狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

みの、国際試合で韓国に感激 ◆あいまいさ言葉「関与」

2007-12-20 07:03:59 | 教科書

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みの、韓国に感激 「おかげ様」で日本もやり直し2007/12/19              
   クウェートを中心に中東にはめっぽう甘く、日本や韓国には厳しい笛が鳴り響く「中東の笛」というのがあるそうだ。審判がこの"魔法の笛"を駆使したハンドボール北京五輪アジア予選に待ったがかかった。


   アンフェアな判定に対し、日本と韓国が予選やり直しを要請していたことについて国際ハンドボール連盟(IHF)は12月18日、今年8月と9月に行われた男女の五輪アジア予選のやり直しを決めたのである。

   『朝ズバッ!』は、そのアンフェアぶりをVTRで一部再現した。9月に行われた五輪アジア予選男子、日本vsクウェート戦、審判はイラン人2人。

   クウェート選手によるブロッキング(相手の進行を邪魔する行為)やホールディング(相手プレーヤーの腕、手を捕まえる行為)が続出しても甘い判定、日本選手が同じ行為をすると笛が鳴り一回で退場。結局、29対27で惜敗。日本は予選3位となり北京五輪への出場を逃した。

   スポーツ競技の場で、何故アンフェアな「中東の笛」がまかり通るのか?

   ハンドボールはクウェートでは国技級の人気スポーツ。アジアハンドボール連盟会長はクウェート出身の王族、シェーク・アーマド。同連盟本部もクウェートにあり、中東諸国で要職を占めているという。

   日本ハンドボール協会の市原則之副会長は「ひどい時にはアーマド自身が(競技の場に)下りてきてレフェリーを替えたり、抗議したりしていた」というほど。

   そこで、みのが持ち出したのは、イラクのサダム・フセインによるクウェート侵攻を機に勃発した1991年1月の湾岸戦争。日本は総額130億ドルを支援した。

   みのは「どれだけの大金を拠出したと思っていますか?ありがとうの新聞広告を出したが、日本の名前はなかったんですから。そういうことを忘れちゃいけないんだ、我々は」と、ここぞとばかり吠えまくった。

   最後にみのは、今回のIHFへの要請が韓国主導で行われたことに、ことのほか感激を示した。日本は国際競技の場ではあまり主張せず、弱腰が目立つのを、暗に批判したのかも。(TBSみのもんたの「朝ズバッ!」)

                                              ◇

上記はTBSみのもんたの「朝ズバッ!」をテキスト化したものです。

>日本は国際競技の場ではあまり主張せず、弱腰が目立つのを、暗に批判したのかも。 

国際競技も、国際政治(外交)もルールをタテに外国と戦うという点では根っこは同じ。

国内的には「不言実行」や「沈黙は金」「言わぬが花」「(弁明せずとも)惻隠の情」といった日本人的美徳も、

国際舞台では人好しとして馬鹿にされるのがオチである。

馬鹿にされるのはスポーツであれ政治であれ同じこと。

みのもんたが指摘するまでもなく次の例を日本外務省は忘れてはいけない。

>イラクのサダム・フセインによるクウェート侵攻を機に勃発した1991年1月の湾岸戦争。日本は総額130億ドルを支援した。

>みのは「どれだけの大金を拠出したと思っていますか?ありがとうの新聞広告を出したが、日本の名前はなかったんですから。そういうことを忘れちゃいけないんだ、我々は」と、ここぞとばかり吠えまくった

最近では「慰安婦問題」を国際的に放置したがために、それが「20世紀最大の人身売買をした日本」という誹謗中傷が国際的に定着しつつある。

「南京大虐殺」にしても政府は国際的プロジェクトチームを組んで歴史の歪曲に大声を出して抗議すべきである。

他の点は学ぶ必要は無くとも、今回のIHFへの要請で韓国が示した猛抗議は大いに学ぶべきで日本の外交に最も欠ける点である。

                 。。。。。。。。。。。。。 
 

◆「関与」という言葉の曖昧さ◆

日本語が主語や目的語を必ずしも厳密に扱わないという点で曖昧な言葉であることは認めるが、

この曖昧さが必ずしも日本語の欠点とは思わない。

むしろ日本語の特性、長所だとさえ思うのだが、ノンフィクションや歴史の記述となるとその曖昧さが欠点になる。

「集団自決裁判」の被告大江健三郎氏は、ノーベル文学賞受賞記念講演で「あいまいな日本の私」と題した講演をしたという。

なるほど大江氏は法廷での証人尋問でも曖昧な弁明で終始していたが、その著書『沖縄ノート』は曖昧を通り越してデタラメとしか言いようがないのだが。

さて、その裁判にも関連する「教科書記述」問題で文科省の決断で問題になるのが「関与」という世にもあいまいな言葉の扱いである。

文科省は当初「軍の命令や強制」という表現は削除しても「軍の関与」まで否定しているわけではないといっていた。

となると「命令や強制」という言葉は記述しなくとも「関与」というあいまいな言葉を使って「軍の命令」「軍の強制」は十分に表現できる。

渡海文科大臣が「11万人」集会の脅しを受けて「工夫と知恵と努力」で県民感情に配慮すると言ったのは「関与」という曖昧な言葉の濫用だったのか。

歴史記述に曖昧な表現は許されない。

今回の歴史教科書記述には軍の関与」或いはこれに類する述語の記述は「軍の命令」「軍の強制」と同列に扱って厳に記述岸にすべきである。

高校の歴史教科書レベルでは「集団自決」の存在とその悲惨さを記述すれば十分であろう。

一部には「軍の命令、強制の有無」について両論併記を主張する人もいるが、教える教師の資質にもよるがこれも百害有って一利なしだ。

曖昧なことは記述せず、更に興味のある生徒は大学、大学院レベルで専門的に勉強すれば済むことだ。

何よりも高校の授業で「世界史」は必修でも「日本史」は必修ではない国ではないか。

何も選択科目の「日本史」の中の「集団自決」だけを取り上げて、

あいまいな記述まで駆使して自国を誹謗する必要はない。

関与といえばこんな事件もある。↓

  • 神奈川県警 警視が霊感商法関与か 職員十人超勧誘疑い(12月20日 朝刊)
  • 犯罪に関与すれば逮捕されるのでしょう?

     

    【付記】11:40

    沖縄タイムス(2007年12月19日(水)朝刊25面 )の関連記事記事転載を忘れていましたので下記に付記します。 
     
     
    教科書検定/「再訂正」各社出そろう【沖縄タイムス】

     文部科学省が高校の日本史教科書から、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」に対する日本軍の強制を示す記述を削除させた問題で十八日、都内で教科用図書検定調査審議会の日本史小委員会が開かれた。各教科書会社から再訂正の申請が出そろったことを受けての開催とみられる。
     日本史小委員会では、審議委員に各社からの再訂正の内容について説明があったとみられるが、その可否についての結論は次回に持ち越した。

     関係者によると、少なくとも二社が、沖縄戦では住民に捕虜になることを許さなかった日本軍の方針が徹底されていたことなどの背景を付け加えた上で、「集団自決」には「軍の強制」もあったことを示す記述での再訂正を予定していた。

     ただ、同審議会は沖縄戦の「集団自決」について「直接的な軍命は確認できていない」として、「過度に単純化した記述」への懸念を示す指針を出しており、再訂正の申請に向けて教科書会社と文科省がやりとりする中で、記述が「軍の強制」を薄める内容に変更された可能性もあるという。

     渡海紀三朗文科相は記述訂正について年内には結果を示す方針で、教科書審議会の意見が決まるのを待って、来週内にも結論を明らかにするとみられる。


    「つくる会」が不承認意見書


     【東京】沖縄戦「集団自決(強制集団死)」に関する教科書検定問題で、「新しい教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)は十八日午後、文部科学省を訪れ、民間教科書会社から申請される訂正の「不承認」を求める意見書を提出した。

     藤岡会長は「文科省は検定意見は撤回せず、『過度に単純化した表現を認めない』としており、『軍の強制』を明示した表現は不承認とするのが当然の筋道である」などとした。同会が意見書として文科省に申し入れるのは四回目。


    ◆関連:エントリ:

    曖昧な妥協は国を辱しめる 「軍の関与」も認めてはならない 

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