イギリストースト派生商品

何度も取り上げているように、青森県と秋田県では、山崎製パンが直接営業展開しておらず、地元企業（工藤パンとたけや製パン）と提携を結んでいる。
そんな事情があるため、工藤パンやたけやブランドの製品であっても、実際にはヤマザキ製品にほぼ同じものがある場合（ランチパックとフレッシュランチなど）もよくあるが、中には完全なオリジナル製品もある。

その中でも特に代表的なのが、秋田の「アベックトースト」と青森の「イギリストースト」であろう。
どちらも各県民にはとても親しまれており、「県外に出るまで秋田／青森県にしかない製品だと知らなかった！」と驚く人も多い。
食パン2枚の間にマーガリン＋何かを挟んだ製品であり、「トースト」という名だけどトーストしてはいない、スーパーなどでは1つ100円前後で特売される（定価は126円くらい？）ことが多いなど、両者には共通点がある。

違う点は、まずマーガリンと組み合わされる中味がアベックトーストはイチゴジャムでイギリストーストはグラニュー糖であることが最大の違い。
あとは、食パンの形がアベックトーストは四角く、イギリストーストは柔らかめの山型であること、アベックトーストは1袋に2組（＝食パン4枚分）入っているのに対し、イギリストーストは1組（＝2枚分）であることなども違う。

そして、たけやではアベックトーストの形を変えずに1種類だけをかたくなに製造し続けるのに対し、工藤パンではマーガリン＋砂糖以外のものを挟んだり、“フレッシュランチ化”するなど、イギリストーストの“派生商品”を次々に出しているのも特徴的（派生商品ではパンが2枚でなく3枚1組の商品もあるようだ）。
※以前、「小倉＆マーガリン」を紹介しています。


今回弘前に行ったら、「フレッシュランチ イギリストースト風」のほか2種類のイギリストースト派生商品が出ていた。
この2種類。いずれもマックスバリュ東北の店舗で購入
左が「イギリストースト ブレンドコーヒークリーム」　357kcal　105円
右が「イギリストースト 牛乳ホイップ＆カスター」　374kcal　98円

まずは「牛乳ホイップ＆カスター」。
わりと大きいパン
以前、ヤマザキランチパックで「十勝産牛乳入りカスタードクリーム」というのがあり、それと同じ組み合わせだが、これは「青森県産牛乳使用」とのこと。
無理矢理剥がすと
味は想像通りだが、おいしい。
パンとクリームのバランスがよく、とても食べやすい気がした。

そして「ブレンドコーヒークリーム」。
「コロンビア・ブラジル産などの豆をブレンドしたコーヒー入りのクリームをサンド。」とある。
イギリスにコロンビアにブラジル、ずいぶん国際的だ！ 包装の金色印字もなんかスゴイ。
店頭にあった時から、2枚のパンが少しズレて中が見えていた

黒っぽい
生クリームでも入っているのかと思ったら、コーヒー味のクリームだけだった。
食べてみると、コーヒーの味がはっきりする。コーヒー好きの人にはいいかも。

また、ジャリジャリした食感がしたが、元祖イギリストースト同様、グラニュー糖も入っているようだ。
グラニューらしきつぶつぶが


それから、昨年秋に紹介しそびれていたものをこの機会に。（※現在は発売を終了していると思われます）
「イギリストースト チョコスプレー＆練乳クリーム」　505kcal　126円

表にたっぷりチョコスプレー
チョコがこぼれて食べにくい。
中に練乳
かなりこってりでした。

ランチパックのように惣菜系のものを挟むわけにはいかないだろうけれど、クリーム類ならイギリストーストでもたくさんの組み合わせができそうだ。
工藤パンでは、フレッシュランチよりもイギリストーストの今後の展開に期待できるかもしれない。

秋田でも買えたらいいな…
もしくは、たけやさんもアベックトーストで同じような派生商品を出してくれないかな…

※たけやの製品で、上記コーヒークリームによく似たものが出ていました。後日紹介します。

※イギリストースト“通常版”の写真、イギリストーストがなんと秋田県内でも発売された様子などは、こちらの記事をどうぞ。