狼魔人日記

沖縄在住の沖縄県民の視点で綴る政治、経済、歴史、文化、随想、提言、創作等。 何でも思いついた事を記録する。

日米安保は幻想か?

2010-03-11 07:01:40 | 普天間移設

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普天間混迷 民(たみ)の尊厳守り抜く英断
2010年3月10日       
 米軍普天間飛行場の新たな移設先を決める政府内の作業が本格化してきた。官邸は米側とも非公式に協議を進めており、今月中には政府案を取りまとめる方向だが、「着地点」は予断を許さない。
 最大のポイントは、鳩山由紀夫首相が沖縄県民の総意を十分に踏まえ、強いリーダーシップを発揮できるかどうかであろう。
 首相が民(たみ)の尊厳を守り抜くことに立脚して「国外・県外移設」を決断し、実現に導けば、駐留軍に起因する犠牲や過重な負担を封じた政治家として歴史に刻まれよう。
 逆に「県内たらい回し」を脱することができなければ、歴代政権と大筋で変わらないということになる。政権交代の意義は限りなく薄れ、失望感を広げる。基地問題も混迷の度を深めるに違いない。
 政府の沖縄基地問題検討委員会で、社民党は米領グアムや北マリアナ諸島のテニアンに全面移設する案を最優先に、在沖海兵隊の拠点をグアムに移し、日本での訓練は本土で行う―など3案を提示した。国民新党は米軍嘉手納基地への統合と、名護市のキャンプ・シュワブ陸上の2案を提起した。
 辺野古移設反対派が勝利した名護市長選の結果や、いずれも全会一致で国外・県外移設を求めた県議会、シュワブ陸上案に反対した名護市議会の決議に照らせば、国民新の2案は論外だ。
 ところが政府内ではシュワブ陸上案に加え、うるま市のホワイトビーチから沖合の津堅島の間を埋め立てる案が検討されているという。2案とも県内だ。民意に縛られないと言うのか。県民、名護市民を見くびらないでほしい。
 普天間問題が迷走する背景には軍事同盟のはき違えもある。歴代政権は有事の際、米軍が守ってくれるという「武力神話」の刷り込みに躍起だったが、米軍再編で米側が最も重視する海兵隊の任務は有事の際、または有事の1歩、2歩手前の段階での在外米国人の救助である。
 これは日本防衛のため米軍が駐留するという考えが「幻想」にすぎないことを意味する。政治主導を掲げる鳩山政権は、日米の官僚が巧みに仕組んだ再編計画の本質を見抜くべきだ。
 住民に犠牲を強いる同盟なら要らない。首相には施政方針で説いた「命を守る」信念を貫き、米海兵隊の沖縄撤退を米側に強く迫ってもらいたい。

                       ◇

普天間基地をグアム等の国外へ移設せよという社民党の主張を称して、基地問題に名を借りた「非武装中立」という空想的政治イデオロギーの復活だとみなす向きもある。

前稿で紹介した産経新聞の「主張」を読めば、社民党のような連中に安全保障政策、つまり我が国の国防を委ねる危険を改めて認識せざるをえない。

さて、引用の琉球新報社説であるが、普天間移設に関して従来の陳腐な「民意」のくり返しから、「民(たみ)の尊厳」という大仰(おおぎょう)な表現に変えて「県外・国外」を首相に迫っている。

上記の新報社説は、日米安全保障条約に基づき、米軍が日本に駐留することを、「軍事同盟のはき違えと」と論じ、日本防衛のためには「幻想」に過ぎないと断じている。

琉球新報は、一方では民意、民意と騒ぎながら、日本国民の民意が「安保是認」であることを「幻想」だとでもいうのだろうか。

社民党や琉球新報の言うように、米軍基地のない安全保障が果たして成り立つのか。

折りしも昨日(10日)の沖縄タイムスは一面および社会面で沖縄返還の際の「核密約」について、まるで鬼の首でもとったようなはしゃぎようである。

だが、外交に密約はつき物であり、筆者には、「それがどうした」という程度の認識に過ぎず、スケコマシの西山吉元毎日記者などを表現の自由の旗手のように持ち上げる記事に反吐がでる。

たいした男でもないのに自分の目的達成のため「女の武器」ならぬ「男の武器」を行使した西山吉氏に対し、色んな意味を含めて「フテー(太い)野郎だ」と言ったことを思い出す。

米国の核の傘の中で防衛されながら「非核三原則」という矛盾を平気で叫ぶ風潮では国を護るための密約も止む終えなかったのだろう。

「核密約」の当事者といわれる佐藤首相も「非核三原則は誤り」と公開していたというが、ここでは「フテー野郎」も含めて本題ではないので詳述しない

佐藤元首相「非核三原則は誤り」 沖縄返還直前に後悔 (08:26)

鳩山首相はかつて日米関係について「駐留なき安保」を提唱していた。

国内に米軍が駐留していても有事の際、米国が日本を守ってくれるかどうか疑念があるのくらいだから、例え同盟国といえども、日本への攻撃に対し駐留していない米国が国外から攻撃してくれるとは考え難いのではないか。

それに単独で自国への攻撃と戦うというより、いかに同盟国を味方として参加させるかが、軍事常識だといわれている。

国境の県である沖縄から同盟国の基地を国外に追い出しても抑止力が働くと考えるのなら旧社会党の中立非武装と何ら変らない非常識というものである。

沖縄タイムスの「迷走『普天間』」という連載記事の本日の見出しが、「県外目指さぬ責任者」とあるのは、この問題の本質を突いていて興味深い。

ここでいう「責任者」とは鳩山首相を筆頭にした関係閣僚の面々を指すのだろうが、政権交代前、或いは政権樹立直後の彼ら「責任者」は紛れもなく国防意識が希薄だった。

米軍基地の抑止力の真意を理解しかねてひたすら「政権交代があったのだから日米合意もやり直す」と、「県外・国外」に決めるような言動で「寝ていた子」を起こしてしまった。

ところが、米国側との折衝の過程で米軍基地による抑止力の何たるかを初めて学習し、その結果安全保障の「責任者」として遅まきながら目覚めたのではないか。

「責任者」として自覚したその結果が、「県外目指さぬ責任者」という見出しに現れているのではないか。

そう、国民の生命と安全を護ることに責任者として自覚すれば、県外を目指さぬのが当然である。

「県外・国外」を主張する社民党や、「米軍基地の抑止力」は「幻想」だとまで断じる沖縄紙は、やはり絶滅した旧社会党と同じ「非武装中立」で国を護るという絶滅危惧種なのかもしれない。
 

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親が変われば子供も変るー親学のすすめ

第6回「親学」講演会

講師:明星大学教授 高橋史郎先生

 

親は子供にどう関わるべきか。
「人生最初の教師」となる親の責任が問われている。
親として子供の発達段階に応じて、どのように人格形成を図っていくかを学び、その為には、家庭で配慮すべき事は何か。母親と父親の役割は何か等、成長に応じての関わり方を模索する「親学」が求められています。親学推進協議会理事長の高橋先生を講師に、今回、中部の地で親学の学びの場が開かれます。ふるってご参加下さい。


※「親学」は「親としての学び」と「親になる為の学び」の二つの側面から学んでいきます。

 

●入場料:1000円

●とき:2010年 3月14日(日) 午後2時開演

●ところ:うるま市健康福祉センター 「うるみん」 3F ホール
TEL:098-973-4007

【講師のご紹介】高橋史朗先生 
昭和25年生まれ。早稲田大学大学院修了後、米スタンフォード大学フーバー研究所客員研究員、臨時教育審議会(政府委嘱)専門委員、神奈川県学校不適応対策研究協議会専門部会長、その他、現在:明星大学教授、埼玉県教育委員長、感性・脳科学教育研究会会長、親学推進協会理事長、親学会副会長
 

事務局 TEL098-889-1305、2023   FAX098-889-6496
※この「親学」講演会は、競艇の交付金による日本財団の助成金を受けて実施します。

 


 

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2 コメント

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Unknown (涼太)
2010-03-12 09:54:10
狼魔人様

先日、シュワブ陸上案が出たとき、仲井真知事が意味深な発言をされていました。「利害が絡む問題だから、慎重に進めていただきたい。」と発言したと思います。つまり、アメリカ、日本、沖縄と利害を調整した上の現状案が、唯一実現可能ですよ。
と言いたかったのでしょう。
ただ、民主党のあまりの体たらくで、県議会が県外移設を全会一致で議決したので、「県外が望ましいが、よく考えてくださいよ。」と発言するしかなかったのでしょう。
鳩山総理も、常々、アメリカも国民も沖縄も納得する方向で決めたい。と発言しています。
現状は、言うこととやることが支離滅裂です。
子供内閣と言われる所以です。
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Unknown (涼太)
2010-03-12 11:40:32
狼魔人様

沖縄の左翼マスコミが大好きな言葉、民意。
今回の選挙のたった1000票差を、民意、民意と報道し、過去3期12年は民意では無いという報道姿勢。やっぱりおかしいです。
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