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「国破れて 山河あり 城春にして 草木深し」
と、杜甫が詠じたのは遥か遠い唐時代の戦い。
現代の戦いは草木は勿論、山や河の形さえも変容させてしまう。
環境保全を叫び、サンゴやジュゴンの保護を訴えても降り注ぐ「鉄の暴風」で故郷の山河を荒らされてしまったら元も子もない。
直前に環境大臣を務めた同じ人が防衛大臣を務めることに基地問題で揺れる沖縄地元のとまどいがある。
しかも沖縄担当大臣を過去に二度も務めたとなると沖縄の「民意」も複雑に揺れ動く。
沖縄担当大臣の経験、そして環境大臣として「かりゆしウエア」の普及、それにジュゴン等環境への配慮で、小池防衛相は沖縄で人気が高い。
人事問題で渦中の人となりながらも、沖縄に飛んで行き県産品「かりゆしウェア」の宣伝に余念がない。
東国原宮崎県知事も真っ青のセールスウーマンぶりだ。
琉球新報 - <NOBR>2007年8月16日</NOBR>
≪【名護】かりゆしウエアの普及を目的に6月に発足した「かりゆしウエアを世界に広める会」の小池百合子会長(防衛相)は16日午前、名護市のカヌチャベイホテル&ヴィラズで記者会見し、11月2日に同ホテルでファッションショー「OKINAWA COLLECTION(オキナワコレクション)2008」を開催すると発表した。≫
沖縄に人気があるとはいっても、地元マスコミの人気があるとはいえない。
≪確かに、小池防衛相はかつて沖縄担当相も務め、沖縄通との自負があろう。県内でも期待する声がある。だが、そのことが必ずしも沖縄側に有利に働く、と考えるのは早計だろう。早い話、環境影響評価(アセスメント)方法書を県や名護市、宜野座村に強行提出したのも小池防衛相の主導だ。
沖縄を理解し、精通している分、逆に強硬に出てくる、という可能性も考えられよう。現に、「(小池防衛相は)守屋次官との間に大きな政策的相違はない。沖縄に対して厳しい姿勢で臨むだろう」とみる向きが防衛省内にある。≫(琉球新報・社説 防衛次官に増田氏 頭越し基地政策の転換を 8/19 )
沖縄の県民感情を一気に掴み取るために、小池防衛相は守屋次官を退任させることで勝負に出た。
米軍普天間飛行場の移設問題は、名護市辺野古沖への移設案で日米政府がまとまった。
が、サンゴ礁で知られ、国の天然記念物であるジュゴン生息地である辺野古沖案は、地元の反対で前に進んでいない。
「ジュゴンと国防とどちらが大事か」と終始強気で政府案を推進してきた守屋次官。
これに対し、環境大臣を経験し、守屋次官が米側と交渉の時に沖縄担当相だった小池氏の胸の内には別の考えがあった。
「地元の反対が強いのは、強引な守屋氏のやり方が障害になっている」と映っていたのだ。
前任の久間防衛相の「しょうがない辞任」で、突然防衛大臣に就任した時点で小池氏は勝負に出たのだ。
小池大臣の意を受けて、安倍首相は後任人事を小池氏に丸投げした。
だが、この人事を聞かされていなかった盟友塩崎官房長官は面目丸潰れ。
これが塩崎官房長の「手続き云々」のいちゃもん付けである。
防衛省の人事騒動は傷み分けで おわったが、
守屋事務官が突きつけた「国防かジュゴン」かの選択は、
結局は小池大臣にとっても
悩ましい問題となること間違いない。
ところでこの「市民」の方々、国防よりジュゴン一頭の方が大事なんでしょうね。(一頭しか確認されていない)
ジュゴン監視団 方法書撤回求め声明 (8/15 9:43)
◆参考エントリ:ジュゴンはどっちの味方?
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