「集団自決問題」も現代史の解明と言う真面目なテーマから大きくずれて完全にイデオロギー問題になっている。
「極悪非道な日本軍の糾弾」だ。
イデオロギーに染まった相手を論破する事は不可能だ。
自分で気が付く以外にない。
自浄作用だ。
今朝の朝日社説のタイトルが
「恥を知る―日本の美徳はどこへ」だというのには驚いた。
果たして朝日は恥を知っているのか。
朝日が西から昇ることはあっても、“朝日”がイデオロギーが絡む問題で自己の過ちを認めることはない。
昨日のエントリーで朝日が「集団自決問題」で形勢我に利あらずと、昨年あたりから敵前逃亡を図るアリバイ作りを始めたと書いた。(「集団自決」 各紙なで斬り 朝日編)
散々煽っていながら形勢不利となると二階から梯子を外して知らん顔と言ういつものパターンだ。
今朝の「産経抄」の秦教授の話を聞くと教科書執筆者の沈没前の船から逃亡するネズミのように、「軍命令による」から逃げる予定だったようだ。
そのきっかけが文部省の検定だったとは・・・大笑いだ。
「教科書執筆者も既に気付いており、今回の検定はいわば“渡りに船”だったのではないか」・・・とはね。
“渡りに船”とは見事な例えだ。(爆笑)
【産経抄】
沖縄戦での住民の集団自決については、2年ほど前にも小欄でふれた。沖縄本島の南西、渡嘉敷島と座間味島という二つの小さな島で大戦末期、米軍の激しい攻撃にさらされた多くの住民が自ら命を絶った。何とも痛ましいできごとだった。
▼だが集団自決が両島に駐在していた日本軍の守備隊長の「命令」だったという説には早くから疑問の声があった。「命令」を証言した女性が後にそれをひるがえしていたことも分かった。軍の要請で戦闘に協力したのなら遺族年金がもらえるため、口裏合わせをしたというのだった。
▼その後も当の隊長らが、「命令はしていない」と訴えて裁判を起こすなどで、否定する説が一段と強まっている。それなのに今回、検定を受けた高校の日本史教科書は相変わらず、軍に強いられたように記述していた。それも7種の教科書がほぼ横並びだった。
▼だから文部科学省が「誤解を招く」として検定意見をつけ、修正させたのは当然のことだ。遅きに失したぐらいである。戦争の悲惨さを伝えるのは大事だが、あくまで真実に基づくのが教科書だからだ。逆に分からないのが教科書執筆者や出版社の態度である。
▼軍命令を否定する説は耳に入り、目にもしていたはずである。それなら自ら徹底的に検証して書くべきではなかったのか。そうせずに、過去の記述を踏襲、修正は文科省の検定のせいにする。そんな体質が慰安婦問題など「歴史誤認」の独り歩きを許してきたのだ。
▼秦郁彦氏は産経新聞(東京版)へのコメントで「軍の命令」が独り歩きした背景を探った上で、こう述べている。「教科書執筆者も既に気付いており、今回の検定はいわば“渡りに船”だったのではないか」と。痛烈な皮肉と受け取った。
(2007/04/01 05:06)
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。