狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

続々・歴博「集団自決」展示文の変更の顛末 勝負はあった

2011-01-07 10:49:02 | ★集団自決

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歴博「軍命」あいまい 「集団自決」展示を刷新

琉球新報 2011年1月6日               
沖縄戦の展示替えで会見し基本的な考え方を話す歴博の(右から)平川南館長、安田常雄副館長、原山浩介助教=5日、千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館
 【千葉】国立歴史民俗博物館(歴博、千葉県佐倉市、平川南館長)で沖縄戦での「集団自決」(強制集団死)の解説文から日本軍関与の記述を削除した問題で、歴博は5日から刷新した内容の公開を始めた。「軍民一体化」など「集団自決」発生の背景要因を説明した上で「手りゅう弾の配布に示される軍人の指示」などがあったと、軍の関与を具体的な事例を挙げ説明。しかし「集団自決」が組織的な軍命令によるのか否かの言及は避け、住民が集団自決に「追い込まれた」との強制性の強い表現も記述から外れた。
 「集団自決」の項目は、1945年4月8日所収の歩兵第89連隊第5中隊陣中日誌の「布告」を並列展示した。米軍への恐怖をあおりつつ、投降を禁じ、民間人に兵士と同様の行動を求める「布告」は「集団自決」の軍関与の事実を補強する体裁となっている。このほか方言の談話をスパイ行為として処分する文書を示して、沖縄戦を前に軍の厳しい圧制下に置かれた特徴的な住民状況を読み取れる展示手法を取った。
 平川館長、展示責任者の安田常雄副館長、原山浩介助教が刷新に当たり同日会見した。軍命令の有無について歴博は「軍命という言葉には、大本営の命令から水準的に多様性があり、理解の幅を広げて誤解を招き、混乱を招きかねない」とする一方、「軍命令の明確な資料は見つかっていないが、証言資料集の中に表現されていると考えている」と説明した。「追い込まれた」など強制性のある表現が外れたことについては「強制性をトーンダウンさせたのではなく、当時の軍の存在は大きいということを踏まえ、状況を具体的に示した」と話した。

                                                        ☆

法廷外闘争は、左翼勢力のお得意の活動である。 2007年の「11万人集会」も政府への圧力という点では一定の効果を生んでいる。 さらに上告中の「集団自決訴訟」で「上告棄却」の圧力を加えるため、一昨年の段階で既に35万人の署名を最高裁に提出しているというから驚きである。

「上告棄却」35万人署名 「集団自決」訴訟 最高裁に提出へ

今回の歴博の書き換え騒動も、国立の研究機関に圧力を加え、「軍命(強制)はあった」と明記させるのが目的であった。 ところが、変更後の説明文の強制性がトーンダウンしたと怒り狂っているのが他ならぬ地元2紙だったとはとんだ大笑いである。 必殺のブーメランに頭を打撃され怒り狂うの図である。

裁判の判決や歴史の解明をプロ市民の圧力で思うとおりに操作しようという目論見は見事に外れ、逆に藪をつついて蛇を出した結果に終わった。これが筆者の感想である。

では、一体どんな蛇が出てきたのか。

展示変更について、平川館長、展示責任者の安田常雄副館長、原山浩介助教が行った記者会見での次の一言で充分大きな蛇ということができる。

「軍命令の明確な資料は見つかっていない・・・」。

それに歴博側が、軍命あるいは軍の強制の根拠にしている「手りゅう弾の配布」についても「善意の配布」を意味する証言だけであり、管理が疎かだった弾薬庫から住民が持ち出したという証言も多数ある。 いずれにせよ「手りゅう弾軍命説」は既に裁判でも論破され尽くし、賞味期限が切れた空論である。

では、やぶ蛇を悔しがる面々はどのように怒り狂っているか。

安仁屋政昭・沖国大名誉教授⇒「自ら死ぬという意味の『集団自決』ではなく、強制集団死と明確に記すべきだ」

被告側の支援団体「大江・岩波沖縄戦裁判支援連絡会」(大阪)の小牧薫事務局長⇒「長い時間をかけたのに、文科省や軍命令を認めない人たちに配慮しただけではないか」。

 

だ・か・ら・・・・ 「軍命令の明確な資料は見つかっていない・・・」といっているではないか。

歴博も左翼団体の圧力には一時はたじろいだが、「「軍命令の明確な資料は見つかっていない」のに「軍命令」や「軍の強制」とは書かなかったのは当然である。  それにしても左翼の圧力には歴博も随分悩まされたのだろう。 

軍命(強制)がダメで、関与もダメで「指示」ならOKってか?

指示って指で指し示すことでしょう?

これで「集団自決」する人がいるとはね~。

 

【おまけ】

集団自決の軍命論争は、既に勝負はついている。

勝負あった!集団自決論争

続・勝負あった!集団自決論争 9年前の宮平証言

続々・勝負あった!集団自決論争、澄江証言の衝撃!真実に脅える師弟、 

 

完・勝負あった!集団自決 「因果は巡る」

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8 コメント

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昭和天皇陛下ご崩御の日 (椿)
2011-01-07 14:47:19

今日、1月7日は、昭和天皇陛下ご崩御の日です。

昭和天皇(しょうわてんのう)は、日本の第124代天皇である。

1901年(明治34年)4月29日生、
1989年(昭和64年)1月7日没。

在位は1926年(大正15年)12月25日 - 1989年(昭和64年)1月7日。

諱は裕仁(ひろひと)。
幼少時の称号は迪宮(みちのみや)
お印は若竹(わかたけ)。

何故、どこも取り上げないのだろうか?
みんな忘れてしまってるのかしら?


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軍命令 ()
2011-01-07 16:24:23
「軍命令は無い」が「軍人の指示は有った」?日本語でしょうかね?左翼用語てのは「支離滅裂」でも通用するのでしょうか?何が何でも「軍」を入れなきゃ気が済まない。
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Unknown (タケ坊)
2011-01-07 17:11:28
歴博の表現もかなりわかりにくいですね、指示とは一体なんなのか定義をはっきりして欲しいところです。
まぁしかし狼魔人様の大作エントリーのおかげで極左のいいなりになってズルズル後退しているわけではないことがわかってひと安心しました。

お騒がせして申し訳ありませんでした。

椿様
すみません、私は忘れておりました。
毎朝やっていますが、もう一度神棚に礼拝しておきます。
返信する
軍命令とは? (石原昌光)
2011-01-07 17:46:25
狼魔人さま、こんばんは
沖縄の極左二紙は、何が何でも日本政府が沖縄県民を自殺に追い込んだと主張したいようですね。凄く無理がありますが、、
軍隊というと、オドロオドロしい感じを受けるのが戦後日本人の通例ですが、軍とは、陸軍省・海軍省と言う通り、れきとした役所です。
役所は、極端にいうと判子と文書なしには一歩も動かぬ組織です。
日本の大本営が「足手まといの住民を自決させよ!」と指令を出して文書にし、それに各部署の担当者がポンポン判子を突いて、それが沖縄の守備軍に命令書として到達したのなら、それは初めて軍命になります。
一兵士、或いは一指揮官が、勝手に命令を捏造して、仮に住民を自決に追い込んだとしても、それは軍命にはなりません。
現に、「住民に自決させよ!」などと書いた命令書は一枚もありませんから、仮に一兵士、一指揮官が命令を捏造して住民を自決に追いやったとしても、その法的責任が政府に帰する訳がないのです。
例えば、米兵が勤務中、酒を飲んで運転し事故を起こしたとして、新聞がこう書いたらどう思います?
「アメリカ軍の最高指揮官はオバマ大統領だ!だから、米兵の飲酒運転事故の最終的な責任は大統領にある!」
オバマ大統領が、米兵に対して「酒を飲んで運転して事故を起こせ!」と命じた証拠があれば別ですが、普通こんな事件は飲酒運転事故として片付けられ、事故を起こした米兵が法の裁きを受けて終了です。
あらかじめ、やっていいこと、やってはいけない事を定める為に国際法や、軍刑法があるわけです。一兵士の行った犯罪が、一々政府の責任になるなら、国際法も軍刑法も無意味です。
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無関係なコピペすみません (Unknown)
2011-01-07 20:20:36
事実上の「外国人参政権」市民投票条例案に抗議殺到 奈良・生駒 (1/2ページ)
2011.1.7 14:34

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/110107/plc1101071436012-n1.htm


>奈良県生駒市が、市政の重要事項について市民の意思を直接問う「市民投票条例案」を、定住外国人にも投票権を付与する形で成立を目指していることが7日、分かった。

>成立すれば事実上の「外国人地方参政権」が認められることになる。

>同市は「あくまで民意を確認する手段で、参政権という認識ではない」としているが、市には電話やメールなどで1500件以上の苦情や抗議が殺到したといい、論議を呼んでいる。


>専門家「違憲、姿なき浸透を許してしまう」

>同市の条例案は、投票資格者の6分の1以上の署名が集まれば、市長に対し市政の重要事項の是非をめぐる市民投票を請求できる。

>投票結果(賛否)が全投票資格者の4分の1以上の場合は、市長や議会に尊重義務が生じる。

>投票資格者は市内在住の男女18歳以上で、市内に3カ月以上居住する在日外国人や、在留資格を取得し国内に3年以上、市内に3カ月以上定住する外国人にも付与される。

(以下、略)



全国の地方自治体で、同様の問題が起きているようです。


名護市の市長も、怪しいような・・・・・
返信する
Unknown (アイゼンシュタイン)
2011-01-07 21:52:18
国立歴史民俗博物館は実は私の地元にあります。お恥ずかしい限りです。

私が心配するのは、沖縄の左翼マスゴミの報道により、沖縄県民の大多数が、「軍の命令で集団自決させられた。だから、謝罪せよ」と考えていると、内地の人が思ってしまうことです。

そういう意味で、狼魔人さまをはじめとする地元の皆さまからの情報発信は大切だと思います。

今年も応援しております。
返信する
集団自決 (青葉の笛を聞く)
2011-01-08 00:24:24
どこの国の軍隊でも国民を守る事はあっても一般人に自決を強制する事はない、これが総論です。

日本軍とて、同じ性格を持った軍です、むしろ住民を先に疎開させ、逃がし、軍人だけで最期の決戦に挑む、玉砕を覚悟した白兵戦を展開する。これが史実です。

その例として、ペリリュー島と硫黄島が代表的なものです。

ただ、逃げ場が無く、敵軍に蹂躙されるくらいなら軍と運命を共にしようと決意した戦場の一般人も間違いなく存在しました。それが集団自決と呼ばれるもので、軍が自決用の爆弾、手榴弾、などを供与した事実もあります。

ただこれは軍隊としての全体命令などではなく、一般人が絶望の余り、軍と共に滅びの道を選んだものである、ここが沖縄で言う、軍が強制した集団自決があったか無かったかの議論とは別の一場面であった事は認めるべきです。

その代表例が、サイパンと満州です。

特にサイパンは玉砕を覚悟した軍と、制海権の失われた、逃げ場の無い住民が、最期の決意として、軍の爆弾で、一団になり自爆を選んだ事、バンザイクリフからの女性、子供の飛び込み自殺。これらは強制ではありません、当時の教育もあり、最後は自らの命を絶つ、自発的な絶望の果てです。

硫黄島は玉砕が確実であるために、住民を先に全員内地に疎開させ、軍人のみの玉砕戦となりました。

満州では、四面楚歌、軍の弱体、圧倒的な蛮人であるソ連軍の虐殺にあうよりは、住民は手榴弾、井戸に身を投げる、子供たちは軍から大型爆薬を設置してもらい、輪になって命を絶ちました。

命令書などがあろうはずはありません、沖縄でも同じような絶望した住民と全体の戦況が読めない中での軍と共に自決を選んだ、斬り込みを選んだ、突撃を選んだ。それが真相だと思います。

飛行機による沖縄特攻も一種の自決であり、正式な命令書など軍の中でも暗示はあったでしょうが、命令書など書ける訳がありません。

従って、沖縄の住民の多くの自決を、軍が強制した、国家たる軍隊が軍の方針として住民を殺した、死に追い込んだ、これは有り得ないことでしょう。

軍人自身も、生きて虜囚の辱めを受けずと叩き込まれ、戦闘に敗れるか軍艦が沈めば、自決する事は当時の思想として正しい方向であったと思います。

住民に自決を強制して軍にいい事などなにもありません、私は軍の指示、命令など、あろうはずは無かろうと考えるものです。
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Unknown (涼太)
2011-01-08 06:20:28
狼魔人様

那覇の桜坂の居酒屋で、山城安二郎氏と宮平秀幸氏が和解した時、宮平氏は軍人よりも軍人らしい民間人の山城氏に

「先生は、ちょっとばかりやり過ぎたんですよ。」
と言います。この言葉が集団自決の全てでしょう。

先の戦争は国民も支持した戦争でした。だからこそ多くの国民は自らの責任で敗戦を認め、戦後がむしゃらに働いてきました。
しかし、マスコミ、左翼勢力だけはその責任をすべて軍部に押し付けています。
特に沖縄においては、反日の材料にされていますね。鉄の暴風の著者、大田良博氏などは、曽野綾子さんに散々論破され、仕舞いには「私は沖縄の人間の言うことは信用するが、本土の人間の言うことは信用しない。」などと幼稚な発言をしています。集団自決裁判の理論武装の指導者、安仁屋教授などもそんな論調です。
沖縄の人たちの反本土感情はその様な、土壌から生まれたのでしょうね。戦争直接体験者のオジー、オバーたちには、あまり反本土感情はありません。
沖縄の窮状を思えばこそ、軍人側も多くを発言しないことをいいことに、左翼新聞は叩き放題です。大阪地裁の判決があった頃、ネットの掲示板に、「どうせ黙っているなら、最後まで黙って死ねよ。クソ軍人が。」と言う書き込みがありました。私はそれを見てこの問題は白黒ハッキリさせたほうが良いと思いました。
沖縄県の将来のためにもハッキリさせたほうが良い。そうでないと沖縄はいつまでもガラパゴス状態です。前に進みません。


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