狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

往生際の悪い翁長知事、国主張は「論理の飛躍」 

2016-08-18 12:05:30 | 普天間移設

 

お願い

 

人気ブログランキングの投票が分散されるのを防ぐため、次のバナーをクリックお願いします。

 

 

16日、県は19日に行われる違法確認訴訟の結審に向けて2回目の釈明書を提出した。

県は10日、違法確認訴訟にかかわる釈明書と準備書面をすでに提出済みである。

県が結審を目前にして立て続けに2度も釈明書を提出する理由は何か。

結審を目前に、座して死(敗訴)を待つより、何か釈明をしておかなければ落ち着かないからだろう。(笑)

今回の違法確認訴訟で、すべて原告(国)側の思惑通りに進展しているからだ。

国は上申書で、代執行訴訟で審議が尽くされた争点は省略し、迅速な訴訟の進行を要請した。

ところが、県は代執行訴訟と違法確認訴訟はまったく別の訴訟ゆえ、一から争点を審議すべきと主張した。

結局、多身谷裁判長の意見も、原告側の主張と同じで迅速な訴訟の進行を採用し、その結果が19日の結審と9月16日にの判決である。

県が10日に提出した釈明書について、沖縄タイムスは次のように報じている。

 5日に開かれた第一回口頭弁論では、国の是正指示に従がわず「不作為」として違法とみなされる期間をどの程度なのか、議論がわかれた。 釈明書で県側は、是正指示が届いた翌日から数えて1週間を、是正指示に掛かる措置をとるために相当な期間と主張する国に対し法で定められた期間ではなく相当性もないと反論。 「本件における相当の期間は、国と県が真摯に協議し相互の了解が得られるに十分な期間だ」と答えた。 

また承認の取り消しと「撤回」の区別について今回の承認取り消しは埋め立て承認に原始的な瑕疵があると判断して行ったもので、承認後に事情が生じて行う「撤回」とは異なると回答した。第一回口頭弁論で、多身谷裁判長は必要な書面を10日までに提出するよう求めていた

国は、県が係争処理委の判断を不服として和解条項に従がって提訴すべきだが提訴せずを「不作為」とした。 

県は、国が違法確認訴訟を提訴したとき県が提訴するために猶予期間を一週間としたが、これは国が一方的に決めたもので「相当の期間」といえない。 県が主張する「相当に期間」とは「県が真摯に協議し相互の了解が得られるに十分な期間」とのこと。

そもそも、国と県は昨年の8月以来何度も協議を繰り返した。 だが、すべてが平行線に終わり、やむなく係争処理委や法廷に持ち込んだことは自然の流れである。

それをいまさら「県が真摯に協議し相互の了解が得られるに十分な期間」などとまだるっこしいこと言うようでは、県が引き伸ばし作戦を目論んでいることは誰の目にも明らかだ。

第一回目の釈明書で引き伸ばし作戦を暴露した県は二回目の釈明書で一体何を言いたいのか。

往生際が悪いよ、翁長さん。

 

<辺野古訴訟>国主張は「論理の飛躍」 県が釈明書


沖縄タイムス 2016年8月17日 15:11


普天間移設問題・辺野古新基地

 名護市辺野古の新基地建設で石井啓一国土交通相が、埋め立て承認取り消しの撤回を求めた是正指示に従わないのは違法として翁長雄志知事を相手に起こした違法確認訴訟で、県は16日、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)に釈明書を再提出した。
 埋め立ての必要性を巡り、国の主張に「論理の飛躍がある」とした準備書面など、県側がこれまで陳述してきた内容を引用して回答している。

 国が違法確認訴訟の訴状で埋め立ての必要性などを巡り県の主張へ疑問を呈しているのに対し、県は釈明書で「原告の訴状で示されているのは、代執行訴訟で県側が示した主張の整理であり、今回の訴訟と関係がない」などと指摘。その上で「訴訟における被告(県)の主張は被告が設定するものであり、原告(国)が被告の主張を設定するものではない」と反論している。

 次回弁論は19日の予定。翁長知事の本人尋問をして結審する

                              ☆

>国が違法確認訴訟の訴状で埋め立ての必要性などを巡り県の主張へ疑問を呈しているのに対し、県は釈明書で「原告の訴状で示されているのは、代執行訴訟で県側が示した主張の整理であり、今回の訴訟と関係がない」などと指摘。

>その上で「訴訟における被告(県)の主張は被告が設定するものであり、原告(国)が被告の主張を設定するものではない」と反論している。

代執行訴訟、違法確認訴訟のどちらも主なる争点は「仲井真前知事の埋め立て承認」と「翁長知事の埋め立て取り消し」のどちらが適法で、どちらが違法かの一点である。

ならば翁長知事は自分で選任した「第三者委員会」が出した「(埋め立て承認に)瑕疵がある」という証拠を突きつけて仲井真前知事の違法性を証明すれば、裁判は県側の勝訴で終結する。

国が最大の争点である仲井真前知事の埋め立て承認を審議するのに「論理の飛躍」とか、今回の訴訟には関係ない、と主張するのは、鉄壁の仲井真氏の埋め立て承認を打ち崩すのは不可能と考える争点隠しである。

従がって5日の第一回口頭弁論でも、翁長知事は「仲井真前知事の埋め立て承認」に審議が遡ることを避け、自分が下した「埋め立て取り消し」のみに争点を絞るよう固執した。 

似非識者たちの「第三者委員会」が主張する「瑕疵あり」では、仲井真前知事の「覊束裁量 」を覆すことは出来ないと判断したからだ。

何度でも言おう。

代執行訴訟と違法確認訴訟は原告・被告及びそれぞれの弁護団も同じなら裁判長も同じ。 しかも争点は仲井真前知事の「埋め立て承認」と翁長知事の「取り消し」のどちらが適法なのか、の一点に集約できる。

そういえば一時新聞を賑わした(埋め立て承認に)「法的瑕疵あり」は最近聞かなくなった。

翁長知事のにわか仕込みの「第三者委員会」の胡散臭い「瑕疵」などで、違法性が証明できないことは翁長自身が百も承知のことである。

翁長知事が、いくら「論理の飛躍」などと叫んで、のらりくらりと延命を企てても来月16日には捌(さば)かれて蒲焼になる運命だ。

 

【おまけ】

東子さんのコメント。

「<辺野古訴訟>国主張は「論理の飛躍」 県が釈明書 2016年8月17日 15:11」
普天間移設問題・辺野古新基地
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/57899

>県は釈明書で「原告の訴状で示されているのは、代執行訴訟で県側が示した主張の整理であり、今回の訴訟と関係がない」などと指摘。

「論理の飛躍=主張の整理に誤りがある」と言っていない。
「論理の飛躍=違法確認訴訟には、関係ない」と言っている。

ということは、代執行訴訟で県側が示した主張は、確認訴訟で使わないことかと思ったら、県で設定する↓と。


>「訴訟における被告(県)の主張は被告が設定するものであり、原告(国)が被告の主張を設定するものではない」と反論している。

代執行訴訟の法に関係ないことも「感情」に訴えようと、何もかもぶち込んで総力を上げて国をぶちのめそうとしたから、代執行訴訟に挙げなかった主張って、あるんですかねぇ?
無ければ、「被告(県)の主張」は、「代執行訴訟で県側が示した主張の整理」になり、結局、原告(国)の訴状に示されているのと同じになる←お笑い

 

よろしかったら人気blogランキングへ クリックお願いします

 


コメント (16)    この記事についてブログを書く
« 吉永小百合、姜尚中の大バカ... | トップ | 【速報】敗訴に怯える沖縄タ... »

16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
本日の沖縄タイムス投稿欄 (カウンター58)
2016-08-18 14:24:46

オピニオン面に一般投稿6本(児童生徒限定の「ぼくも私も」除く)。

「守り抜きたい 緑豊かな高江」のうるま市・東智子さん(62)は、1月13日、3月11日、4月7、17日、5月25日、6月30日、7月30日に続き今年8回目の掲載。
「県職員の応対 丁寧さに感激」の豊見城市・赤嶺新隆さん(72)は、今年初掲載。
「女性の頑張り 社会繁栄の源」の糸満市・大城正雄さん(78)は、1月21日、5月7日に続き今年3回目の掲載。
「来訪者を魅了 真栄田岬の海」の恩納村・東江義昭さん(63)は、1月19日、2月2、29日、3月11、29日、4月5、24日、5月9、15日、6月3、21日、7月3、19日、8月4日に続き今年15回目の掲載。
「辺野古裁判 国に冷然さ」の豊見城市・宮里尚安さん(74)は、5月25日に続き今年2回目の掲載。
「強運の2人の姉」の那覇市・仲間義勝さん(75)は、3月17日、4月9日、5月28日、6月20日、7月25日に続き今年6回目の掲載。
 
カギカッコは投稿欄における見出し。

「投稿マニア」を否定はしないが、新聞はブログじゃないんだから、常連の投稿を並べただけでは、担当者は仕事をしたことにならない。


返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 16:01:33
一般の裁判は刑事民事ともに三審制。
だが一部、行政裁判には、二審制のものがある。
違法確認訴訟は、二審制。
そのこころは、放置される(不作為)だけで不利益なのに、放置される(不作為)ことに不服を持って訴訟を起こしているのだから、早く救済(結論を出す)だ。

「速やか」が求められる違法確認訴訟で、審議を引き延ばそうとする翁長知事。
勝たなくても引き延ばせたなら勝利とするサヨクの一番嫌う「速やか」「迅速」をキーワードに進む違法確認訴訟。
返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 18:38:27
「核抑止の必要性「痛感」 米軍高官、先制不使用否定 2016年8月18日 07:43」
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-338514.html

>【ニューヨーク共同】
>ジェームズ米空軍長官は17日、ニューヨークで記者会見し、オバマ大統領が検討していると報じられた核兵器の先制不使用宣言にあらためて否定的な見方を示し、強力な核抑止力を維持する必要性について「オバマ大統領を含むわれわれの多くが痛切に感じている」と述べた。
>ジェームズ氏は「われわれは全員、核兵器のない世界を見てみたいと思っているが、現実的にならなければならない」と強調。先制不使用宣言が政権内で検討されていることについて「懸念している」と語った。

抑止力というのは、使用を躊躇ったら、抑止力にならない。
持っているのに使わないでは、抑止力にならない。

サヨクは、「核はどうせ使わないから、抑止力にならない」→「日本が核を持つ必要はない」と言う。
裏返せば、使うと言えば抑止力になると言っているに等しい。


「ブレグジット後も、イギリスは核で大国の地位を守る British Parliament Votes to Spend Big on Nukes 2016年7月21日(木)18時30分 ダン・デ・ルーチェ」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/07/eu-35.php

>議会では、スコットランド国民党のジョージ・ケレバンがメイに質問した。
>「メイ首相は自ら、10万人の罪のない男女や子どもの命を奪う核兵器の使用を許可する覚悟があるのか」
>メイはためらうことなく答えた。
>「核抑止で重要なのは、敵に我々が核を使用する用意があると知らしめることだ」
返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 18:43:27
尖閣の守備、奪還は一義的には自衛隊の範囲。
だが、米軍(海兵隊)が出るか出ないか、不明なのは、中国にとって脅威→抑止力。

なので、サヨクは、海兵隊は“出ないから”抑止力にならないと必死に宣伝。
出易い沖縄に海兵隊が居座るのは、目の上の瘤なのだ。
返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 18:44:07
「朝日新聞が黙殺し、韓国紙が評価した百田尚樹の問題作 2016/04/11 15:30」
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/04111530/?all=1


「橋下徹氏警戒! 百田尚樹氏激怒! 中国軍艦の暴挙に朝日の鈍い反応 2016/06/21 06:01」
http://www.dailyshincho.jp/article/2016/06210601/?all=1

>百田氏は、今回の中国海軍の行動もさることながら、それを伝える日本の一部メディアに対しても強い憤りを表明している。
>百田氏の話を聞いてみよう。
>ようやく11日になって、朝日もこの問題を取り上げましたが、その文章を読んで唖然としました。
>まさに『カエルの楽園』に出てくるカエルの台詞とそっくりだったからです」
>表現は違えど発言の内容は「そっくり」。
>百田氏は、このように指摘している。
>中国をまったく非難せずに、朝日新聞は相変わらず『話し合おう』とだけです。
>しかし、これまでも、日本側は常に話し合いを求めてきたのに、中国の行動はエスカレートする一方です。
>話し合いが大切なのは間違いありませんが、それだけでは結果的に緊張を高めてしまう、ということがわかっていない。
返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 18:46:31
昨年までというか、今年の当初概算要求にも、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の関係予算は、沖縄関係予算に入れていた。

「沖縄県、3000億円台要望へ 17年度予算 那覇空港滑走路増設も 2016年8月2日 11:33」
沖縄関係予算 概算要求 振興予算 那覇空港滑走路増設 沖縄科学技術大学院大学 OIST 沖縄振興一括交付金
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-327831.html


沖縄関係予算は、下記の項目で成っている。
沖縄振興一括交付金
那覇空港滑走路増設事業
沖縄科学技術大学院大学
駐留軍用地跡地利用の推進
沖縄子供の貧困緊急対策事業
その他の主な事項
  公共事業関係費等
  北部振興事業
  鉄軌道等導入課題詳細調査
  沖縄県北部地域大型観光拠点推進調査

これらを含めて3000億円台確保。

来年度は減らすと言われたので、考えた策が、

「大学院大予算 沖縄県、沖縄関係とは別枠で要請 2016年8月18日 07:16」
沖縄科学技術大学院大学 科学
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/57983

>沖縄県は2017年度予算案の概算要求に向けた国庫要請で、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の関係予算を、沖縄関係予算とは別枠で確保するよう政府に要請した。

28年度の沖縄科学技術大学院大学(OIST)の関係予算は、167億円。
これを沖縄関連予算から外す→沖縄関連予算が、167億円増える。

予算項目の沖縄振興一括交付金のソフト事業費の未執行率が高いので、それが約330億円減らされて、3020億円になるかもしれないので、沖縄科学技術大学院大学(OIST)の関係予算の170億円を枠外に出して3020億円確保なら、全体では170億円増えることになる。

ほんっと、金くれ、くれには、知恵を絞る沖縄ねぇ。
返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 21:21:30
「ピースボート横浜から出航 被爆者乗船、核廃絶訴え 2016年8月18日 13:36」
http://ryukyushimpo.jp/kyodo/entry-338744.html

ピースボートに乗るというツイッターがあったが、新報の記事には元SEALDs奥田愛基氏のこと書いてないけど、乗っていったかなぁ。
乗っていったのにインタビュー取れていなかったら、デスクの雷??



【参考】
かしたん@nippon_no_tsuki
奥田速報「高江にSEALDsの奥田君が来てくれた! 奥田君は中学生の頃、八重山に住んでいて、2014年辺野古に3ヶ月間も滞在し、座り込みの参加もしていた。もうすぐピースボート船で海外に向け出港するので挨拶と激励をしに来てくれた」
8:21 - 2016年8月3日
返信する
Unknown (東子)
2016-08-18 21:40:10
なんか無視しそうなニュースと思うのだが、なぜかタイムスは載せた。

「幸福実現党が尖閣対応で知事に要請 2016年8月18日 05:00」
尖閣諸島 東アジア情勢
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/57924

>幸福実現党県本部の山内晃代表らはこのほど、翁長雄志知事に対して、中国への抗議を日本政府に働きかけることなどを求め、要請書を提出した。
>対応した基地対策課の運天修課長は要請内容を知事に伝えると説明した。


ところで、幸福実現党は1週間前にも「尖閣に関する要請文」を翁長知事に渡している。
この時のタイムスのニュースは、見つからない。

「尖閣で挑発する中国船 沈黙する翁長知事に「なぜ抗議しない?」の要請文 2016.08.10」
http://the-liberty.com/article.php?item_id=11764

>沖縄県庁で、翁長知事側に要請文を手渡す、幸福実現党の金城氏(右)。



【参考】
民主党・野田政権の時、尖閣に上陸した日本人の中に、幸福実現党の人がいました。

「尖閣に上陸した日本人は幸福実現党・党員シンガー 2012年9月19日」
http://dailycult.blogspot.jp/2012/09/blog-post_5024.html

>【元・幸福の科学信者のブログ 2012年09月18日】信者さんからのメール
>■党員による尖閣諸島・魚釣島上陸について
>○本日9月18日午前、幸福実現党員で歌手のTOKMAさんが尖閣諸島・魚釣島に上陸しました。
>○今回の件に関しては、実現党本部にもマスコミ取材があり、実現党としては「今回のことは、日本の領土主権が脅かされている中、日本国民としての、やむにやまれぬ思いに駆られての行動と推察する。日本政府に対して尖閣防衛のため毅然とした対応を取るよう要望する」との回答をしております。
返信する
Unknown (尖閣)
2016-08-19 01:20:45
米海兵隊基地を、宮古八重山におけばいい。大きな抑止力。

中国の脅威が!と市長や議員が叫ぶわりには、自衛隊配備すら嫌がる宮古八重山は、海兵隊ならOKなんでしょ?
返信する
Unknown (尖閣)
2016-08-19 01:34:43
選挙時は、中国問題も基地問題もダンマリの自民党。
一方、ひたすら中国の脅威を叫ぶのは某宗教党。
胡散臭くみえないないわけがない。

県自民党は、胡散臭く見られたくなくて、中国の脅威にだんまりなのか、脅威などないと思っているのか
米軍は尖閣を守らないとわかっているからなのか、どっち?
返信する

コメントを投稿