【北京共同】ケリー米国務長官は16日、訪問先の北京で、中国の王毅外相と会談した。南シナ海で中国が急速に進める岩礁埋め立てへの強い懸念を表明し、国際規範を順守して一方的な行動を控えるよう要求。王氏は、埋め立ては中国の主権の範囲内と主張するとみられる。

 南シナ海をめぐっては、岩礁埋め立てが進む南沙(英語名スプラトリー)諸島周辺海域をパトロールしていた米海軍の最新鋭沿岸海域戦闘艦(LCS)が11日、中国軍のフリゲート艦に追跡されるなど、米中間の緊張が高まっている。

 9月に米国で開く予定の習近平国家主席とオバマ大統領との首脳会談の議題調整も実施する見通し