古で元は土手町循環100円バス専属。ラッピング開始当初も土手町循環で使われていたそうだが、この時は学園町線に入っていた。
おそらく、前回伝えたように循環バスに新たな中古車が入ったことにより、押し出されて一般路線に転じたのだろう。
作品はよく知らないけど、せっかくなのでご紹介
弘南鉄道大鰐線の車両のラッピングも見かけたが、そちらのほうが一部ドア部分も使うなど、ダイナミックで見応えがあると感じた。
弘南バスでは、車体全面を使ったラッピングはほとんどない。やりたがらないのか、何らかの事情でできないのか。


狼森(おいのもり)行き
外板がだいぶ傷んだ、三菱エアロミディ。前だけにドアがある、弘南バス自社発注車。
「青森22か904」「30501-2」だから、1993年製。
同型の「905(おそらく30502-2)」も相馬行きで目撃。

今年で24年目の車両。そういえば、秋田中央交通にも1993年製のエアロミディが残っている。秋田市営バスから譲渡された、オートマの元291号車。ただし、これはヘッドライトやテールランプの形状が異なる。1993年9月にモデルチェンジされたので、弘南バスはそれ以前、秋田市営はそれ以後(年末のはず)に導入したことになる。
テールランプは高い位置に小さな「バス協テール」
モデルチェンジ前の丸いヘッドライトの車は、かつては多くの街で見かけたが、今はほとんど見かけなくなった。
中央交通では秋田市営バスから譲渡された1992年製のうち1台(元274号車)が2015年までがんばっていた。青森市営バスでも数年前には走っていたが、どうしているだろう。
中央交通の子会社では、スポーツクラブ所有の自家用バスを受託運行しているが、そのうち1台も同世代。ヘッドライトはモデルチェンジ前、テールランプはモデルチェンジ後という仕様だが、路線車より走行距離はずっと少ないはず。
やっぱり弘南バスは物持ちがいい。

この車、中ドアがないことと、屋根にマーカーランプがあることを除けば、外観は元秋田市営バスのエアロミディとほとんど変わらなくて、ちょっと懐かしい。車内の床は、おそらく板張り。秋田市営バスのものは樹脂製だった。
今は弘前営業所所属だが、昔は別の営業所に配置されており、乗る機会はほとんどなかったはず。
前ドア・前輪の上に、
小さな「MMC」。秋田市営バスにはなかった
当時は、バス・トラックが三菱ふそうとして分社化される前。三菱自動車はCMなどで「MMC」とコールしていた。
秋田市営バスの同世代の車には、車体やリアウィンドウにはメーカー名の表示が一切なく、他社と比べて控えめだと思っていた。弘南バスでも、それは同じようだが、この「MMC」が小さな自己主張。

※この後、2017年9月時点でも904はまだ走っている。その他も含めてエアロミディの状況


富田大通りの「弘大農学生命科学部前」バス停。
(再掲)上り側
以前は、上下両側とも「農学部前」だった頃からの、旧・標準タイプのポールが立っていた。
(再掲)こんなの

今回行くと上の写真のように、両側とも、赤い枠が目立つ、新・標準タイプに更新されていた。しかも、
なんかくっついてる
ソーラーパネル付きのLED照明。
向かってくるバスから見える面で、時刻表を照らすように設置されている。

2016年4月18日の陸奥新報に「バス停にソーラー照明で安全快適に/弘前」として取り上げられていた。
昨年4月13日に「弘前市内の主要なバス停7カ所に蓄電式ソーラー発電LED照明を設置した。乗客に安全、快適なバスの待ち時間を過ごしてもらうことが目的。」とのこと。

ここ以外はどこのバス停なのかは不明だが、あまり費用をかけずに、サービス向上ができそう。街路灯・防犯灯の役目も果たすことだろう。秋田のバス会社も見習ってほしい。
なお、隣の「弘前大学前」は以前のままで、上り側は電照式、下り側は旧・標準タイプ。下り側は大学前、農学部前とも乗車する人は多くないと思うが、どちらかと言えば大学前のほうが多そうだから、そっちに照明を付けたほうがいいような気がしなくもない。※その後、大学前の上り側はこのタイプに更新された。


以下は写真なし。
2014年に、車内放送広告がかなり増えていた
今回は若干減った印象、スポンサーや内容の入れ替わりもあった。

弘前バスターミナル前では、美容室の広告は継続ながら、電話番号の語呂合わせ「さんぱちむごむご」はカット。「理系志望の弘高生諸君」の塾は撤退し、別業種に代わっていた。

上代官町の天賞堂も撤退。

弘前大学前では、なんとフクロウカフェの広告が登場!
場所は駅向こうの城東のほうらしいが、弘前にフクロウカフェがあって(秋田にはないよね※)、バスで広告が流れるとはびっくり。
「いいらしいですよ」というフレーズもあったかな。
※秋田では、その後2017年4月28日秋田市泉に「秋田初」のふくろうカフェがオープンした。



城東環状100円バスに乗ったら、さくら野へ買い物に行く、高校生と思しき女性2人組の会話が耳に入った。
「この辺(環状バス沿線)に住んでる人っていいな。バスが100円だから」とのこと。
彼女は駅の西側(弘前公園側)に住んでおり、通学にはバスを乗り継がなければならず、料金が高い上、本数が少ないので、うまく乗り継ぎできず、学校から乗り継ぐバス停まで走ったこともあったとか。
城東環状バスは、駅東側の住宅地をルートに含んで、朝から夜まで運行されており、駅東側においては一般路線バス同様の役割を担っている。そうした点を考えれば、たしかに料金の面でもダイヤの面でも、弘前市内ではバスが利用しやすいエリアではある。
実際のところは自家用車を使う人が大多数なんだろうけれど、弘前だけでなく秋田市などどこの街でも、こういう視点で、街の住みやすさを考えることも必要だろう。

弘前の話題は続きます

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4 コメント

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ラッピング (しば)
2017-02-01 22:25:04
バスのラッピングって終了後に剥離した時、塗装や錆までいっしょに剝がれてくるから、補修と再塗装にお金かけたくないのかな(笑)
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全面ラッピング (taic02)
2017-02-02 00:06:17
広告主に復元費用を請求するバス会社もあるみたいですね。
弘南バスというか弘前の場合、ラッピングの技術があまり上手じゃないような気もします。以前、シートの境目で図柄がかなりズレているものがありました。
その点では、秋田の三傳商事さんは丁寧にやっていると感じます。
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Unknown (虎好会)
2017-02-05 03:58:20
バスの全面ラッピング…下手なんですよたぶん。もしくは全面ラッピングをやれる業者がないのでしょう。バス停の表示が多言語になったそうですが、弘前市は観光都市?なのだからもう少しわかりやすく安い料金体系にすればいいのに…ってそれじゃ弘南バスが潰れちゃうか。
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多言語表示 (taic02)
2017-02-06 00:26:00
弘前市が、20か所のバス停に4言語の表示を設置するそうですね。まあ、英語くらいはあったほうが親切かもしれません。
それよりも、車両の行き先表示を日本語も含めてもう少し工夫できると思っています。「相馬」だけよりも「弘前公園・りんご公園入口経由相馬」にするとか。
さくらまつり期間中は中心部は一般路線も100円均一になりますね。そこは薄利多売でなんとかなっているのでしょうが、通年となると…ですね。
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