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バス停の変化2016.5

2016-06-12 20:42:42 | 秋田のいろいろ
5月前後に気づいた秋田市内のバス停の変化。
●やっと消えた名
秋田中央郵便局の隣には、日本年金機構秋田年金事務所がある。2009年までの社会保険庁時代は、秋田社会保険事務所。
この近くにバス停が2か所ある。郵便局や事務所の真ん前で、運行本数が多い新国道側と、少し離れた、1日1本しか通らない保戸野学園通り側。

どちらのバス停も市営バス時代(1988年度の冊子時刻表で確認)から、「秋田中央郵便局・社会保険事務所前」という長い名称で、中央交通移管後も引き続き使われていた。
ただし、学園通り側の表示板は「~前」でなく「~入口」だったり(市営バス時代から)、新国道上り側ポールの表示や中央交通公式サイトの時刻表検索では「秋田中央郵便局前」だけだったりと、あいまいというかいい加減であった。
(再掲)新国道上りポール。市営バス時代に設置された埋め込み式でLEDが点滅する(今は機能しない)

(再掲)学園通り上りポールは「入口」
昨年秋、唐突にいくつかのバス停名称が変わった際、学園通り側のバス停は「保戸野学園通り入口」に変更された。その際の告知の変更前の名称は「秋田中央郵便局前」。
同時に、そこを通る土崎・ノースアジア大学線の下り(土崎方面)便が廃止されたため、そちら側のポールが撤去された。

その結果、デュプレいしい前の新国道下り側のポールだけが、「秋田中央郵便局 社会保険事務所前」と正式な名称で表示されていた。
(再掲)おそらく市営バス時代からの表示。ローマ字も入る
たしかこの4月以降もそうだったような記憶はあった。
その後、5月10日に気がついた。
「秋田中央郵便局前」に変わっている!
ついに「社会保険事務所」の名が消えた。「年金事務所」に変わることなく。
車内放送や、次のバス停名が表示される液晶式運賃表示器も、郵便局前のみ。

昨秋の名称変更では、事前告知の不十分さが際立った。
今回も告知がなかったが、この程度なら問題ないと思う。そもそも「秋田中央郵便局・社会保険事務所前」であることを覚えている乗客は少なかっただろう。
法令でも、「公衆の利便を阻害しない場合」は告知が不要としている。(逆に言えば、昨秋の変更は「公衆の利便を阻害する場合」があったと思う)


新しい表示板
表示板は、変更前後とも、末期の市営バスと中央交通の共用ポールで多く使われた、四角くて上辺がカーブしたタイプ。留めるネジがきれいなので、表示板ごと交換したと思われる。おそらくどこかからの転用。
表示板のバス停名は、パソコンで作ったであろう角ゴシック体・ローマ字なし。
上段の社名は、社章入りだが、その下に、社章なしの社名だけだったのが透けて見える。(変更前の表示板も同様だった)
この記事後半で、社章がない表示板は間延びして見えるとしたけれど、わざわざ上から貼り直すのも手間でしょうに…

バス停名部分は下が透けていないので、以前はどこのバス停だったのか推測するのは難しい。
でも、ちょっと思いついた。
学園通り側では、上記の通り、昨秋片方向が廃止された。それにより、2つの停留所が撤去された。上記、郵便局・社保事務所入口と、その隣の「附属校園前」である。
現在も残る上り側「附属校園前」
どちらも上下とも(元々は市営バス単独だったのに珍しく)共用タイプ角形の表示板だったが、郵便局・社保事務所入口は社章があるのに対し、附属校園前は上の写真のように社章がなかった。
ひょっとしたら、撤去した下り側附属校園前を転用したのかもしれない。


●急ごしらえの理由?
秋田市役所新庁舎開所に伴い、県庁市役所前上り側バス停が少し動いた
以前の待合所は解体されずに残っており、表示類も少々気が利かず、間違ってそこからバスに乗ろうとしている人に出会ったことがあり、その旨、秋田市役所に伝えた。(バス会社に言ってもらちが明かなそうだし、そもそも市役所が移動したせいでこうなったのだから)

すぐに対応された。
以前は、移動の告知が待合所奥の窓にしかなく、歩道を歩く人は気づかない可能性があった。
それが、歩道と直交する側の外面や、歩道際の柵にも掲示が増やされ、これなら目につきやすくなった。
旧待合所

手前の柵にも追加
表示は「5月6日始発便より移動します」と、移動前に事前に貼られたのと同じものだけど、まあいいでしょう。
残っていた「県庁・市役所前」「リムジンバスのりば」などの表示板も撤去された。
それでも間違う人は間違うでしょうけどね。
点字ブロックは2週間ほど前の時点ではまだそのまま。

一方、新しいほうの待合所。
バス停に「ここがバス停だよ」という表示板がなく、不親切とまではいかなくても物足りない気がしていた。これもいっしょに市へ伝えてはおいた。
以前と若干だけど大事な変化が

バス停名称と運行事業者3社の名称が2か所に掲出された
バス停名表記は、市営バス時代のような「市役所前」でなく「県庁市役所前」。

さらに少し遅れて、5月23日の週には「禁煙」の表示も貼られた。
余談だけど、この裏に庁舎の喫煙所がある。JTから寄贈されたものとのこと。

バス停名・事業者名の表示は、紺色地に白抜き文字。おそらくDF特太ゴシック体。
A3判ほどの紙に印刷したのをラミネート加工して、青い養生テープみたいなのでべたっと貼っていて、急ごしらえっぽい。
あまりそぐわないように感じる色の選択には、何か意図があるのでしょうか…

これで、とりあえずバス停としての体裁は整ったなと思ったが、実は、バス停に表示しなければならないことが、法令で定められていた。
「旅客自動車運送事業運輸規則」第五条2(掲示事項)では、「路線定期運行を行う一般乗合旅客自動車運送事業者は、次に掲げる事項を停留所において、公衆に見やすいように掲示しなければならない。」として、第一に「事業者及び当該停留所の名称」を挙げている。(他には運行系統や時刻表の掲示を定めている)
ということは、この表示がないと、体裁どころかそもそもバス停として認められなかったのでは?? しかも古いほうに表示板が残っていたら…

まあ、時刻表の片隅に事業者名とバス停名は記載されてはいるから、それをもって表示していると見なせなくもない。「公衆に見やすいように掲示」をどう解釈するか、各運輸局または各運輸支局、さらにその担当者の判断次第なのかもしれない。

急ごしらえではあるけれど、これなら文句は言われないでしょう。

あと、この新待合所。
庇と壁が深くて、西日や吹雪を避けるのに一定の効果がありそうでいいと思っていた。
ところが、座っていると壁に遮られてバスが接近するのが分からないというデメリットもあるそうだ。言われてみれば、たしかに。両立は難しそうだけど。

※旧待合所などの続きはこちら
※新待合所の表示についての続きはこちら


●新品
秋田大学医学部附属病院脇の手形山団地線「秋大糠塚官舎前」の下り側ポールの表示板が、だいぶ前から、錆びて折れかかっていた。(最後には折れた?)
(再掲)2014年6月
市営バス時代に設置された円形表示板。カット文字でなく、透明シールを貼ったタイプ。
すぐ次が終点の大学病院だから、ここから乗る人はいないはず。

6月初め、久々にここを通ったら、新しくなっていた。
じっくり観察したわけでなく、写真もないですが、表示板だけでなくポール全体を更新した模様。表示板はパソコン作成でないカット文字の丸ゴシック体で、ローマ字なし。
上り側は以前と同じ。
機会があれば、後日。→この記事後半にて

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