

1)徳島の阿波園から届いた通販リストを見て、富貴蘭<黒真珠>を入手した。
リストではそのサイズについて、親木の葉長1.5㌢x7枚、子木4本立ちと
あり、子の数から推して価格はreasonableと思い、9月23日に注文した。
現物が届いて見たところ、思っていたよりもよい木だったので喜んでいる。
<黒真珠>は極小型の豆葉で紺性が強い。和歌山県産。
花はまだ見たことがないが、愛嬌のある天咲きの小輪梅弁花で、木姿に
ふさわしい肉厚の花が咲くそうだ。

<黒真珠>と大型フウランの比較
蘭舎のなかで一番大型のフウランである宮崎産のものと比較。
自生地を見たことがないので、私の想像だが、大型のフウランは
南九州や奄美諸島の樹林に自生して、紺性のつよい葉は徒長したまま固定する。
一方、超小型のフウランはたとえば隠岐の島や小豆島などの
潮風のあたる海岸の絶壁で直射光を浴びて、、引き締まった葉が育つ
環境に自生しているのではないか。


2)淡路島産の「付け」なしフウラン。
9月27~28日河内長野愛蘭会の1泊ツアーで熊野古道を散策したが、
その帰途立ち寄った「中辺路山草店」で見つけた。
「付け」のないフウランはたいへん珍しく、店内にたくさん陳列されていた
フウラン、セッコク、春蘭、寒蘭ほか山野草類のなかで、すぐ目についた。
「付け」とは、葉と葉元(=軸)との離脱層をいう。
「付け」にはいろいろな形があり、品種鑑別の重要なポイントとなる。