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沖縄知事、アメリカで逆切れ? 移設問題の訴えに「冷遇」の嵐2015年6月3日 19時18分

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の辺野古沖(同名護市)への移設計画反対への理解を求めて訪米中の翁長雄志知事が、厳しい現実に直面している。
沖縄にルーツを持つ日系人のハワイ州知事には「国と国の問題」と突き放され、首都ワシントンでは県側の要望よりも格下の幹部としか面談がかなわなかった。識者からは「反対ばかりしている」という非難も出る始末で、訪米の目的達成からは程遠い状況だ。
ハワイ州知事、移設問題は「日米両政府の問題」
翁長氏は2015年5月30日から6月4日の日程で訪米。訪米はハワイ州から始まった。上下両院の3議員は比較的知事の主張に理解を示したものの、5月30日に会談したデービッド・イゲ知事の反応は違ったものだった。イゲ知事は、沖縄に駐留する米海兵隊員のうち2700人をハワイに移転する再編計画を受け入れる姿勢を示したものの、普天間移設問題については「日米両政府の問題」と距離を置いた。ハワイには沖縄県をルーツに持つ日系人が約4万人が住んでおり、イゲ知事もそのひとりだ。
首都ワシントンでも事態は好転しそうもない。沖縄県側は、日本の局長級にあたる次官補級との会談を求めていたが、米国務省のラスキー報道部長は5月28日の会見で
「翁長知事のワシントン訪問を楽しみにしている。ヤング日本部長が国務省で翁長氏を迎え、面会する予定だ」
と述べ、要望よりも格下の日本部長が対応することを明らかにした。
翁長氏へのメッセージを求められると、ラスキー報道部長は日米両政府が5月27日に外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)をニューヨークで開き、辺野古が「唯一の解決策」であることを確認したことを改めて指摘した。
会談は6月3日に行われる見通しで、国防総省のアバクロンビー副次官補代行も同席する。両省は、仲井真弘多(ひろかず)前知事が12年に訪米した際は、キャンベル国務次官補(当時)、リッパート国防次官補(同)が対応している。
「反対ばかりしている」の指摘には「お互い様。非難される筋合いない」
翁長氏は、6月1日には米戦略国際問題研究所のマイケル・グリーン氏と面談。ブッシュ政権で国家安全保障会議のアジア上級部長を努めた「知日派」。ただ、日本政府と同様の「辺野古が唯一の選択肢」というグリーン氏とは議論は平行線をたどった模様だ、記者から、グリーン氏が「知事は反対ばかりしている」と発言していたことを指摘されると、翁長氏は
「(日米両政府は)つくるということしか考えていない認識。お互い様で、それを非難される筋合いはさらさらない」
などと反論した。
翁長氏は5月20日に都内で開いた会見で、訪米の狙いを
「絶対に造らせないということを米国には伝えたい。あなた方が決めたからできるというのは間違いですよ、と。あなた方は『日本の国内問題だから、おれたちは知らんよ』と、僕らが行くと必ず言う。ところが、辺野古がだめになったら日米同盟が崩れるということからすると、国内問題ではない」
と説明していた。この「絶対に造らせない」というメッセージがどの程度米国に伝わったか、現時点ではきわめて疑わしいようだ。
☆
翁長知事は、菅官房長官、安倍首相、中谷防衛大臣と安倍政権の首脳と会談し、敵意丸出しの感情論で、沖縄2紙の喝采を得た。
政府首脳の紳士的対応を、自分の勝利と勘違いした翁長知事は、アメリカに乗り込み安倍政権首脳に示した夜郎自大な態度で米国側要人に対応したが、事実上の門前払いを喰らい逆切れした。
敵意むき出しの翁長知事に対し紳士的だった日本政府側の対応を菅官房長官との会談を例として、抜粋・引用する。
翁長沖縄知事「敵意」むき出しで首相と面会して何を得ようとしているのか
会談は約1時間と決められていた。両氏は握手するも笑みはなく、テーブルを挟んで向かい合った。
菅氏は、安全保障の観点から日米同盟による抑止力維持と、住宅街に囲まれる普天間飛行場の危険性を早期に除去するためには「辺野古移設は唯一の解決策だ」として理解を求めた。
翁長氏の態度は苛烈を極めた。
「危険除去のために(代替施設を)沖縄が負担しろという話をすること自体が日本の政治の堕落だ」
「官房長官は(辺野古移設の工事について、)『粛々』という言葉を使うが、問答無用の姿勢だ。上から目線で、使えば使うほど県民の怒りは増幅する」
「新基地は絶対に建設できないと確信を持っている」
国民や県民を洗脳するかのように辺野古が唯一の政策だと言うが、辺野古ができなければ本当に普天間が固定化されるのか」
これに菅氏は何度も「うん」「うん」とうなずきながら、ひたすら「聞き役」(菅氏)に徹した。帰京後の6日の記者会見では、辺野古移設の作業について繰り返してきた「粛々と進める」という表現を今後は用いないと明言し、翁長氏への配慮も見せた。7日の会見では菅、翁長両氏がそれぞれ相手の姿勢を批判したことに対し「謙虚に反省させていただきたい」と率直にわびた。


今、反対派がばら撒こうとしているのが、辺野古移設は政府関係者に利権があるからという説。
しかし、出て来るのは、翁長知事周辺の利権話ばかり。
翁長知事周辺の利権話は、知事選前から噂されていた内容。
本土にいる一主婦でも知っていた噂を、沖縄二紙の記者や共産党幹部らが知らなかったとは、思えない。
それでも尚且つ翁長氏を推したのは、なぜか?
噂話実現なんか目じゃないもっと大きな目的が有ったのか?
不思議でならない。
それにしても、今回の米国側の反応は、事前に予想できたはずです。それなのに、どうしてここまで無策でいってしまったのでしょうか?まさか、「予想できていなかった」はずはないですよね?流石に「予定通りの無策」と考えたいのですが・・・。
それにしても、ここまで事前の成果が期待できず、かつ予想通り成果0の外遊もそうそう類を見ません。流石の新報・タイムスでさえかばいきれない(QABやNHKにばらされるから)レベルの惨状は、流石に予想外ではないでしょうか?ですが、それさえも、事前に予想できたはずですけどね・・・。
私の目には、翁長知事は小沢一朗氏とダブって見えるのですが、そうだとすると、4年後にはボロ雑巾のようになっていませんか?それとも、小沢氏でさえ、未だ地元では小選挙区で受かるのですから、4年後だとまだまだ健在で普通に再選されるのでしょうか?
いずれにしても、国との戦いは連敗続きでどうしようもない状態に追い込まれそうだ、ということは確実に言えそうな気がします。
沖縄二紙の神話の勝利・・・しかし・・・
http://hijai.ti-da.net/e7634706.html
>琉球新報社、沖縄テレビ放送(OTV)の合同世論調査では県内移設への反対は83・0%と圧倒的多数である。民意は県内移設反対である。翁長知事が主張しているように民意に応じて辺野古移設を止めたとしよう。しかし、それではなにも解決しない。普天間飛行場移設問題が振り出しに戻るだけである。
余りにも致命的なことに、これが現実です。もしも「反対83.0%」の民意に従って辺野古移設を止めた場合、普天間飛行場移設問題は振り出しに戻ります。まずは、この現実をきちんと受け止める必要があります。
>普天間飛行場問題の解決方法の世論調査では
>国外に移設すべきだ・・・31・4%。無条件に閉鎖・撤去・・29・8%、
>県外移設・・・21・8%
>県内移設・・・14・2%
>となっている。県内移設反対は83・0%と圧倒的多数であるが、普天間飛行場の解決方法になるとそうではない。解決方法は県内移設も含めて4つに分かれるが、一番多い「国外に移設すべきだ」でも31・4%。であり、過半数にほど遠い。4つのすべの案が過半数にほど遠い。過半数に達したものがないということは普天間飛行場の解決方法には民意がないということになる。民意通りにすれば、辺野古移設はストップするがめ普天間飛行場は固定化してしまうことになる。
民意に従った場合、ここは多数決の原理で「国外移設」または「無条件に閉鎖・撤去」になるでしょう。その意味では↑のロジックは成立しない気がします。
ですので、↓のロジックも成立していないと思います。
>もし世論調査の民意に従って実行するとすれば普天間飛行場は固定化してしまう。ところが普天間飛行場の固定化を望む県民は数パーセントであり、圧倒的に少ない。そこに民意の矛盾が出てくる。民意では普天間飛行場問題は解決できないのが現実である。
>琉球新報の世論調査は普天間飛行場問題は解決しないと結論づけている。
ここでヒジャイさんが述べている「普天間飛行場の解決方法には過半数を超える民意がない。だから民意では普天間問題は解決しない」というのは、ここだけとるとロジックとしてはおかしいです。ですが、結論部分はヒジャイさんの言うとおりであっています。どうしてそうなるのでしょうか?
実は、ヒジャイさんが後で指摘することになるのですが、この設問であった「国外移設」または「無条件に閉鎖・撤去」は現実的には「民意」によっては実行不可能な案であり、その案は現実には「普天間問題の解決の放棄」を意味することになるからだ、という現実があるからです。
ですので、結果として「民意では普天間飛行場問題は解決できないのが現実」になるのです。
>県外移設派の翁長知事は閉鎖・撤去派の革新と手を組み、辺野古移設反対を選挙公約にした。辺野古移設反対に賛成している県民は国外移設、閉鎖・撤去、県外移設を主張している県民であり合計83%である。県民の多くが翁長知事に投票し、仲井真前知事に10万票をつけて当選した。辺野古移設反対を選挙公約にした翁長知事の選挙戦略は大成功した。
はい、全くその通りですね。どうしてそうなったのか。その辺の解説は↓の記事に詳しいです。
自民党県連批判
http://hijai.ti-da.net/e7627680.html
>2012年12月の衆院選は自民党県連の立候補者は県外移設を選挙公約に掲げ1区は自民新人の国場幸之助、3区は自民新人の比嘉奈津美、4区は自民元職の西銘恒三郎が当選した。2区の宮崎政久は比例で当選したので自民党県連は全員当選した。選挙に勝つための選挙公約を掲げる方法は成功し、2010年の参院選と知事選、2012年の衆院選に自民党県連は勝利した。
沖縄においては、2012年の段階においても、ばら色な選挙公約を掲げる「反マニュフェスト選挙」(byヒジャイさん)が有効であり、自民党沖縄県連もその線にそって選挙で勝ってきた、ということを知る事が重要です。この自民党県連の「反マニュフェスト選挙」を支えてきた人物こそ、まさに翁長健志氏その人です。
それに対して、2012年の安部政権誕生以後、自民党県連が「県外移設」を公約とすることを許さず、結果として
>県外移設から辺野古移設に公約を変えた自民党県連は革新と手を組んだ翁長知事陣営に完敗した。選挙に勝つための選挙公約をやってきた自民党県連は常勝してきたが安倍政権の圧力でマニフェニストの選挙公約をした途端に全滅した。
>勝ったのは当選するための選挙公約をやった翁長知事陣営であった。翁長知事は実現が不可能である自民党県連が公約にしていた県外移設を主張し、これまた実現が不可能な閉鎖・撤去を主張している革新と手を組んで辺野古移設反対を選挙公約して県知事選も衆議員選も大勝した。
という事態を招きます。翁長氏の読みどおり、沖縄の選挙で勝つには「反マニュフェスト選挙」で行く必要があったわけで、事実「反マニュフェスト選挙」を貫いた翁長陣営が全て勝利をおさめました。
最も、ヒジャイさんは、「自民党県連の行く末は悲観すべきではない」といいます。この文は是非紹介したいので、以下に引用します。
>翁長氏が知事に当選した現在、翁長氏のほうに移りたい自民党県連の政治家は多いかも知れない。しかし、政権を握っているのは自民党である。政権党と離れるのは政治家としてマイナスになるから自民党県連に残っている。自民党政権と翁長知事とのはざまで悩んでいる自民党員も少なからず居るだろう。翁長雄志という強力なリーダーを失い魂を抜かれた状態が現在の自民党県連なのかも知れない。翁長知事は自民党県連の大黒柱的な存在であった。翁長知事が離れ、選挙で大敗した自民党県連は存続の危機にあるという。もしかすると壊滅するかも知れないという噂もある。でもそんなに悲観的になることはないと思う。今までの選挙に勝つためのまやかしの選挙公約から決別し、実現可能な公約を掲げていけば自民党の復興は確実である。
最後の一文は力強いですね。そして、私も全く同じ確信を抱いています。
そもそも、2009年の政権交代は「自民党・公明党はばら色の公約ばかり掲げて実行不能な事ばかり言って結果的に国民に嘘をついている」という民主党他野党やリベラル論壇の批判が大きく物を言っています。
当時の『SIGHT』というリベラル雑誌では、まさに2009年の政権交代を「マニュフェスト選挙の勝利」とさえいっています。
ところが、周知の通り、2009年の民主党のマニュフェストときたら、自民党もびっくりの「ばら色の公約」「反マニュフェスト選挙」でした。おかげで民主党政権は、自民党や公明党のみならず、先の『SIGHT』や毎日新聞といったリベラル系のところからも「反マニュフェスト」の批判を浴び続けます。
あまつさえ、当の民主党内部からさえ批判を浴びまくり、その批判をベースに野田佳彦氏が政権を奪取してしまいました。その野田氏に至っては、かつての「反マニュフェスト選挙」を主導した小沢一派に本気でぶちぎれて、とうとう民主党から追い出してしまいました。
恐ろしい事に、あの3年3ヶ月で、「ばら色の公約派」は自民党・公明党・保守陣営・リベラル陣営(『SIGHT』や毎日新聞など)・民主党野田派等の総攻撃を浴びてボロボロにされてしまいました。そういう事情がありますので、その流れに沿って政権を奪取した安部自民党(と公明党)は、自信を持って「実現可能な公約」路線でもってまい進するわけです。
この点では、自民党・公明党・民主党野田派(つまり今の民主党の事)のコンセンサスがありますのでやりやすいですね。むしろ、今更「ばら色の公約」など掲げたら、それこそ民主党小沢派(現生活の党)の2の舞になってしまいますので、絶対にそちらの路線には回帰しません。それが今の国政の流れになっています。
こういう流れがありますので、短期的には「反マニュフェスト派」が大勝する事があろうとも、長期的に見たら、ヒジャイさんの言われるように、「実現可能な公約を掲げていけば自民党の復興は確実」だと私も見ています。
それにしても、2009年の民主党はまさに「ばら色の公約」で勝利をおさめましたが、当時の代表が鳩山由紀夫氏であり、当時の幹事長にして選挙を取り仕切ったのが小沢一朗氏でした。
翁長知事もまさに「ばら色の公約」で勝利をおさめましたが、このあくまでも「ばら色の公約」に固執する辺りが、やはり鳩山氏や小沢氏にそっくりです。ですので、翁長知事も同じ運命を辿るのではないか、と予想されるところです。
沖縄二紙の神話の勝利・・・しかし・・・
http://hijai.ti-da.net/e7634706.html
上に述べたように、沖縄では安部政権の外圧により「マニュフェスト選挙」で戦う事を余儀なくされた仲井真前知事と自民党候補が全敗し、従来どおりの「反マニュフェスト選挙」を貫いた翁長氏と革新系候補が全勝しました。そこまではいいのですが、この後大変な苦労を余儀なくされるだろう、というのがヒジャイさんの記事の趣旨です。
>しかし、翁長知事と革新は本来一緒になることができない関係である。
>県外移設・・・日米安保容認
>閉鎖・撤去・・・日米安保廃棄
>日米安保容認と廃棄は政治的に対立しているから一緒になることはできない。しかし、翁長知事はイデオロギーは腹6分に押さえて沖縄アイデンティティーで手を組むというアイデアを考えた。それによってイデオロギーでは対立する両者が辺野古移設反対を選挙公約にし手を組んだのである。そして、知事選に大勝した。
>県知事になった翁長氏はあらゆる手段を使って辺野古移設を阻止すると宣言し、宣言した通りにあらゆる手段を使って辺野古移設阻止に走っている。
はい、まったくその通りですね。
>翁長知事によって辺野古移設阻止が成功した場合、普天間飛行場はどうなるのか。県外移設の翁長知事陣営と閉鎖・撤去の革新陣営は主張が違うから対立し辺野古移設反対派は2つに分解してしまう。世論調査の民意と同じで普天間飛行場問題は振り出しに戻るだけであり解決はしない。
先ほど私が「ロジックとしておかしい」といった世論調査の解決策の分裂の話は、ここにつながってくるのですね。そうだとしたら、なるほどまったくその通りです。
翁長氏と革新が手を組んだのは何と言っても選挙に勝つためです。もしもここで、翁長氏と革新がばらばらに出馬していたら、票の取り合いになって仲井真氏が漁夫の利を得た可能性は十分にありました。何せ「県外・国外移設」派と「即時撤去・閉鎖派」の間の断絶は実はかなり致命的ですから、本来一つになれないのですが、これこそまさに呉越同舟もいいところです。
>翁長知事は革新と手を組んで辺野古移設反対を選挙公約にしたが、その瞬間に選挙には勝利する確率がぐんと高まったが、一方では普天間飛行場問題の解決を放棄したことになる。
>翁長知事は保守と革新の支持を得て、仲井真前知事に10万票もの差をつけて当選したが、それは普天間飛行場の解決を放棄した結果であった。
残念な事に、これが事実である事は間違いありません。普天間問題の解決を真剣に考えた結果なら、間違っても革新と手を組んではいけなかったはずです。「問題解決」ではなく、あくまでも選挙に勝つことを優先した結果である事が良く分かります。
>県民の絶大な支持を受けた翁長知事の方針である。取り消しをすれば辺野古移設工事ストップし政府はピンチに追い込まれそうであるが、そういうことにはならない。なぜなら、第三者委員会は翁長知事の私的諮問機関であって公的な組織ではない。法的にはなんの権限もない。第三者委員会の提言で承認取り消しをしたとしても法的には根拠のない取り消しであり拘束力はない。翁長知事は第三者委員会の提言を根拠に訴訟を起こすことさえできないだろう。たとえ、県民の77・2%の支持があったとしてもだ。
私は、訴訟を起こすことぐらいはできると思っています。ですが、沖縄タイムスでさえ「勝算は乏しい」というのが現状です。まず翁長知事に勝ち目はないでしょう。
少し飛ばします。
>仲井真前知事が実現不可能な普天間飛行場の五年以内停止を公約にしたが、実現しそうもない夢の政治を公言する沖縄の政治を52年前に批判した人物がいる。悪名高いキャラウェイ高等弁務官である。
(略)
>演説で、キャラウェイ氏は政治についてこのように語っている。
>「政治とは実際的な問題を処理していくことであって空想的な計画を作ったり、圧力団体がスローガンを叫ぶことではないのである」
>キャラウェイ高等弁務官は政治は実際に起こっている問題を処理するものであると述べている。現実に実現できるかどうかを模索し、模索しながら実現に努力していくものが政治であり、実現不可能=空想的なものを政治は対象にしてはならないと言っている。また、圧力団体がスローガンを叫ぶのも政治ではないと述べている。
>キャラウェイ高等弁務官は当時の沖縄の政治の欠点を指摘したのである。52年前の指摘である。
>52年前の指摘が今でも通用してしまうのが沖縄の政治である。沖縄の政治は50年も前から進歩をしていないのだ。残念なことである。沖縄に生まれ育った者として虚しさを感じる。
「実現不可能=空想的なものを政治は対象にしてはならない」とは凄い批判ですね。それを日本は2009年の総選挙で実行に移しています。反省して、今はそれをやらなくなりました。
「また、圧力団体がスローガンを叫ぶのも政治ではない」、これもその通りですが、リベラルな人たちや中核派・革マル派の人たちがきいたら発狂しそうですね。
>県外移設は空想である。現実ではない。それを証明したのが自民党時代の小泉首相であり、民主党時代の鳩山首相であった。
>政治家なら両首相が県外移設に失敗した事実を認識するべきである。それでも県外移設を主張するなら県外移設ができなかった原因を追究し、県外移設が可能であることを模索し、移設できる可能性を明らかにした上で県外移設を公約にし、移設場所を示すべきである。
事実、鳩山氏は「外務省の従米勢力に潰された」と吹聴していますね。ということは、外務省の従米勢力(斎木昭隆現外務次官など)の妨害がなければ、確実に他の移設場所が見つかった、ということだそうです。それが事実なら、今からでもその候補先を挙げてもらえると助かるんですけどね?
ところで、鳩山氏にしても、翁長知事にしても、いまだに唯の一つもまともな候補先を挙げてくれないのは何故でしょうね?
以下の指摘も、当ブログの読者の皆様にとっては基礎教養ですが、一応抑えておきます。
>現実
>閉鎖・撤去・・・不可能
>国外移設・・・不可能
>県外移設・・・不可能
>辺野古移設・・・可能
>普天間固定化・・・可能
>現実的に考えれば、閉鎖・撤去、国外移設、県外移設は不可能である。実現可能は辺野古移設か普天間固定化である。県民に普天間飛行場の解決策を問うなら、閉鎖・撤去、国外移設、県外移設が可能であるか不可能であるかを明確にしなければならないが、真剣に突き詰めていけば辺野古移設か普天間固定化しかないことが分かる。県民に問うべきは辺野古移設か普天間固定化かのどちらを選択するかである。
確かにその通りです。
>ところが沖縄2紙は今まで閉鎖・撤去、国外移設、県外移設が可能か不可能かについて徹底して追求したこみとはない。それに世論調査では「希望」を調査しているのであって実現できるかできないかを問題にしていない。
「実現できるかできないかを問題にしていない」というのは割と深刻です。
>希望=非現実
>閉鎖・撤去・・・不問
>国外移設・・・不問
>県外移設・・・不問
>辺野古移設・・・不問
>普天間固定化・・・不問
>世論調査は市民の希望を聞くだけである。希望だから実現するしないは関係ない。閉鎖・撤去を調査アンケートに入れることは、空を飛びたい調査で、グライダーで飛ぶ、パラグライダーで飛ぶ、ヘリコプターで飛ぶ、ジェット機で飛ぶ等の中に、手をパタパタさせて空を飛ぶも入れるようなものだ。
>実現が可能か不可能かを問題にしない琉球新報の世論調査では、辺野古移設反対が83・0%と圧倒的多数ではあっても普天間飛行場の解決では過半数がひとつもなく民意がなくなるという矛盾が生じるのである。
(略)
>「政治とは実際的な問題を処理していく」というキャラウェイ高等弁務官の指摘を無視したのである。
>琉球新報の世論調査は政治に関する世論調査のように見えるが本当は政治から離れた空想的な希望の世論調査である。調査結果は政治的な世論ではなく、空想的な世論である。
↑の指摘は実にその通りです。琉球新報にとっては、「政治とは実際的な問題を処理していく」ものではない、ということがよくわかります。
しかしながら、実は琉球新報の社説って私の心には妙に響くのです。今まで何故そうなるのかよく分からなかったのですが、ヒジャイさんの指摘を聞いてようやく分かりました。
それは、琉球新報の社説が、政治ではなく政治から離れた空想的な希望の話をしていたからです。それならば、私のような政治音痴には心に響くわけです。政治の現実的な話をするより、現実離れした空想的な希望の話の方が聞いていて心地よいですからね。
何故、琉球新報が沖縄で強いシェアを誇ることができるのか、その謎がようやく解けた気がします。
>辺野古移設問題は空想的な世論、神話がつくられ、翁長知事はどんどん沖縄神話を述べるようになっていった。
ああ、やっぱり空想って聞いてて心地いいですものね。目取真俊氏も満足でしょう。
>翁長知事はキャラウェイ高等弁務官の故郷である米国に渡った。辺野古移設を断念させるためだ。しかし、米国で待っているのはキャラウェイ高等弁務官のような生粋のアメリカ民主主義者たちである。翁長流神話が通用する国ではない。神話は軽くはじかれて砕かれるだろう。翁長知事は砕かれた神話を繕うだけで精いっぱいになるはずだ。
なっていますね。門前払いに近い扱いを受けています。
>翁長知事は菅官房長官との会談で、「普天間も含めて基地は全て強制接収された。普天間は危険だから、危険除去のために沖縄が(辺野古で)負担しろと。こういう話がされること自体が、日本の政治の堕落ではないか」と述べた。そのあとも「日本の政治の堕落」を繰り返している。それは安倍政権が堕落していると言っているのと同じであり、安倍政権を侮辱した発言である。安倍政権は怒り諌めるべきであるのだが、しかし、安倍政権は翁長知事を諌めることはしない。沖縄を甘やかしているからだと思う。
「安部政権は沖縄を甘やかしている」とは私は思わないのですが、ヒジャイさんは、これまでにも、「安部政権は沖縄を甘やかしている」と批判を続けています。
>普天間飛行場問題を放棄して知事になった翁長知事であるから、普天間飛行場の固定化を避けるための代替案については「日本政府が第一義的に考えるべきだ」と安倍政権に丸投げをしている。
>辺野古移設が唯一の解決方法である主張している安倍政権に丸投げすれば辺野古移設に決まるのが当然である。「日本政府が第一義的に考えるべきだ」は翁長知事が政治的に敗北することになり絶対に口に出してはいけないことである。
安部政権に丸投げしたらそりゃ辺野古移設一択ですわね。よく言われるのが「注文の多い仲井真前知事よりも、翁長知事の当選によって安部政権は楽になった」という話ですが、現実的にこのように丸投げしてくれるとあってはそりゃ楽です。仲井真知事は注文が多くて大変でした。オスプレイの県外引き受け・一括交付金の確保・日米地位協定の改訂、全部呑まされていますからね。翁長知事はそんなめんどくさい条件つけてこないから、仲井真時代よりも工事がはかどっています。
>しかし、県外移設も閉鎖・撤去も言えない状態に追い詰められてきたからといって「どうしていいか分からない」と敗北を認めることは口が裂けても言えない。敗北をしているのにかろうじて敗北ではないように見せかけているのが「日本政府が第一義的に考えるべきだ」である。アホらしい発言である
あの発言は就任直後の2014年12月16日に飛び出していますので、初手投了級です。